平成28年決算特別委員会(10月 5日)1~9補足 辻
生涯学習センター構想の実現
○辻薫委員 私からは、生涯学習推進協議会経費につきまして、決算参考書359ページにありますけれども、この点につきまして伺います。
最近、私のところに退職される、また退職された方から改めていろいろ勉強したいんだというような話が出ております。そんなときに、いろいろと本区としては、としまコミュニティ大学だとか、地域文化創造館の文化カレッジ、また区民ひろばでの講座なんかもお話をするんですけれども、何かそういうものをまとめてワンストップサービスでそういうものを提供するところはないのかということで、ちょっと相談したところ、生涯学習推進協議会が取り組んでいるということだったので、改めてこの協議会につきまして、簡単で結構ですので説明いただきたいと思います。
○藤田学習・スポーツ課長 設置の目的でございますが、総合的文化行政の推進、それから生涯学習社会の実現とあります。そして、区長の附属機関として、平成17年10月に設置をされております。平成27年11月に、第5期の推進協議会がスタートしておりまして、委員の任期は2年。委員の構成ですけれど、学識経験者2名、生涯学習団体及び文化団体から4名、公募が3名で、計9名で活動しております。
検討課題といたしましては、1年目の課題が生涯学習センター構想の実現、2カ年目となる次年度の課題としては、生涯学習推進計画、今、平成31年までの計画がございますが、それのローリング作業、地域文化創造館、みらい館大明など、ことしは生涯学習施設の視察を行いまして、年内には会から区長あてに意見書が提出される予定でございます。
○辻薫委員 今出た生涯学習センター構想の実現ということなんですけれども、今みらい館大明でこういった事業もやっておりますが、今後はどんな感じなんでしょうか。
○藤田学習・スポーツ課長 区には、先ほど委員からもお話ございましたが、生涯学習の役割を担った施設が多数ございます。地域文化創造館、図書館、エポック10、また、子ども家庭支援センターを初めとする保健福祉施設に、やはり地域区民ひろばがございます。それから、民間ではみらい館大明、また大学などがございます。
ただ、先ほどのお話の中であったとおり、なかなかうまく連動していないと。区民の方が迷われるといったこともやはり声としてはございます。
今後は、みらい館大明をハード面で整備して、センターとしていこうといったお話もございましたが、時代の変化や今挙げた、そういった施設が区民ニーズに対応して、やはり成長していると考えております。
今後は、各施設の情報や活動をつなげる機能をセンターの大事な機能、役割として位置づけまして、利用したい人の要望をコーディネートできる人材の配置、そういった仕組みをつくっていこうという考えになっております。センターをハード面での整備ということではなく、ソフト面での生涯学習のワンストップサービスを目指したいと思っております。
○辻薫委員 今、ソフト面の部分と言っていましたけども、やはりワンストップサービス、先ほど私申し上げましたけれども、この点の取り組みをこの協議会でやっているということなんですが、具体的にどんな感じで進めているのか、もう少し詳しく教えていただけますでしょうか。
○藤田学習・スポーツ課長 今もちょっとお話しいたしましたが、具体的には3点ほど、これから取り組みをしていきたいと思っております。1点目としては、各種講座等の情報の集約、発信、それから2点目としては、講座や講師のコーディネート、やはりさまざまな施設のそういった講座がございますけれども、そういった区民の方のニーズに合わせたコーディネートをできるような仕組みをつくっていきたい。それから、3点目としては、区政課題への生涯学習活動によりまして、フィードバックするような機能の研究をしていきたいと思っております。
○辻薫委員 それで、みらい館大明のことも出させていただいていますけれども、なかなかあそこに行く方も少ないところもあると思いますが、そういった意味では、区役所内でそういった窓口なんかを設けるというようなことも私、必要かなと思っているんですけれど、この点についてはいかがでしょうか。
○藤田学習・スポーツ課長 これまでもやはりみらい館大明、議論の中で旧大明小跡地に生涯学習センターを設置すると決まっております。みらい館大明を運営されているNPOの皆さん、一生懸命頑張っていただいておりますけれども、やはりこちらもいずれセンターになるということで、区と協働でのモデル事業、若者支援プログラムなども行っており、一定の成果を上げていると考えております。
昨年10周年でしたけれども、10年間施設運営をされてきた中で、やはり地域に根づいた生涯学習施設として十分に定着しているという面もあるかと思っております。そうしたこれまでの蓄積を損なわず、なおかつ、生涯学習のセンター・オブ・センターズ機能なんていう言葉をちょっと使っておりますが、機能を発揮していくためにも、みらい館大明の中にワンストップサービス窓口を開設して、区職員がそこに常駐するような形で、これまで以上にNPOとの連携を図りながら取り組んでまいりたいと考えております。
○辻薫委員 そういうことであれば、区役所に来られてそういう相談があった場合には、連携していただくというようなことだと思いますけども、やはり対面式でいろいろと直接お話ししていただくことも大事かなと思っております。
一方、やはり区が持っている生涯学習のさまざまな、先ほど紹介させていただきましたけれども、教室なんかの、これはデータ化をして、自分が参加したい活動や講座をネットで情報公開していくということで、利用者につきまして、またそういう思いを持っている方については、的確に伝えていくという方法も必要があるかなと思いますけれども、この点につきましてはいかがでしょうか。
○藤田学習・スポーツ課長 やはり今のお話の中にありましたネットでのそういった情報の活用というところですが、他区には、生涯学習のデータを管理しまして、ユーザーが必要な情報を得られるといった取り組みを行っておるところもやはりあります。遠くない将来には、そういったウエブサイトの導入、活用も検討していきたいとは思っておりますけれども、まずはやはり施設に来ていただいて、人と人とが対面でいろいろお話を聞いた中でつなげていくといった、コーディネートする形でまずは対面での方向でいいのかなと思っております。
区には社会教育主事がおります。学習・スポーツ課におります。それから、専門の非常勤職員も配置しておりますので、そういった人材の有効活用、それから、生涯学習に関する知見を持った職員を育成すると。これが重要かなと思っております。研修だとかそういった高度、かつ専門的な能力を培うような育成を進めていきたいと考えております。
○辻薫委員 私もことし還暦になりまして、改めて勉強しようかななんて思ってはいるんですけれども、やはり還暦を機にこういうものがありますよみたいな案内をするとかとう、1つのきっかけとしてやっていただく工夫も必要かなと思っております。
そういった意味では、退職を機に、そのままひきこもってしまうというような方もいらっしゃいますので、ぜひともそういうきっかけづくりにしていただきたい。そして、またそれはもちろん、健康で長生き、最終的には医療費の抑制にもつながっていきますし、最終的に私は学習にとどまらず、地域で先ほど言った区民ひろばだとか、町会だとかというところの、そういう意味の社会参加というところに結びついていければいいなというように思っております。
最後に、今後の取り組みにつきましてお聞きしたいと思います。
○藤田学習・スポーツ課長 本当にこういったワンストップサービス、生涯学習活動については、さまざまな区の施設で取り組んでおりますが、やはりそれをつなげる、それが我々、学習・スポーツ課の仕事かなと思っております。これについては、来年度にかけて一生懸命取り組んでまいりたいと思います。