平成29年予算委員会 辻発言( 3月 7日)

内視鏡検査導入・がん患者の就業支援

○辻薫委員 そこで、この間あるお医者さんと話したときに、がん検診を一生懸命やっている方なんですけれども、その方がおっしゃっていたのは、やはり最高の治療というのは、最高の診断から始まるとおっしゃっていました。それだけにやはり検診というのがいかに大事かということが私も感じたんですけれども、そこで、私ども公明党の会派は、胃がん検診の受診率がなかなか上がらないという中で、内視鏡検査導入を一貫して主張しておりますけれども、改めて検討状況、また背景なんかも含めてお聞かせください。

 

○常松地域保健課長  胃がんの検診方法につきましては、平成28年2月に指針の見直しが厚生労働省のほうでなされております。それを踏まえまして、今、各区で内視鏡の導入といったようなことで検討が進められております。具体的にはちょっとお医者さんでないのであれなんですけれども、胃を傷つけてしまうようなリスクも、内視鏡の場合はございますので、それに対する対策がきちんとできているといったようなことが導入のためには必要だといったようなこともガイドラインの中で書かれてございます。

 今、そういったこと、あるいは機材の管理の問題ですとか、そういった技術的なところについて、まず医師会とも下話をさせていただいておりまして、それを踏まえて、今後、区の中で実施の目標年度をきちんと定めた形で進めていきたいと思っておりますが、あくまでも担当課長の思いといたしましては、各ほうとの見合いもございますので、できるだけ早い時期というと、今から申しますと30年ぐらいかなと思っておりますが、それに何とかこぎつけられるように医師会との調整、あるいは予算措置につきまして、今後取り組んでまいりたいと考えているところでございます。

 

○辻薫委員  ありがとうございます。ぜひよろしくお願いしたいと思います。また、がん検診の受診率の向上とあわせて、本区では、がん患者、家族支援のための懇話会、これは計画に定められておりまして、実施してきたということなんですけれど、この現状につきましてお聞かせください。

 

○常松地域保健課長  今年度、時期で申しますと昨年9月ぐらいから、懇話会といったような形で進めさせていただいております。都立大塚ですとか、都立駒込の中でがんの患者さんに一番接していらっしゃる専門看護師さんを中心といたしまして、あと、がんになられた方の就業支援といったようなことも重要かなと思っておりますので、そういったことに取り組んでいらっしゃる方、あるいは企業の方、企業の人事担当で、そういうがんの対策をされている方、さまざまな方から御意見をいただいております。

 今回は懇話会といったような形で、区の政策に拘束力のあるといったようなことではなくて、どういうことでがんの患者さん、あるいは御家族様が悩んでいらっしゃるのか、課題と感じていらっしゃるのかといったところを出していただくといったようなことを中心といたしまして、3回御議論いただきまして、今、報告書を取りまとめているところでございます。

 

○辻薫委員  ありがとうございます。国の動きとしましても、昨年12月に成立した改正法では、患者が安心して暮らせる社会を目標に、雇用継続への配慮とか、それが企業の努力義務という明記もされました。既に本区としては先駆的にそういったことも取り組まれているんだなということで、引き続き来年度もしっかりその取り組みをお願いしたいと思います。