令和 3年予算委員会 第1~11款補足質疑 辻議員( 3月11日)

公園の維持管理

○辻薫委員  ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。

私からは公園の維持管理について伺います。

午前中も西山議員から高野区長に対して、女性にやさしいまちづくりということで、最後、質問させていただきましたけども、この女性にやさしいまちづくりの中で、特に区民から要望が多かったのがきれいな公園づくりということだったと思います。最近、この公園及び児童遊園が本当にきれいに管理されていることを実感しております。もう公園緑地課をはじめ、関係者の皆様に改めて感謝申し上げる次第でございます。

そこで、まず、公園における清掃実施状況についてお聞かせください。

○片山公園緑地課長  ありがとうございます。清掃状況についてお答えいたします。まず、比較的規模の大きな池袋西口公園ですとか、池袋駅前公園のような、利用者の多い公園につきましては、清掃員が常駐して清掃に当たっております。7か所程度ございます。それから、中小規模の公園ですけれども、園内清掃、それからトイレ清掃を毎日1回実施しているところでございます。そして、これに加えまして、としまパブリックトイレプロジェクトでアートトイレを設置したトイレですね。これには、地域の皆様方から御協力してアート作品を作り上げていただいたということもございまして、そこにつきましては、地域から登録していただいているシルバー人材センターの人にお願いをして、1日2回の清掃をやっているところでございます。

○辻薫委員  中にはボランティアによる清掃のみの公園もあるようですけども、そこでも毎日実施しているんでしょうか。

○片山公園緑地課長  ボランティアの方だけで実施している公園は2か所ございます。1か所目は、駒込二丁目児童遊園ですけれども、こちらにつきましては毎週木曜日やっていただいております。そして、南大塚一丁目児童遊園ですけれども、こちらは、雨の日以外は毎日実施していただいておりまして、非常にきれいに保っていただいているといったところでございます。

○辻薫委員  もう本当にそういう頭が下がりますね。このボランティアの皆さんのこの努力によって公園がきれいに維持されているということでございます。

また、池袋周辺の公園清掃については、としまシルバースターズの皆さんも関わっておりますけども、どのような清掃を行ってるんでしょうか。

○岡田環境保全課長  シルバースターズの方々の清掃活動ですね。社会貢献意識の高い高齢者で組織されておりますシルバースターズ、こちらの方々が清掃を行っている状況でございます。主に池袋駅の周辺の道路を清掃してくださっておりますけども、中池袋公園、それから、池袋西口公園、こちら、道路との境目もございませんので、そちらのほうも含めた形で、広い範囲で清掃活動をしていただいているところでございます。ただ単に道路、あるいは公園をきれいにするということだけではなくて、高齢者の社会参画、それから、こういった美化活動に取り組んでいるといったことも都市のイメージの向上というところに貢献してくださっているというふうな理解をしております。

○辻薫委員  私はこのシルバースターズの皆さんの姿を見ると、ディズニーランドのキャストと言われるスタッフの方々が清掃している姿を思い描くんですね。そんなに私行ってませんけども。それこそ本当にIKEBUSから見ると、そういうふうな遊園地感覚があるなというふうに思って、私だけじゃないと思いますけども、そんな思いもしているところでございます。

また、個別具体的な話になりますけれども、池袋西口公園グローバルリングに関して伺います。ステージ裏の植栽部分へのごみ捨ての防止等の対策につきましては、ポイ捨て禁止看板を立てるよりも、壁面への描画により、利用者の心に訴えるような取組を私は要望しておりましたけども、この検討状況について、お聞かせいただきたいと思います。

○小堤公園計画特命担当課長  グローバルリングのステージの裏側でございます。照明でありますとか、防犯カメラ、また、ポイ捨てのステッカーなんか、いろいろと手は尽くしてございますけども、どうしても死角ができてしまって、人が集まりやすいと。ポイ捨て等がしやすいというふうな状況が見られます。壁面のほうの描画でございますけれども、「わたしらしく、暮らせるまち。」の推進室のほうにも相談して、検討してもらっているところでございますが、高さが四、五十センチと、非常に狭いというか、あまり面積がない。そこに絵を描くというふうなことと、また、グローバルリング全体のしつらえに合わせた絵ということで、非常にちょっと厳しい状況だというふうには聞いてございます。そのため、絵というものにこだわらないで、例えば色彩で利用者の方に訴えかけるというふうなことができないかといったことを検討しているというふうに聞いてございます。また、擁壁のところにちょっと座って、人が集まってきてしまっているというふうな状況も以前からございました。また、こちらのほうは、柵等を設置するというふうな準備、用意はしてございますので、また改めまして、これについては御相談させていただいて、対応のほうを決めていきたいというふうに考えてございます。

○辻薫委員  本当に禁止看板だけじゃちょっと寂しいので、ぜひいろいろ検討していただきたいと思います。

次に、公園遊具の点検及び修理の状況についてもお聞かせください。

○片山公園緑地課長  今年度実施しました遊具の点検ですけれども、552か所ございます。その中で、危険性の高いものは17か所ございました。既に修理を終えているところは7か所ございまして、残りの遊具につきましては、使用中止、または撤去をしているところでございます。今後ですけれども、安全領域が確保できない等で問題ないようなところにつきましては、今年度末から来年度にかけて修理を実施していきたいというふうに考えてございます。

○辻薫委員  私も修理をお願いしたら、素早くやっていただいて、大変に喜んでいただきました。ありがとうございます。

また、遊具については、インクルーシブ遊具やモバイル遊具など、新たな展開をしているところでございますけども、今後のこの遊具の活用についてもお聞かせください。

○片山公園緑地課長  来年度は、身近な公園にインクルーシブ遊具を設置していきたいというふうに考えております。障害のあるなしにかかわらず、近所の子どもたちと一緒に遊ぶことができるような環境を整えていきたいと。これがSDGsの理念であります誰一人取り残さない社会の実現につなげていきたいというふうに考えてございます。一方、モバイル遊具ですけれども、町会行事の実施のために撤去をせざるを得なくなってしまった駒込七丁目第2児童遊園ですね、こちらに移動可能なモバイル遊具を試験設置したところでございます。今後につきましては、町会行事を実施する際には、一時的にモバイル遊具を移動することによって、町会行事と遊具遊びとが共存できるような形に使い方をしていってもらえたらというふうに考えてございます。

○辻薫委員  豊島区ならでは、狭い公園をいかに活用していくかというところでは、モバイル遊具も貴重な、そういう意味では、取組だと思います。

最後、まとめます。中小規模公園活用プロジェクト、ともに育つ公園、こういう方向性を考えますと、今後は地元町会や企業との連携の中で維持管理上の課題も一緒に取り組んでいくことが重要であると考えますが、最後に、この点につきまして、御所見を伺いたいと思います。

○片山公園緑地課長  昨年、開園しました雑司が谷公園の事例なんですけれども、NPO法人の団体に公園管理の業務の一部を担っていただいております。開園後は子どもたちの声ですとか、遊び方について、いろいろと御意見をいただいたところでございますけれども、このNPO法人が即座に学校ですとか、PTA、それから地域の皆様方と連携をして、帰宅時間の声がけですとか、ルール決めだとか、きめ細かい対応をやっていただいたところでございます。このように、地元団体ですとか、企業さんに公園管理の一部を担っていただけるような仕組みづくりを今後は考えてまいりたいというふうに考えてございます。