平成28年決特 議会・総務費 辻( 9月29日)
②熊本地震-災害医療救護

○辻薫委員  今もちょっとお話がございましたけど、この成果報告書の159ページに、災害医療救護態勢整備関係事業ということがございます。首都直下地震発生後に緊急医療救護所が立ち上がって、重傷者がトリアージによって後方病院というところに搬送される必要があるということになった場合に、この緊急医療救護所のほうの設置数に見合うだけの輸送力があるのかどうかということの心配がございます。今言いました救急医療救護所の箇所数、この箇所数が何カ所になるのか、また、その病院に搬送が見込まれるような人数、被害想定をされていると思いますけども、この点につきましてもお聞きしたいと思っています。
○樫原防災危機管理課長  緊急医療救護所につきましては、現在のところ8カ所を予定をしてございます。主に救急病院の門前にトリアージのために設置をするというふうに考えてございます。区内8カ所。そこでトリアージして、後方に搬送が見込まれる人というのは、区全体の被害想定の中で、傷病者が2,778人というふうに想定をされていますけど、そのうち重傷者が279人というふうに東京都の想定ではされていますので、この279人がそのまま後方病院に搬送しなくちゃいけない重症者ということでカウントしてございます。
○辻薫委員  かなりの人数だと思います。なかなか救急車がすべて対応できるとは限らないので、自前でということになると思いますけれども、あわせて、先ほどもちょっと言いましたけど、救援センターから、福祉救援センターですね、これは区内だけではなく、もちろん区外にもなっていくわけですけども、この移動なども考える必要があると思いますけど、この点につきましてはどうでしょうか。
○樫原防災危機管理課長  こちらのほうは、見込み数というのが非常に難しいところでございまして、移動の必要性というのは非常に多分にあるわけでございますけども、通常は、福祉救援センターに行かなくてもいい方たちも、避難生活が長引いたことによるストレスによって、そこの普通の通常の避難所ではなかなか生活ができなくなってしまう方というのもやっぱりいらっしゃるわけですね。そうしますと、数的には、かなり人数的には多くなってくるということですから、それに見合うだけの移送力というのは当然必要になってくると。それについては、通常の移動手段、車だけではなくて、例えば寝台が載るようなものだとか、そういったことも含めて考慮していかなきゃいけないというふうに課題として非常に重く受けとめてございます。
○辻薫委員  もっといろいろ細かいところも聞きたいところなんですけれども、今言ったように、災害時の物流体制などについては整ってきた、いち早く対策方針を打ち出してやっていただいているということでございましたので、その人の点の移動についてもしっかりやっていただきたいというふうに思っております。
 この質問のまとめになりますけども、この熊本地震発生前の平成27年度に防災サミットを開催した、これが非常に大きかったなというふうに思っております。その後に発生した熊本地震への対応というのが防災協定都市同士で今後どうやっていくのかということで具体的に進めていく、そういう話し合いもできたと思いますけれども、そういう連携を図っていくことの本区の取り組みについては、本当に高く評価したいと思います。今後も引き続き、そういう意味では、今浦危機管理監が来られてから、より具体的にされているということを本当に頼もしくも思っておりますので、引き続きの取り組みをお願いしたいと思います。