平成24年決算委員会 清掃環境都市整備土木 (10月16日)

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空き家老朽化対策

○辻薫委員  ありがとうございます。

次に、都市整備費の中で、空き家老朽化対策について伺いたいと。もう何度も先ほどから出ておりまして、この質問につきましては、昨年、高橋議員が、そしてことしは第2回定例会で島村委員長も質問しておりまして、先ほどちらっと出ましたけども、空き家等の適正管理に関する条例の提案もさせていただいております。

そこで、私のほうからの質問としては、先ほどお話がありましたけれども、この空き家の実態調査については、今回は16地区に限定してということなんですけども、先ほどのお話ですと、やはり今後の活用を考える上でも、やはり空き家の実態調査につきましては、先ほどやらないという話もありましたけど、ぜひやっていくべきであると考えますけども、この辺、いかがでしょうか。

○三沢住宅課長  先ほどの御答弁の中で、今年度のモデル事業においては、活用は時間的にも厳しいと申し上げましたが、25年度以降、せっかく見つけた空き家でございます。都市に眠っている資源、あと防犯、防災上の問題もございますので、これにつきましては25年度以降、事業展開の中で積極的に活用していきたいと考えてございます。

○辻薫委員  調査もあわせてということでお願いしたいと思います。

そこで、私のもとにも老朽化した家屋の苦情が寄せられております。東日本大震災のときに家が崩れかかった隣のうちからの苦情だとか、やはり枯れ葉がたまっていて火災が心配である。さらに、野良猫が入ってきて心配であるというような苦情をいただいております。

こういった意味では、今、現実の問題として、この老朽家屋に対して建築防災係の方が定期的に回っていただいておりますけども、この辺の取り組みについて伺いたいと思います。

○末吉建築審査課長  委員御指摘のとおり、東日本大震災の後、老朽家屋については、平成22年度が12件指導件数であったのが、昨年度は、これ、149件。うち108件は塀等になります。こういった建物に、塀につきましては、職員が行きまして技術的な助言並びにその改修方法等のアドバイスをさせていただいている中で、できるだけ改善に向けた努力をしておるということでございます。

○辻薫委員  それで、先ほどちょっと条例化という話なんですけども、特にこの今回の実態調査を受けて、条例化へ向けてのポイントというか、こうしていくという、そういった意味では、観点でお話を伺いたいと思います。

○末吉建築審査課長  来年度の条例化に向けて、まずしっかり全体を把握をしていかないといけないと思っております。その中で、データ把握、分析の中で、今年度、空き家実態調査を行いましたので、アンケートの中で改修とか建てかえの意向、それに至らない問題点、こういったものが個々に違いますものですから、これを詳細に分析いたしまして、そうした建物の特徴、構造とか築年数、こういったものを把握していきたいと思います。こういったサンプリングから、その結果をもとに、昨年度はアスベスト台帳ということで、こういった築年、構造も把握しておりますので、区全体の傾向の把握をしていきたいと活用方法を考えております。

○辻薫委員  ぜひ取り組みをお願いしたいと思います。本区の友好都市の名張市も、この4月から条例制定して施行されているということで、さまざま参考にしていただきたいと思います。

その条例制定と同時に、これも我が会派から言っている話ですけども、この老朽化した空き家を何とかしたいということで、耐震工事もできなければ、改築もできないということで、そんなことでいろいろ困っていらっしゃっていて、まして撤去するのもお金がないというような状況の方もいらっしゃいます。

そういった意味では、撤去の助成ということも提案させていただいておりますけど、この取り組みについてはいかがでしょうか。

○末吉建築審査課長  現在のところ、助成ということでは制度としてはございませんけれども、資金の貸し付け、あるいは区による応急資材の貸し付けということで対応しております。

また、老朽建築物の除却については、国の補助事業があることは我々も把握はしておるんですけれども、ただ、本区の場合の老朽建物は、数は多くはないんですけれども、各地点在しておるということでございます。

実は国の事業は木密の地域のエリアであったり、あるいは人口が減少している地域に限定されておるといったところで、本区の地域特性に合っているかということなりますと、若干合っていない部分もあるということでございます。

ただ、国土交通省でもこういった老朽家屋は今後ふえていくと予想を立てられておりますので、そういった中で、今後事業メニューがさまざま展開変わっていくのかなと思っておりますので、その辺は注視しながら、本区の適用の可能性については、公費適用についてもしっかり探っていきたいな思っております。

○辻薫委員  まとめになりますけれども、やはり人口密度が全国一というところでは、安全・安心まちづくりというところで今やっているところでございますけども、やはり何よりも私は安全・安心という観点で、この問題は積極的に取り組んでいくべきであると。住宅施策もありますけれども、その点で今後の取り組みにつきまして、最後お聞きしたいと思います。

○三沢住宅課長  住宅施策としての今後の空き家等を含めました都市の資産の活用についてというお答えになってしまうかと思いますけれども、さきの調査でわかったこと及び逆にまだ調査で判明していない部分というのを逆の意味ではっきりわかってございます。そういったものも今後どういった地域に、どういう特性の住宅があるのか、それがどう活用されているのかというのをもう少し詳細に検討いたしまして、一方で、空き家があるにもかかわらず、住むところに困っていらっしゃる方、こういった方々に対しても、安心で安全に暮らしていただけるような場所、住居として提供できるようなマッチング、これは居住支援協議会の中で今後展開しようと考えているところですが、それについてもモデル事業で実績を重ねながら、どういったことが行政でできるのか、あるいはそれを支援して共同作業として手伝ってくださる方々との検証を踏まえて、その輪を少しずつ大きくしていきたい、こういう住宅施策を今後展開していきたいと考えてございます。

○辻薫委員  ぜひよろしくお願いいたします。