平成27年予算委員会 総務費( 2月27日)
地域安全対策関係経費
○辻薫委員  ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 次に、やはり総務費でございますけれども、安全・安心創造都市というところの取り組みの中で、予算説明書165ページ、地域安全対策関係経費について伺いたいと思います。
 具体的には、繁華街の暴力団対策事業経費についてでございますけれども、この点も昨年の第4回定例会の一般質問で取り上げさせていただきました。その際、今定例会で上程されております客引き行為等の防止に関する条例制定と、あと恒常的なパトロールの実施ということで答弁がございました。
 私、池袋西口環境浄化パトロールに参加しておりますけれども、うちの会派はすごく関心を持っておりまして、巣鴨の地区では島村委員が、また大塚の地域では根岸委員がパトロールに参加しておりますので、そのパトロールに参加した状況も踏まえまして、今後の取り組みについて伺いたいと思うんですけれども、具体的に豊島区のこの繁華街警備隊、具体的にどんな取り組みなのか改めて確認させていただきたいと思います。
○居原治安対策担当課長  豊島区繁華街警備隊の概要につきましては、繁華街警備隊は区の職員ではなくて、民間に委託することを予定しております。区の使い方、活用方法等によって、やはり警備業者が適切であるということから、警備業者にお願いすることを予定しております。活動地域は豊島区内、現在、池袋の東口、西口、あるいは大塚地区、巣鴨地区が重点地域となっておりますので、そちらを中心にパトロールを行うというものでございます。
 パトロールにつきましては、原則といたしまして、土日、祝日を除きます終日運用することを予定しております。稼働の時間につきましては、午後3時半から午後10時までということで現在検討をしております。また、体制につきましては、原則として2つの班で稼働をするということでございます。
 具体的な任務といたしましては、繁華街の安全確認と事件事故を未然に防止するというものでございます。基本的には、やはり先ほどお話ししました重点地区につきましては客引きが目立ちますので、客引きに対して口頭指導を粘り強く行っていくことが重点ではないかと思っております。また、今回の事業で一応目玉としているものは、やはり勤務員が屈強であるということが非常に重要となってまいります。やはり見て頼りないというのでは、予防効果もそれなりになってしまうというものもございますので、柔剣道の有段者等々にお願いすることを予定しています。
○辻薫委員  そうしますと、この条例との関連なんですけれども、条例について、ちょっとそこも改めて確認させていただきたいと思います。
○居原治安対策担当課長  条例につきましては、現行、生活安全条例で客引き行為等々が規制をされております。これにあわせまして、過料5万円を課すると。また、客引きが引いてきたお客の店内への立ち入り行為を禁止するというものでございます。
 したがいまして、現場での警備員によるパトロール、また10月からは罰則等々が施行になりますので、区職員による指導啓発を徹底しまして、2本の柱で違反行為の減少に努めていきたいと思っております。
○辻薫委員  2本の柱でということなんですけれども、総務委員会でも出てきておりましたけれども、本当にその効果測定が難しいなって話がありましたですけれども、これを具体的に実のあるものにしていくというところで、特に心がけていくところはどうなんでしょうか。
○居原治安対策担当課長  やはり客引きは、中には犯罪行為を起こしてまでもお客をとろうというのがおります。したがいまして、なかなか1回や2回注意しただけでは客引きは絶対なくならないと思いますので、客引きに根負けしないように粘り強く指導を徹底していきたいと思っております。
○辻薫委員  その上で、今、先ほど言いましたように、環境浄化パトロールも実施しているわけです。私もできるだけ参加させていただいておりますけれども、そことの連携というか、なかなかその環境浄化ではそこまではできないと思いますが、その辺の連携というところではいかがでしょうか。
○居原治安対策担当課長  やはり安全・安心なまちをつくるということで一番重要なのは、区民の皆様の御協力でございますので、引き続き新年度も今以上に力を入れてやっていきたいと思っております。
○辻薫委員  それと、これは広報啓発ということが大事になってくると思いますけれども、この点についてはいかがでしょうか。
○居原治安対策担当課長  区が主体となりまして、警察等々の協力を受けながら、区民大会、あるいはチラシ等々を積極的に活用しながら、広報啓発を進めていきたいと思っております。
○辻薫委員  ぜひ、2020年のオリンピックへ向けての1つの取り組みということにもなってきますし、国際アート・カルチャー都市ということでございました。より安全・安心な豊島区というところでは、具体的な負の部分というんですかね、そこがどれほど力を入れてできるかというのが、私は勝負だと思っていますし、そういう意味では両面、来街者に対する取り組みが必要だと思っておりますので、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。
 また、あわせて、暴力団対策というところでは、どのように取り組んでいかれますでしょうか。
○居原治安対策担当課長  暴力団につきましては、なかなか表面に出てこないという組織でございます。したがいまして、我々で把握するのが難しいというところが現状です。ただ、手をこまねいているわけにはいきませんので、区民の啓発活動を行いまして、情報収集に努める体制を築きたいと思います。情報が上がってきた場合は、やはり警察機関と協力しまして、早期の段階で対応することが重要かと思っております。
○辻薫委員  もう一点、繁華街の安全・安心の中で危険ドラッグの対策。これはドラッグを売っている店舗がなくなったということなんですけれども、逆に、今言ったように同じように地下に潜ってということで、ネットでの販売だとかということの展開をしていると思いますけれども、これについて改めて確認させてください。
○居原治安対策担当課長  やはり危険ドラッグについても、暴力団と一緒でございます。ただ、豊島区におきましては、なかなかなくならない店舗をなくしたという実績があります。やはり情報を把握した場合は、警察、あるいはまちの方と一体になって協力をして対応していくことが肝要かと思っております。
○辻薫委員  最後にまとめますけれども、今言ったように、安全・安心創造都市ということで、豊島区が取り組んでいく中で、具体的にこうして皆さんの市民の力を得ながら取り組んでいくということなんですけれども、本当に大事な取り組みだと思います。この連携、やはりセーフコミュニティの関係から言いますと、関係省庁との連携ということで、大きな実りあるものにしていただきたいと思って、最後お願いで終わらせていただきたいと思います。
○高野区長  今、いろいろ警備隊等々のお話しがありました。本当に池袋の西口の環境浄化、辻委員も毎回出席しておられますけれども、もう20年近い歴史がありまして、そして、本当にあのまちを思う気持ちというのがあらわれております。短い時間ですけれども、やはりあれをここまで継続してきたというのは大変すばらしいことであり、今回の警備隊は、やはり現場の人たちの声、もう我々には限界だと。これ以上、安全・安心なまちにするには、その方向しかないでしょうという、いわば現場から上がってきたことなので、それでその期待にこたえるようにということで、先ほど来お話ししたように、屈強なという形で、先日も24時間池袋署というドキュメントまがいの放送がありました。あのときはなんかイメージが悪いような、何か警察が3人がかりでも客引きがどかなかったという様子がまざまざと映像に映っていると。そうすると、やはり池袋の  イメージがうんと悪くなりますね。そのテレビ1つでね。
 そのことも含めながら、さらに、今回は全国で初めてかもしれませんけれども、皆さんと一緒になってそういう形をつくっていく。今まで以上に環境浄化パトロール等々についてもお願いして、より効果があり、そしてまち全体がそういうみんなで守っているんだという意識ができるようなまちづくりをさらに進めていきたい思いをしておりますので、特段の御協力をお願いいたします。