平成26年決算委員会 全部の補足質疑(10月17日)

学校施設を中心とした危機管理

○辻薫委員  私からは、学校施設を中心とした危機管理について、また安全・安心の取り組みについて伺いたいと思います。改めてになりますけれども、この2週連続して大型の台風が日本上陸してさまざまなことがありましたけども、結果的に本区では特に大きな事故もなかったということで、関係各位に深く感謝申し上げたいと思います。しかしながらいずれの台風も週末に発生したことから影響を受けたこともございました。特に台風18号は、10月の6日、午前7時過ぎに東京地方が暴風雨警戒域に入るということで、昼には関東地方に上陸するという恐れがあることから、学校は全校が臨時休校になったということでございました。実はその連絡を受けた学童クラブを利用されている保護者の方が、学童クラブの受け入れはどうなのかなということで心配されて電話したところ、学童クラブの緊急連絡先では通じなかったということで、学校に問い合わせしたんです。ところが、やっぱり学校のほうでは学童クラブの対応については詳しくわかっていなかったというところで、ちょっと改めてですけれども、学校サイドでの臨時休校の決定をした経緯、そしてまたそれを受けての学童クラブの対応につきましてお話ししていただきたいと思います。

○天貝教育総務部長  台風18号、先ほどお話があった国際アートカルチャーの日です。その日は10月6日の月曜日、決定いたしましたのがその前の日の日曜日の10月5日でございまして、やはりこの前の台風と同様に、首都圏を直撃するということで、5日の日曜日、前日朝から教育長を中心に詰めておりまして、お昼の気象庁の発表の天気予報、台風の進路を確認いたしましたところ、ちょうど通勤、通学、8時前後に首都圏を襲うということで、これは周辺区の状況を見ましたところ、やはり通常どおりという自治体もあります一方、暴風雨警報あった場合は休校とか、あいまいな形がありましたが、うちとしては周知する上ではっきりと決まった段階で周知しようということで、お昼の予報を待って休校と決めまして、たまたまそのときに子ども課長も出勤しておりましたので連絡をしたということです。学校においては今回同様、学校長を通じて保護者へのメール、それからメールが届かない保護者については直接電話ということで、あとホームページも広報課長に来てもらってアップしたというような状況でございます。

○大須賀子ども課長  今のお話でございますが、教育委員会の臨時休校の決定を受けまして、私も日曜日の日にスキップ、それから児童館の学童クラブを所管する所長、館長にすぐに連絡を連絡網で行いまして、その日のうちに連絡は届きました。ただし日曜日ということもございまして、そこから直接保護者の方に御連絡するすべというのが実際なかったものですから、一応学校を通じまして、教育委員会が台風の接近により危険であるということで臨時休校を決定した場合でございますので、原則学童クラブも同様として自宅待機としますが、ただし、保護者の方が仕事を休むことができない場合はお子さんを学童クラブまで送っていただくようにお願いした上でお引き受けしますというなことを決定しまして、月曜日の朝はすぐに連絡ができるように、受けられるようにということで対応したところでございます。

○辻薫委員  その受け入れについて、やはり保護者からの話だと、連絡したら受け入れてくれなかったということですけれども、ただ夕方になると受け入れていたお子さんもあったということで、ちょっと対応がまちまちだったということで、それはうまくいっていなかったのかなと思うんです。この点につきましては最終的に何人ぐらい当日預かったのか、ちょっと教えてください。

○大須賀子ども課長  当日、全部で228人の児童の方を受けてございます。平均すると10人前後ということでございます。日ごろ、平日ですけれども平均すると約50人の児童を学童クラブで受けているところでございますので、おおよそ5分の1ぐらいの方がいらっしゃったというようなところでございます。とりわけその日は前日や前々日に、例えば運動会とか、参観日とかが重なりまして、もともとその日は休校であるというような学校もございましたので、そうしたところは当然のごとく受け入れるという形で取り組んでおりましたので、若干スキップ、学童クラブによって差があったというところでございます。

○辻薫委員  やはり10月14日にしても10時半からの登校ということで、じゃ、学童クラブは受けてくれるのか、また9時から預けるにはやっぱり学校じゃなきゃだめなのかと、そういうちょっといろいろとあったと思うんです。保護者にしたらそれがよくわからないということで、これいい機会なので、ぜひこの日曜日の体制というか、休校を決定する場合の対応だとかというところで、改めて教育委員会と子ども課も合わせて、一番むしろ問題なのは学校現場、また、実際に学童クラブがある場所だと思いますので、その連携についてちょっと改めて確認したいと思います。

○大須賀子ども課長  子ども課の考え方としましては、まずは子どもをスキップから、学童クラブから保護者の方に連絡するツールというのがなかったということが一番反省点でございまして、委員御指摘のとおり、緊急事態に対して素早く保護者の方に御連絡する方法を早急に検討したいというふうに考えてございます。当然のごとくですが、これまでも台風18号のときもそうですが、教育委員会との連携は既に十分だと思いますが、より密な連携を図るべく検討したいというふうに連携をさらに深めていきたいと思っております。

○辻薫委員  地震も含めて、やっぱり緊急体制というのはあらかじめとっておくことが大事だと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。

○三田教育長  今の件ですけれども、私どもも台風18号につきましては日曜日の前からもう来るということを大体想定しておりましたので、あらかじめ校長会にも日曜日のお昼の段階で最終的に決定を出す。事前にその前に通知を出しておりました。だから、どういう形でも対応できるようにはなっていたんですけども、最終的には直撃という時間帯ぴったりということなんで、これはもう一斉に学校判断というよりは教育委員会として判断をしたほうがいいだろうということで、子ども課と連携してやらせていただいたということでございます。通知文にも学童やスキップの受け入れについてのこともきちっと明記して、メールで各学校に配信しているので、もし学校の対応がそういうことはわかりませんでしたという学校があったとしたら、それは私どもは学校に対してそういう実態があったということについては申しわけないと謝罪いたしますけれども、教育委員会としてはそこも踏まえて連携してやってきたということで、大変残念だなと思いますが、そうした不備が子ども課長からありましたけども、そうしたことについてはやっぱりそれぞれ責任を持って緊急連絡というのはしなきゃいけない立場にあるかと思いますので、十分改善してまいりたいと思います。