平成31年予算委員会 議会・政経・総務費 辻議員( 3月 4日)
わたしらしく、暮らせるまち推進・公園整備
○辻薫委員 私は、午前中も少し出ましたけど、「わたしらしく、暮らせるまち。」の推進事業経費について伺いたいと思います。そのうち、小規模公園活用プロジェクトについて伺います。
ちょっと資料もいただいていまして、背景等は確認しているところなんですけれども、そもそも、これをやるというふうになったのは、例えばとしまぐらし会議ですか、とかの中で出てきたような話なんでしょうか。その確認です。
○宮田「わたしらしく、暮らせるまち。」推進室長 経緯は2年前、さかのぼれば、もう少し前なんですけれども、F1会議ででも、子育て世代層の公園の充実というか、その環境をよくしていこうということを、有里議員を含めてありまして、その後、私が着任して2016年にFFミーティングということで、まちについて考えようという会議を催しました。そのときも公園がテーマになっておりましたし、おっしゃるように、としまぐらし会議の中でも区内の公園を有効活用して、例えば畑にするとか、そういったチームもできておりました。なので、住民の中での公園に対するニーズというか、その活用、整備、両方を含めていろんな声があったということは経緯としてございます。
○辻薫委員 そういった意味では、少し時間をかけてきて、こういう形というか、プロジェクトを立ち上げたというのはわかりました。
それで、特にこの上り屋敷公園につきましては、真ん中に大きな木がありまして、さまざまな高木、またソメイヨシノもあったりして、本当に自然豊かな感じの公園なんですけれども、その中でこうしたプロジェクトを展開するということで、今、町会の中も、まだまだ話し合いができていない状態なので、どうなのかなんていうふうな声もあるんですけれども、特に私が注目しているのは、何々できないということではなくて、禁止事項は余りなくして、皆さんの本当に要望に応えてというようなこともあるわけですけども、特に小さなお子さんを抱えている方につきましては、ボール遊びもしたいというような声も伺っております。こうしたボール遊びとかという展開していく場合には、これはどういうふうになっていくんでしょうか。
○宮田「わたしらしく、暮らせるまち。」推進室長 丸々できないから丸々できる公園ということで、今、いわゆる井戸端会議といいまして、住民の方と、例えばボール遊び一つとったら、それを一くくりでボール禁止と今なっているんですが、例えばゾーニング、その公園の中のエリア、もしくは時間帯、もしくはボールでも、大きさとかかたさ、いろんなものがあるので、どうやったらできることを少しずつふやしていこうかということで、そのルール決めですとか、そういったことを住民主体で話し合うような、そういった場を持っております。ボール遊びだけじゃなくて、例えば花火とか、いろんなものを育てるとか、食べ物、実のなるもの、花じゃなくて育てていくにはどうしたらいいかとか、そういった細かいことがいろいろ出てくるんですが、それを一つ一つ、そういった公園の中での井戸端会議ですとか投票、そういったことを踏まえて、できることをどうやって住民の方が主体となってふやしていけるのか。そういう形で今、取り組んでおります。
○辻薫委員 そういったこの話し合いの中で、若い方が、特にそういう、さっき言いましたように、子育て中の方なんかが、自分たちがそういうボール遊びを子どもにさせたいということであれば、そういう形で自分たちも参加していただいて、会議だけではなく、実際にそういう取り組みを、土日中心になるかもしれませんけれども、やっていただくという、いい機会になるのかなと。毎日それができるということではなくて、限定してやるということも新たな試みかなと思っています。
そこで、今回このFFパートナーシップの協定先が良品計画さんということでこの良品計画さんが物づくりというような、ちょっとイメージがあるんですけども、あえてというか、なぜこれに、このプロジェクトに参画するというか、協力していただけるという、なったのか、その点につきまして、お聞きしたいと思います。
○宮田「わたしらしく、暮らせるまち。」推進室長 まず、良品計画さんは、東池袋に本社を構えております。確かに、プロダクトのいわゆる店舗を持たれて、商品を提供している会社ではあるんですが、最近、いろんな地方に出て、地方創生といいますか、その地域、団地再生ですとか、あとは千葉のほうですと廃校を利用したいろいろなワーキングスペースの拠点を持たれたりとか、あと道の駅の指定業者につかれたりとか、いわゆる地域とのかかわりというのを非常に強く持たれている会社です。なので、せっかく池袋に本社があるということで、本部機能がある池袋でも何かできないかということで協定を結んだわけで、その中で、日出町第二公園という東池袋にある公園をまず利用して、そこで地域の方が集うようなマルシェですとか、そういったことを始めたのが去年です。その取り組みが発展しまして、今そういった区内の中小規模公園にも目を向けて、一緒にそこの場所を地域のコミュニティーの場に再生していけないかということで、そういった、実は良品計画さんの中にも、そういったあるものを生かして、彼らのデザイン力とかファシリテーション能力といったものを、ノウハウをいただきながら、一緒にプロジェクトを進めていくと。そういったことをやっております。
○高野区長 良品計画は池袋に本社があり、西武の系列であり、そして、大変会長の金井さん、会長さんが非常に地元のことを大変理解をしていただいて、そして良品計画の若い職員の方が本当に大勢、10人、あるいは時としては15人ぐらいも参加してくれて、本当にうちの職員と一緒になって、こういう仕事ができるというのは、私も何回かその現場を見させていただいて、こんなに企業が協力してくれるというところは、なかなかない。特に金井会長の肝いりというか、もう本当にこの池袋で、いろいろお世話になって、スタートですから、できるだけのことは豊島区の行政に協力しながら、一緒にやっぱりそういうまちづくりに参加しようということで、パートナーシップ協定もさせていただいて、本当に協定を結んだ中では一番活発に動かれて、本当に、頼りになるといっちゃおかしいですが、積極的にやっていただいているというのが現状ではないかと思っています。
○辻薫委員 社長さんも豊島区に住んでいるということで、そういう意味では、すごく豊島区に関心を持っていただいていると思っています。関係者と少し話したことがあったんですけども、良品計画の場合は、余り色がなく、白いものだったり、何か使う方がそれにプラスして何かを、余白部分を残しておいてというような使い方が、そういう意味では期待をしているというか、そういう考え方があるようで、今回も公園自体も最小限のこのハード整備ということで、ソフト部分を重要にして育てていくんだということで、ですから余りつくらないで、余白部分を残しておいてやっていくというような考え方に非常に合致するのかなというふうに思っています。ですから、その今後の計画につきまして、確認させてください。
○宮田「わたしらしく、暮らせるまち。」推進室長 今後の計画ですけれども、1年間かけて、今、モデル公園、上り屋敷公園と西巣鴨第二公園を取り上げています。
来年度は2公園検討した中で、実際に一部整備事業に移す予定でして、上り屋敷のほうはシンボルツリー、中央にすごく大きな木がありますので、あるものを生かした、木の周りにデッキのようなもの、これは座ることもできますし、例えばステージのような使い方もできる。おっしゃったように、使い手側がいろんな使い方を自分たちで考えていける。ある意味、余白を残した形で、そういったデッキの整備。それから、円形の公園ですので、円周、周りに縁側のような、地域の人がくつろげるようなベンチをつくる。もしくは可動式のテントのようなもの。これは例えば催し物、まちの人たちがやれたければ、それを組み立てて、例えば盆踊りのやぐらのように、それは担い手が一緒に育っていかないといけないんですが、そういったしつらえをやっていけるような、そういったところの整備に来年度は入っていきます。それから、一部花壇の整備。やっぱり何か育てたいという声がすごく多いので、そういった部分で今、ただ植栽がちょっと無秩序に生えているところもありますので、そこを整備して、何か土いじりができるような、そういったことをやっていきます。
あと、西巣鴨のほうは、区民ひろばが隣接していますので、区民ひろばと公園をつなぐようなデッキを、縁側のようなものを公園と区民ひろばの間につくる。そういった整備計画を予定しております。
○辻薫委員 そういう意味で、もう何年もかけて公園をきれいにしてほしいとかという区民の声があってスタートしたプロジェクトだと思いますので、区民の声を聞いて、特に町会さんとか、さまざまな声もあると思いますので、聞いていただいて、いいものにしていただきたい。これを要望して、終了させていただきます。