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平成25年予算特別委員会 文化商工・教育費( 3月 7日)

通学路の緊急合同点検の結果と対策

○辻薫委員  引き続き教育費で、通学路の安全対策、また、インターナショナルセーフスクールについてお聞きしたいと思います。昨年の通学路の緊急合同点検を受け、本区では119カ所の対策必要箇所が抽出されたと伺っておりますけれども、その後の状況につきましてお聞きしたいと思います。

○井上学校運営課長  昨年の夏に緊急の合同点検を実施しました。11月30日時点で119カ所に対しまして、対策済み箇所は63カ所でございます。

○辻薫委員  そうしますと、その63カ所以外の残りの箇所について、今後どのように取り組んでいくかお聞かせください。

○井上学校運営課長  残りは56カ所で、各道路管理者、あるいは地元の警察署などが今年度、あるいは25年度の対策について取り組んでいくことになります。

○辻薫委員  この緊急の合同点検の中で、やはり今回、警察、道路管理者も含めて教育委員会が中心となってということで、非常にいい連携がとれたなと思っています。昨年も言いましたけれども、引き続きこの連携を深めていただきたい。合わせて、この56カ所ですけれども、最後の1カ所まで私は見届けていただきたいと思っております。その責任は、教育委員会と私は認識しておりますけれども、その辺はどうでしょうか。

○井上学校運営課長  今、委員、御指摘のとおり、教育委員会といたしましては、昨年の夏の実施の際にも、各関係機関の調整役としまして、日程等を初め、いろいろな調整に努めてまいりました。今後も調整役として、対策実施予定箇所につきましては、その進捗などの状況把握に努めてまいりたいと考えております。

○三田教育長  若干補足させていただきたいのですが、責任の所在をどう考えるかということですが、今回やっと縦割りを廃して、それぞれの所管課と連携してやったということですので、今残されている課題の数カ所については、終わるまで本当に教育委員会が、ほかの課の責任であっても、終わっていなかったらどうしたのだということで、責任を持って対応したいと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。

○辻薫委員  大事なところを言っていただきまして、ありがとうございました。

あと、スクールゾーンについても、この間取り上げさせていただきましたが、なかなか形骸化しているところもあり、この課題について、やはりバリケードの設置とか解除だとかという、こういう具体的な取り組みもございます。交通指導員などにお願いするとか、具体的な取り組みについて、その後どうでしょうか。

○井上学校運営課長  スクールゾーンのいわゆる車止め、A型バリケードとも申しますけれども、設置している小学校が14校ございます。そのうち、通学案内員、いわゆるシルバー人材センターの方が出し入れを担当しているところが11校ございます。あと、教員や、地域の方が担当しているというところでございます。なるべくスクールゾーンを有効に活用するためには、やはりバリケードの出し入れというのが非常に課題になってございますので、こちらについても、引き続き各方面の協力を得られるような取り組みを推進していきたいと考えております。

○辻薫委員  その点もぜひよろしくお願いします。それと、通学路の点検につきましては、朋有小学校におけるインターナショナルセーフスクールの活動の中で、通学路点検マップをこのような形としてまとめられたと思いますけれども、やはり学校、保護者、地域が一体となっての取り組みなのですけれども、こうして考えると、インターナショナルセーフスクールの取り組みを具体的に全校で展開していく必要があるというふうに、ノウハウを展開していく必要があると思います。この点につきましてはいかがでしょうか。

○山本教育指導課長  朋有小学校がセーフスクールとして取り組んだ成果はたくさんございます。その中で、例えば、外傷の予防について科学的なデータを取りまとめて取り組んだこと。それから、いじめの防止についても、この中に心のけがということで取り入れたということ。それから、何よりも子どもたちが主体となって児童会の活動として取り組んできたこと。さらに、一番今回成果として大きかったのが、PTA地域活動の充実という部分だったと思います。これらの成果については各学校で十分参考にしていけると思いますので、成果につきましては速やかに周知徹底を図っていきたいと思います。

○辻薫委員  最後にしますけれども、款別審査の初日に、総務費の中でセーフコミュニティとの関連を質問させていただきました。やはりセーフコミュニティも、より一人一人の身近なものにしていくためには、地域特性を生かしていくという観点がございます。そのような意味で、あわせて小学校単位の区民ひろばの展開もございます。

そのような取り組みの中で、先ほど言いましたけれども、インターナショナルセーフスクールも、地域の方々と一体となった取り組みということで、非常に大事かなというふうに思っておりますけれども、全校への考え方としての展開もそうですけれども、具体的に朋有小学校以外でも、私は認証取得へ向けての展開が必要であろうと考えておりますけれども、最後、この点についてお聞きしたいと思います。

○三田教育長  今、実はそのことについて私どもは準備中で、25年度に持ちかけていこうと思っておりますが、教育委員会といたしましては、基本的に平成25年度、全校に朋有小の教訓が行き届くような安全対策を考えてまいりたいと思っております。その中で、第2の朋有小学校をつくっていきたいという考えでございます。

現在、朋有小学校から、私どもが具体的に全校に広げたいことは何かないか聞いたところ、保健室を起点とした怪我のデータの原因分析に基づく予防対策、それから、ハイリスクの危険性の伴う地震対策とか、今のような交通事故、交通安全、通学上の問題とか、そうした地域との連携をどう図るかというようなことが第2に挙げられています。

第3は、いじめを心のけがととらえて、子どもたちの中でいじめ問題についても積極的に自分たちの問題として取り組んでいく、そういうことが出されてきております。

それから4番目に、保護者への意識啓発を行って、協力、協働の予防的な安全対策を学校としてどうとれるかということを、具体的な提案をいただきながら、各学校で新年度の教育計画や校長先生方の経営方針にきちっと位置づけてやっていきたい、そんなふうに考えてございます。