平成31年予算委員会 辻議員  区民・福祉・衛生費3月 5日

フレイル対策・障害者の社会参加と文化活動

【フレイル対策センター】

○辻薫委員  どうぞよろしくお願いいたします。

今、障害者と女性の健康とがん対策、ワンちゃんも出ましたので、私は高齢者福祉について取り上げさせていただきたいと思います。

フレイル対策センターを中心に一般質問をさせていただきましたけれども、そこではちょっと確認できなかった点につきまして質問させていただきます。まず、フレイル対策センターの開設準備状況について、お聞かせください。

○佐藤高齢者福祉課長  フレイル対策センターの開設準備状況についてでございますけれども、フレイル対策センターは旧東池袋豊寿園の床を活用し整備をするということで、今整備を進めてございます。具体的にはトイレの整備工事、壁や床の張りかえ、また厨房機器の整備など必要な改修工事を行っているところで、ほぼ完了しているんですが、一部今、水回りの整備を追加で行っているところでございます。

また、センターの運営に必要な備品であるとか、消耗品などにつきましては、今月末までに調達をする予定となっております。

また、現在、事業の内容などについて、事業実施に向けた準備を進めているところでございます。

○辻薫委員  今回、重点事業の政策のチラシの中で、総合高齢社会対策の第一弾ということで掲げていただいて、ここにさまざまな取り組みについて、御説明をいただいているんですけれども、この中で口腔機能向上の取り組みとか低栄養改善の取り組み、さらにおとな食堂まで取り上げております。全体的に見ますと、一般質問でも取り上げさせていただきましたけれども、実際にしっかりかんでしっかり食べるということがフレイル対策の一つのポイントになって、その後に社会参加というのはあるんです。そういう意味では、この機能の中で取り上げてもいますけれども、やはり口腔ケアの関係で歯科医師会、栄養士会という形で多職種の連携ということも必要になってくると思います。特にオーラルフレイルの中では口腔機能の維持が重要であるということで、フレイル対策センターの中で舌圧計、咬合力分析計。これは、要望して実現いたしましたけれども、歯科医師会と協議をしながら活用方法を検討していくということなんですが、実際にセンターへ医師会の方が来られて、そういう計測なんかもされるんでしょうか。

○佐藤高齢者福祉課長  オーラルフレイルについては、口腔機能の維持が重要であるという委員の御指摘のとおりでございます。口腔機能の維持、口腔ケアの重要性のことについていろいろと対策を練る中で、そういった機器を使った測定というところも重要な位置を占めると考えております。現在、舌圧計、咬合力分析計を導入するということでございますけれども、歯科医師、あるいは歯科衛生士などがいないと、きちんと測定できないというようなこともございますので、そういったところの調整も含めて歯科医師会と協議をいたしまして、例えばフレイル対策センターでのそういった測定会をやるであるとか、そういったところを今協議していきたいと考えているところでございます。

○辻薫委員  常時ではなくても、やはり日を決めてそういうこともやるということが大事かなというふうに思っております。

それで、また低栄養の改善ということで、以前私は津市の取り組みを通じて、栄養パトロール、一軒一軒訪問してのというのは、なかなか難しいということで、それに類するような取り組みということで答弁をいただいて、これが一つの形になったのかなというふうに思っております。ともかく、津市でもやっていたんですけれども、栄養指導といってもかたくやることなく、本当にその人が将来希望することとか、ちょっと違う話をしながらやっているということで、希望あるような、やはり取り組みですね、一人一人に対して、やはり個別指導が大事なので、個別指導についても一般質問でやっていただけるというふうに答弁いただきましたけれども、やはりそういう対話の中でそういう栄養、一人一人の栄養改善もしていただきたいというふうに思っておりますけれども、栄養改善についてはいかがでしょうか。

○佐藤高齢者福祉課長  低栄養改善については、オーラルフレイルから引き続くところで、重要な位置を占めているというふうに思っております。まず、栄養士など専門職による講座、低栄養に関する講座なども開きたいというふうに考えております。またフレイルチェックというものを、今後行ってまいりますけれども、そこでそういった栄養改善が必要な方などをピックアップして、個別の相談につなげていくというようなことも、今想定をしているところでございます。フレイル対策センターでの相談機能の中で、そういった必要な方をピックアップして、個別の相談につなげられればいいかなというふうに今想定をしているところでございます。

○辻薫委員  それで、今、フレイルチェックという話が出ました。さまざまな取り組みにつなげていくということなんですけれども、フレイルチェックを実際にやる方につきましては、どなたが担当するんでしょうか。

○佐藤高齢者福祉課長  今現在、介護予防に関して、介護予防サポーターであるとか、あるいは地域の介護予防のリーダーである介護予防リーダー、そういった方が、今いろいろと活躍をされています。フレイルサポーターについては、そういった介護予防サポーター、あるいは介護予防リーダーの中から、まずは手を挙げていただいてフレイルサポーターになっていただくというようなことを今想定しているところでございます。

もちろん、そういった方でなくても、フレイルサポーターとして御協力いただける区民の方にはお声がけをして、そういったフレイル予防についての輪をどんどん広げていきたいというふうに考えているところでございます。

○辻薫委員  それで、フレイルチェックをしていただいて、その中で展開していく中で、例えばちょっと区民の方から、大体、年齢的にはどのぐらいの方から対象になるのかというような声も出ているんです。その点につきましてはいかがでしょうか。

○佐藤高齢者福祉課長  フレイル対策のサポーターとしてではなく‥‥。

○辻薫委員  このフレイル対策センターに来られる、参加される対象となる年齢の方ということですね。

○佐藤高齢者福祉課長  フレイルにつきましては、加齢に伴って生じるというところがございます。まずは御高齢の方、おおむね65歳以上の方が対象になってくるかなというふうに思っております。そのような御高齢の方を対象にしたフレイルに関する予防講座、そういったものを展開していきたいと思っております。もちろん、その方を支援する御家族であるとか地域の方についても御利用いただけるということを考えております。

○辻薫委員  そういったことのお知らせも含めて周知していくことが、今後大事かなと思っています。フレイル対策センターの、区民への通知ということでは、どのように考えていらっしゃいましょうか。

○佐藤高齢者福祉課長  今5月の開設を目指して準備をしてございます。その中で、広報としまであるとか、ホームページでの周知については基本的には行っていきたいというふうに考えております。

また、区政連絡会で、あるいは地元の地域の方への個別通知、そういったものを考えておりますが、オープニングに合わせて、さまざまなイベントも考えていきたいと思っております。例えば介護予防サポーターの方にそういったことを周知するであるとか、さまざまな手法で周知をして広げていきたいというふうに考えているところでございます。

○辻薫委員  せっかくいいものをつくっても、なかなか区民の方が知らない、また場所がなかなかわかりづらいということもありますので、ぜひ個別にチラシをつくっていただいて、徹底をお願いしたいと思います。

その上で、今後の展開としては、一般質問でも要望させていただきましたけれども、やはり、ここの1カ所、また高田介護予防センターだけではなく、区民ひろばなどで展開していただきたいという点も要望させていただきました。この点につきまして、改めてお願いいたします。

○佐藤高齢者福祉課長  フレイル予防に関する周知を徹底して、まずはフレイルチェックを行っていくというようなところからスタートしたいというふうに考えているところでございますが、定期的にフレイルチェックを行っていって、データを蓄積しながら効果検証も行っていく、そういったものも、まず展開したいというふうに考えております。

また、介護予防センターでの事業についても同様ですけれども、フレイル対策センターで実施する事業で得られた知見を、今委員がおっしゃったように区民ひろばであるとか、そういったところにアウトリーチしていくという仕組みをもっと構築をして、フレイル予防の普及を図っていきたいというふうに考えております。

○辻薫委員  私どもがこれを強力に推進していくのは、やはり今、医療費の削減という課題が、行政的には、そういう課題もあると思います。国家的にそういう問題があると思います。やはり、これを推進することによって国民健康保険料も下げていきたいというふうに私も思っておりますし、また介護一歩手前のフレイル状態ということですので、介護保険料も、介護にさせないというところで、そういう意味では介護保険料も削減したいというふうに、私自身も思っています。それは何といっても、でも区民の健康づくりが主であって、結果的にそういうふうになっていくということなんですけれども、ぜひ、ここのところはまた強く要望させていただきたいと思います。

【障害者の社会参加と文化活動】

○辻薫委員  それでは、ちょっと時間がなくなっちゃったんですけれども、次に障害者の社会参加と文化活動の推進につきまして質問させていただきます。

昨年3月に策定されました豊島区障害者計画・第5期障害者福祉計画・第1期障害児童福祉計画では、障害者施策の大きな柱の一つとして、社会参加の促進を上げて、アクセシビリティーの向上と文化・スポーツ活動の振興の取り組みを進めるという、この方針が出されていますけれども、その取り組み方針について、まず確認させてください。

○高橋障害福祉課長  昨年策定しました障害者計画、第5期障害福祉計画、第1期障害児福祉計画の中で、障害者の社会参加の活動、取り組みとして、アクセシビリティーの向上ということと、文化・スポーツ活動の振興ということを柱とさせていただいております。アクセシビリティーの向上につきましては、まち、情報、心、こちらの3つのバリアの解消を図るというところのハード、ソフト両面の取り組みを行っていくということにしてございます。文化・スポーツ活動の振興につきましては、東アジア文化都市2019豊島、2020年東京オリンピック・パラリンピック、こちらの開催に合わせまして、障害者の文化芸術活動の積極的な支援と身近な地域でスポーツに親しむことができる環境づくりに取り組むということにしてございます。

○辻薫委員  今3つのバリアフリーということで掲げていただきましたけれども、特に情報のバリアフリーにつきましては、4月に豊島区手話言語の普及及び障害者の多様な意思疎通の促進に関する条例ができるということで、非常に1歩も2歩も進んだかなというふうに思っておりますけれども、全体的にバリアフリーについての取り組みについて、再度確認させてください。

○高橋障害福祉課長  まさに、この4月から施行となります新たな条例につきましては、障害者の情報のバリアを解消するものと思っておりますので、条例の各内容に応じた各施策について、積極的に進めていこうと思ってございます。

○辻薫委員  このバリアフリーでも、私も池袋の駅にやはりエレベーターが少ない、エレベーターの間隔があき過ぎるというような要望もいただいて、まだまだ、これからだなというふうに思っております。先日のパラアートも、東アジア文化都市のオープニングと同じときに開催されましたパラアートのときに金澤翔子さんに2年連続で来ていただいて、盛り上げていただきましたけれども、ぜひとも障害者がそういったさまざまな文化活動、またスポーツにも参加できることを再度お願いしまして、一言だけ、最後お願いしたいと思います。

○高橋障害福祉課長  障害者の文化活動によりまして、区民と障害者の交流等が進み、そういったところで共生社会の実現に寄与できるものとして努めていきたいと思ってございます。