平成25年予算特別委員会 福祉・衛生費( 3月 4日)
障害者用ヘルプカード充実を
○辻薫委員 私は予算書の215ページ、障害者福祉の中の障害者用ヘルプカードの作成・普及・啓発事業経費について伺います。
時間がないので簡潔にお願いしたいと思いますけれども、このヘルプカードにつきましては、やはりセーフコミュニティの重点課題の1つである障害者の安全の取り組みということで、新規事業となっております。改めて、この事業について、概要と意義についてお聞かせください。
○大須賀障害者福祉課長 ヘルプカードとは、援助を必要とする方に、障害者の方が携帯し、いざというときに必要な支援や配慮を周囲の人にお願いするためのカードでございます。その意義につきましては、もちろん御本人の安全・安心、そして家族や支援の方の安全・安心、そして情報やコミュニケーションのツールとして、また、障害に対する理解を普及するという、そうしたさまざまな意義が含まれてございます。
○辻薫委員 昨年6月に東京都が各自治体にアンケートを行いました。そのヘルプカード等のアンケートだったんですけども、以前、豊島区では、社会福祉協議会が障害者団体と作成したあんしんカードというのがございました。これも1つの報告として豊島区として挙げたようですけども、このあんしんカードとの関連というのはどうなんでしょうか。
○大須賀障害者福祉課長 あんしんカードは社会福祉協議会がつくられております。こうしたカードは、豊島区だけではなく、ほかの自治体でも12区市町村や10団体でそれぞれヘルプカードに近いものをつくっておりますが、やはりさきの東日本大震災の教訓の中で、豊島区を一歩出てしまうと、そのカードが広く知られていないということがございまして、東京都で標準様式というものを作成しまして、そのカードを持っていれば、東京都内、どこでも皆様が御存じいただけるというような形でできたのが特徴でございます。
○辻薫委員 そのことは、やはり自治体を超えての使用できるようなということで、都議会公明党でも訴えさせていただいたんですけども、それで、難病や内部障害など、外見がわからない、わかりにくい方々への理解を進めるためのヘルプマークというのがございます。このヘルプカードの作成に当たって、このヘルプマーク関連についてちょっとお聞きしたいと思います。
○大須賀障害者福祉課長 ヘルプマークは、ヘルプカードの標準様式の表面についているマークでもございます。このヘルプマークは、御指摘がございましたように難病や、それから心臓に疾患のある方、それから人工関節などをお使いの方、表面上、なかなか障害とわからない方のための、そうしたカードを持っていることによって、ヘルプマークを持っていることによってわかるというものでございまして、東京都では昨年10月より地下鉄大江戸線の優先席にステッカーを掲示したり、それからヘルプマークを身につけた方が優先的に座りやすくするような、モデル的に実施してございます。
○辻薫委員 そうしますと、このヘルプカードにつきましては、先ほどのあんしんカードと違って、障害者だけがお持ちになるようなカードなんでしょうか。
○大須賀障害者福祉課長 御指摘のように、障害者や、それから難病も含めた障害者の方ということでございます。ただ、ヘルプマークそのものにつきましては、妊婦の方や何かもお持ちになれると伺っております。
○辻薫委員 それで、災害時とかでよく使えるのかなと思いますけど、もう一度、活用方法だとか、また活用の場面をちょっと想定してお話しいただけますでしょうか。
○大須賀障害者福祉課長 やはりどんないいものを使っても、やはり皆様に知られていないということが大変なことになると思いまして、その共通のマークを持つことによって、例えば聴覚障害の方や何かもそこにあるマークを、標準様式は都で決められておりますが、中身や裏側については区で決めることができますので、区で話し合って決めていくということで考えております。
○辻薫委員 地域の実情に応じてつくれるということなんですけれども、やはり先ほどもおっしゃっていただきましたけど、使う側よりも周り、これを見て、ヘルプする側の理解度、これ、大事かなと思います。せっかく持っていても、何のために使っているのかよくわからないということで、非常に普及啓発に当たっては一般の方へのお知らせということが大事だと思います。
最後に、取り組みについてお聞きしたいと思います。
○大須賀障害者福祉課長 専用のリーフレットを作成することを予定しております。また、障害者の防災の手引や、それから現在行っております障害者サポート講座、区民ひろばで行っているセーフコミュニティの取り組みでございますが、そうしたところを活用して普及していきたいと思っております。