平成27年予算委員会 文化商工・教育費( 3月 5日)
プレミアム付き商品券事業
○辻薫委員  よろしくお願いします。最初に文化商工費について伺いたいと思います。実は、けさ行われました第8回豊島ものづくりメッセ開会式、私は出席できなかったものですから、最初に少し状況をお聞きしたいと思います。また、参加団体が何人ぐらいいらっしゃったのか、確認したいと思います。
○田中生活産業課長  今回のものづくりメッセ、第8回となります。第7回は2万人を切るぐらいの勢いでございましたが、今回は2万人をぜひとも超えようということでやってきたつもりでございます。出展社数でございますが、98社の御参加をいただいてございます。大体キャパシティーが限られておりますので、おおよそ100社の方々にいつも参加していただいております。第1回、第2回、第3回目ぐらいまでは出展の状況がよくなかったんですけれども、それも年々、徐々にすぐに埋まるようになってまいりまして、これも8回続けてきた成果ではないかと思っております。
○辻薫委員  第8回ということで開くという意味では今回また大きく展開するということを期待したいと思います。
 そこで、国の2014年補正予算で創設されました地域活性化地域住民生活等緊急支援のための交付金を活用したプレミアムつき商品券の発行の動きが各地で盛んであるということで、このプレミアムつき商品券は景気刺激策としての効果が見込まれて、また、個人消費の拡大や商店街の活性化に大きく寄与するものであると私どもは考えております。そこで、公明党区議団は、既に3月2日に高野区長に対してこの要望書を提出したわけでございますけれども、ぜひ本区におきましても消費喚起の流れをつくるためのこのプレミアムつき商品券の早期発券と、あと同事業の支援に取り組まれるよう要望いたしますけれども、いかがでしょうか。
○田中生活産業課長  今回の国の方針を受けまして、私どもも検討した結果、プレミアムつき商品券を発行することといたしました。現在、鋭意作業中でございます。
○辻薫委員  その交付金を受けてこれから実際に補正予算を組んでいただくということになるかと思いますけれども、現時点で考えている事業概要につきましてお聞きしたいと思います。
○田中生活産業課長  これまでどおり、豊島区商店街連合会への補助という形で実施をさせていただきたいと思っております。また、国の交付金のほか、都の上乗せの補助金もございますので、そちらをほぼ満額活用しての事業実施ということで考えております。
○辻薫委員  今回の販売総額についてなんですけれども、どの程度を見込んでいるのか。これまで区でも発行して、区内でも発行してまいりましたけれども、比較して規模はどういうものなのか。お聞かせください。

○田中生活産業課長  現時点での想定ですが、販売総額は6億円ほどでございます。プレミア率につきましては20%という方向で考えてございます。また、従来24年度までプレミアムつき区内共通商品券を発行してまいりましたが、そのときのプレミア率、4年にわたって10%、それ以前は5%という数字でございましたので、それからしますと、かなりの額ということになってございます。また、24年度まで発行していたプレミアムで申し上げますと500万ということで、10倍以上の額ということになるかと思います。
○辻薫委員  本当に大規模なものになると思いますけれども、このプレミアム商品券発行に伴う、先ほども少し聞きました事業費についてはどうなるのか。お聞かせください。
○田中生活産業課長  プレミア分が1億2,000万ほどでございますが、それ以外にさまざま印刷経費等事業の金額として3,000万程度かかるものというふうに予測しております。
○辻薫委員  そうしますと、その分は先ほどの交付金というふうになるんでしょうか。
○田中生活産業課長  国の交付金プラス東京都の上乗せで、それだけの金額ということでございます。
○辻薫委員  政府としても消費の拡大にねらいがあるということなんですけれども、具体的にこの販売日とか使用期間というのはどのように考えていらっしゃいましょうか。
○田中生活産業課長  この事業でございますが、1年間の中ですべてやり切らなければならないということで、国に対する実績報告もすべて終わらなければならないということもございまして、区商連としましてもなるべく早く発行したいということで動いてございます。ほかの区を見ましても大体6月か、それぐらいを目途にということで考えておりますので、早くても5月ぐらいになろうかというふうに思います。それから期間でございますけれども、おおむね6カ月程度というふうに考えております。
○辻薫委員  本当に急ピッチで進めていただくことになると思います。今回のこの規模を考えますと、この商品券を購入する窓口もふやす必要があると思っております。また、区民の利便性を考えますと、利用できる店舗の拡大、さらには広報も大事な取り組みになると思いますけれども、この点についてもちょっとお聞かせください。
○田中生活産業課長  まず、購入される窓口でございますが、やはり従来行っている規模ではとても間に合わないのではないかと考えておりまして、拡大する方向で関係機関に打診をしている状況でございます。今、交渉中でございます。それから利用できる店舗でございますけれども、毎年利用できる店舗についてはお声かけをして調査をしてございます。今その時期に当たっておりますので、新たに取り扱いたいという店舗も今の時期に手を挙げていただくということで拡大できればと考えております。販売場所で取り扱い店舗の名簿を配布するとともに、ホームページに掲載したり、ポスターなどを街角に掲示したりということで考えております。

商品券の換金・消費喚起イベント
○辻薫委員  一方、店舗側にしてみたら、これだけの金額で入ってくるのはありがたい話なんですけれども、早期に換金できるシステムにしなくてはならないと思います。実は、私の実家も多分これを使える店になるのではないかと思いますけれども、日銭を扱っていますので、100円200円というこういう商店においては早く商品券を現金にかえてあげられるというシステムが大事になってくると思いますけれども、この点についてはいかがでしょうか。
○田中生活産業課長  ただいまのところ区商連からこちらに企画案というものが出ておりまして、それによりますと、発行した同日から換金できるように、換金場所には手配を進めたいということで聞いてございます。
○辻薫委員  それはありがたい話です。商店側としたらその辺が一番気になるところで、このことによって逆にうちも取り扱いたいというお店もふえてくるんではないかと思いますので、ぜひそこはしっかりやっていただきたいと思います。
 それで今回のこのプレミアム商品券ですけれども、商店関係の方からしたら、やはり個人消費に刺激を与えるということとともに、エコノミストといわれる専門家も工夫次第で当初予想以上の効果を生む可能性を秘めていると、こういうふうにおっしゃっています。ですから、商品券を発行することだけではなくて、やはり発行に合わせた商店街のイベント等を積極的に開催していく必要があると思っております。また、消費喚起のために広報宣伝、先ほど取扱店の広報とかということもありましたけれども、むしろこの商品券を使ってもちろん地域の活性化ということあるんですけれども、具体的にそういう取り組みをお願いしたいと思うんですけれども、この点についてはいかがでしょうか。
○田中生活産業課長  この発行に合わせたイベント、例えば商店街のイベントで申し上げますと、商人まつりなどが一番大きいものかなというふうに思っておりますが、およそ5月の前後にございますので、そういったものとタイアップするということはあるかと思います。それから大型店のさまざまなイベントにつきましても、従来から新庁舎の落成に合わせて5月ごろにやりたいというような大型店の意向もあると伺っておりますので、こういった時期が重なればまた相乗効果ということもあるかと思います。大型店では使えないところも多いんでございますが、それでも池袋に来街される方が使っていただくということもあると思いますので、相乗効果は期待できるのではないかと思っております。
○辻薫委員  今、くしくも言っていただきましたけれども、ちょうど新庁舎がオープンする5月に発行できれば、本当にその相乗効果というのは、何か国がこれをわざわざ用意してくれたのかと思うぐらいタイミングよく、使えるようになると思っておりますので、ぜひこれを契機に、豊島区どんどんどんどんまた潤っていただきたいという願いを込めて質問をさせていただきました。