平成24年決算委員会 清掃環境都市整備土木 辻発言(10月16日)

s-00357 121019tuji

街路灯のLED化

○辻薫委員  会派別の最後になりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

私のほうからは、街路灯の関係費につきましてお伺いします。

最初に、区境においてよく聞かれるんですけども、文京区は明るいんだけど、豊島区はくらいという、こういう意見がありまして、そうじゃないんじゃないかなと思うんですけれども、改めて豊島区の街路灯の設置基準、また、その根拠についてお伺いいたします。

○石井公園緑地課長  街路灯のところ、道路の明るさなんですけれども、交通の安全を確保するというような形で、大きく住宅地と商業地、または交通量によってJIS規格とか、道路の基準というものがございます。

その中で、豊島区は最低の基準のところをクリアするような形で整備を進めているところでございます。区境によって明るさが違うというようなところにつきましては、文京区についてはその段階をもう1ランクを上げて、明るいものでやっているというところで、そこらあたりのところは、いろいろ財政力とか、そういったところで整備の基準、あったんだろうと思うんですけれども、うちのほうにつきましては、そういうような基準で進めているというところでございます。

○辻薫委員  財政力ということなので、特に安全面では問題ないということで理解させていただきました。

それと、平成23年度は、3.11を受けまして、節電対策として街路灯がかなり消されたわけですけれども、特に消すにも費用がかかったという話も伺っておりますけども、その点を含めまして、消灯した状況につきましてお聞かせください。

○石井公園緑地課長  本当に1年7カ月、随分昔のように思うんですけれども、あの当時、計画停電というようなことで、物すごい逼迫度がございました。23区のほとんどは計画停電が行われておらず、通勤でやってきますと、夜でもこうこうとついていると。それはやっぱり協力しろと、けしからんというようなところの御意見もちょうだいしまして、私どものほうも消灯とか、そういったような努力をしたところでございます。

第1期と第2期に分かれまして、100基と300基、合計400基消灯してございます。それにつきましては、第1期につきましては、池袋の商業地域のところで、主にグリーン大通りの周辺とか、そういったところを1本ずつ抜いたとか、そういうようなところでございます。第2期のところにつきましては、商業地域の中で、大塚、巣鴨、駒込とか、そういうようなところまで拡大してやったと。住宅地とか、そういったものについては、やはり安全・安心の問題が必要ですので、そちらのほうには消灯は行わなかったということでございます。

○辻薫委員  ありがとうございました。そこで、今、本区が管理している街路灯が何基あって、現在、第二次改修計画が行われているということなんですけども、建てかえを実施している状況につきまして、計画等、お聞かせください。

○石井公園緑地課長  平成16年に台風が、大風が吹いて、根元が腐食した街路灯が1本倒れました。そういうようなところを受けて、緊急調査をして、5カ年計画を立てて改修を進めていったところでございます。

途中、最初の1年間は既存の水銀灯で建てかえという形で、その途中から省エネ型を導入したところでございます。

主に電柱に取りついている共架といいますけれども、街路灯を主体として改修を進めていたんですが、まだ柱のタイプの根元が腐っているのがかなりあったところから、5年を経過した段階で1,300本ぐらいがポールが危ないということがございましたので、積み残しの当初は2,000基を建てかえるということで、残りの中間段階のところでの800プラス1,300で、残りの8年間で2,000基を建てかえるというような第2期計画を立ててございます。

現在、約大体1,500、ことし、中間ですけれども、1,400から1,500の間ぐらいのところで、今、建てかえが進んでいるところでございます。

○辻薫委員  わかりました。それで、その改修についてなんですけれども、エコ街灯にと切りかえているということなんですけども、水銀灯との省エネだとかコスト削減というところでの比較なんですけども、どの程度になっているのか、その点もお聞かせください。

○石井公園緑地課長  これは100ワットのタイプ、主にこれが全体の大体6割ぐらいを占めているんですけれども、100ワットタイプでございますけれども、当初の設置費用、水銀灯につきましては約12万円ほど、それとあと、今、エコ街灯のところについては17万円ほどというような形で5万円ほど高いという形になってございます。

ただ、改修型につきましては、ランプが16年交換の必要が要らないということでございまして、水銀灯は3年で交換というところがございます。

○辻薫委員  それで、もう一方、LED化ということもあると思いますけど、この取り組みについては、本区はいかがなんでしょうか。

○石井公園緑地課長  先ほどのところの答弁で申しわけございませんでした。

電気料が、水銀灯に比べて改良型、エコ街灯については半分ぐらい、半分以下で済んでおりますので、ランニングコストとか、そういったもので、5年ぐらいすると、それから先は十分に改良型のほうが効果が出てくるというところでございます。

LEDも検討してまいりました。ただ、LEDにつきましては、物すごい明るいタイプはまだ、発展途上の段階でございます。それと、LEDのユニットでございますけれども、10年ぐらいで交換が必要となってございます。

初期投資につきましては、先ほどの100ワットタイプで、建てかえると大体35万円からその前後ぐらいいたします。ところでLEDのユニットが10年交換なりますと、コスト的に非常に検討の余地があるなと考えてございます。今のところ、LEDについては、まだ見送りというような段階でございます。

○辻薫委員  LED化については大変、検討が必要だということなんですけれども、今後ですね。一方で、この9月から電気料が値上げということで、その影響というのはどの程度なんでしょうか。

○石井公園緑地課長  9月から、やはり年間に相当すると1灯当たり2,000円から3,000円近くの上昇になってございます。全体量、公園だけでなくて街路灯自体は1万3,000基ございますので、やはり1,000万円単位ぐらいの上昇が見込まれるのではないかなと考えてございます。

○辻薫委員  もうちょっとかかるのかなと思いますけども、本当にこういう状況の中で、街路灯のまとめになりますけれども、今後の街路灯の建てかえ、第二次計画ということでお話を伺いましたけども、やはり今、総点検というところで、あえて申し上げたいと思いますけども、逆に計画の中で前倒しをするということで、長期寿命化計画ではありませんけれども、そういったことによってCO2を削減することはもとよりですけれども、大幅な今言ったランプの問題だとか維持管理費というのが削減できるかなと思っております。

また、値上げ対策についてもかなり解消できるかなと思っておりますので、やはり本区としては、安全・安心まちづくりで、たとえ街路灯が倒れて事故が起きるというようなこと、起こさないという観点もありますけれども、防災対策の観点から、ぜひこの計画を見直ししていただいて、逆に前倒しで、このエコ街灯への建てかえをすべきであると私は思っておりますけども、今後の取り組みにつきましてお伺いしたいと思います。

○石井公園緑地課長  私どもも計画に従って、できるだけ、財政のやりくりしながら、少しでも、1灯でも多く改良すれば、先々、10年、20年と、本当にランニングコストも低下してまいりますので、やりくりの中のところでいろいろ取り組みをさせていただきたいと考えております。

○辻薫委員  わかりました。財政当局もぜひよろしくお願いしたいと思います。

○金子財政課長  今、御指摘のとおりでございまして、十分効果を考えながらやっております。

先ほど1,000万円ぐらいというお話で1,300万円ぐらいと思っておりますが、街路灯だけでそのぐらい。全体でも東京電力さんの単価が上がっておりますので、現時点の見込みでも24年度当初予算比で、全体でも5,000万円近く電気料は上がるのかなと見込んでおります。

ベースが変わっておりますので、いわゆる金額に対する効果も、もう一度見直して前倒しするという部分もあるのかなと思っておりますので、十分検討いたしたいと思います。