平成26年決算委員会 辻薫 10月 9日 福祉衛生費
障害者の歯科診療事業
○辻薫委員 もう1つ、障害者の歯科診療事業について、この実施状況について伺いたいと思います。
○佐野健康担当部長 障害者の方の歯科診療についての実績でございますけれども、これにつきましては一般の歯科診療所で見ていただくことができないような状況の障害者の方を対象といたしまして、アゼリア歯科診療所で対応しているところでございます。その実績でございますけれども、障害者の方につきましては25年度が診療件数延べ件数で1,081名ということで、前年度の1,003名より78名程度上回っている状況でございます。
○辻薫委員 実は私の知り合いも介護を受けている方でここを利用したということで、やはり普通の医者ではできない状態の中やっていただいたということで、非常に助かったと。今でも続いているんですけれども、非常にこれは大きな取り組みだなと思っております。そこで条例制定、1年が経過して本年に入ったわけでございますけれども、先ほどのこの条例制定のときに私はやはり豊島区ならでは、またその地域ならではの取り組みというところでの条例化という意味合いがあったかなと思っておりますので、そんなところで今年度26年度の取り組みの新規事業として在宅歯科医療相談窓口、これは事業としてやっていただいたと思いますけれども、まだスタートしたばかりだと思いますけれど、ちょっと先に概要、事業の概要についてお聞きしたいと思います。
○佐野健康担当部長 今年度の新拡事業ということで、アゼリアに在宅歯科医療相談窓口というものを設置をいたしました。これは6月にスタートいたしまして、6月以降、だんだんと認知度が高まるに伴いまして、実績も上がってきております。大体6月、7月、8月で平均31件程度という状況でございます。これにつきましては電話によるお問い合わせが一番多いわけですけれども、この相談窓口を設置したことによりまして、医師会館にあります在宅医療の相談窓口という部署であるとか、ほかの医療、介護のスタッフの方とか他職種の連携が非常にうまくとれるようになってきたというようなメリットが出てきております。
○辻薫委員 その中で相談内容で具体的な相談として何か参考となることがありましたら、今後のこともあると思いますので、お聞かせいただきたいと思います。
○佐野健康担当部長 お問い合わせが多いのは、高齢者、障害者の方でございますので、高齢者の方ですとやはり飲み込み、嚥下が難しくて、その辺の指導を受けたいんだけどもどうしたらいいのかであるとか、あるいは高齢者の方で入れ歯が合わないんだけれどもということで、どうしたらいいのか。それから障害者の方ですと、やはり近所の一般の歯科診療所に行ったけれども、なかなか思うような治療の改善が見られないというようなことでアゼリア歯科診療所の内容についてお問い合わせを受けるといったようなことでございます。
○辻薫委員 私は特に障害者の方、あと高齢者の方の入れ歯とか、実は相談したいけれどなかなか相談できないというのが私のほうに来ます。つくっても合わないということもありましてどうしたらいいんだろうかという相談もございました。なかなか医者に言えないとかそういうこともありまして、ぜひここがそういう意味では駆け込み寺ではないですけれども、そういったことの受け皿になっていただくと、また高齢者にとっても、また障害者にとっても安心していただけるかなと大きく期待しているところでございます。
最後になりますけれども、やはり歯と口腔の健康づくりについてはアゼリア歯科診療所を拠点とした豊島区歯科医師会の協力なくしてはできないと思いますので、先ほど言いましたけれども、地域の実態、そして区民のニーズ、これをしっかり今後ともとらえていただきまして、さまざまな事業の展開をお願いする。これをお願いしまして私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。