平成24年決算委員会 文化商工・教育費 辻発言(10月18日)
人権尊重教育・いじめ対策
○辻薫委員 公明党の辻でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
最初に、教育費のうち、決算参考書361ページの人権尊重教育推進校事業に関連しまして質問いたします。
この事業は平成22年、23年度、2カ年にわたる事業と伺っておりますけれども、その実施状況についてお聞かせください。
○山本教育指導課長 人権尊重教育推進校事業につきましては、東京都の教育委員会の指定を受けまして、昨年度につきましては、もう1つ前の年度から、22年度、23年度と駒込中学校が指定を受けて取り組んだものでございます。
○辻薫委員 この人権教育につきましては、私どもは学校のいじめ問題の根本的な解決策の1つとして、既に三田教育長へ、そして一般質問でも取り上げさせていただいております。その際、約9割の児童・生徒がいじめをした、またはいじめを受けたという、加害者となったり被害者となったりということで、その時々で大きく入れかわるということを紹介させていただきましたけれども、その際に人権教育に力を入れていくよう申し入れをさせていただいたところでございます。
そこで、改めて人権教育につきまして、また、いじめを起こさせない取り組みについてお伺いしたいと思います。
○山本教育指導課長 先ほど御紹介いたしました駒込中学校につきましても、平成24年の2月16日にこの成果を研究発表として行いました。その授業の中でも、公開授業といたしまして、ネットいじめについて考えよう、あるいはインターネットの人権問題について考えよう、そうした題材を取り上げて、いじめについても人権の取り組みと直結させて考えております。
いじめについては、大津市の事件から私ども教育委員会も大変力を入れて取り組んで、その取り組みは決して今も終わっているわけではなく、またこれからも終わることはないというふうに考えております。
このいじめにつきましては、今後も全力で力を入れていきます。その中で、御指摘いただきましたように、きちっとした人権について考えさせていく。いわゆるいじめというのは人権侵害なんだと。場合によっては人権侵害なんだと。時には犯罪行為なんだということをしっかりと認識していけるような、そういう指導内容を、豊島区の中で確立をしていきたいというふうに考えております。
○辻薫委員 実はことしの第62回社会を明るくする運動の作文コンテストで、受賞作品の中に、本区の区立中学3年生男子生徒の、「いじめ追放への近道とは」という作品がございました。いじめに類する行為をしてしまった生徒の、反省を込めた勇気ある発言だと思いましたので、ちょっと紹介させていただきますけれども、僕が社会を明るくするために必要だと思うことは、人をばかにしないことによってのいじめ追放です。僕も実際に人をばかにしてしまったことが何度もあります。しかし、後悔しなかったことは一度もありません。最近は僕も十人十色という言葉を心に刻んで、人をばかにしなくなりました。だから、他の人にも伝えていきたいと思いました。それが今まで人をばかにしてきた罪のせめてもの報いであると思うからです。いじめは本当に小さなことでなくすことができるのです。人をばかにしないで、個性や色を大切にすることがいじめ追放への一番の近道ではないかと僕は思いますと、こういうふうに結んでおりました。
こうしたやはり中学生自身の体験からのいじめ追放の近道ということで、大変貴重な発言だったというふうに私は思っております。こうした中学生のいじめ体験を語っていくことも広い意味での人権教育というふうに私は思っております。
そこで、今後、豊島区の児童・生徒が、ますます激化するであろう社会、ある意味ではいじめ社会とも言われているわけですけれども、そんなときに育ったときに、何者にも負けない一人一人に育てていただきたいということを要望しまして、この質問を終わらせていただきます。
○三田教育長 ただいま辻委員のほうから紹介された作文は、実は期せずして私も、その直後の校長会でその作文を引用して、いじめについて校長に指導したところでございます。
いじめはどこから生まれてくるかというと、おっしゃるとおり、やはり人を差別して気に入らない心、つまり、やっている側は自分のやっている行為を自覚できないというところから生まれてくる、子どもの社会性の未熟さから来るものだと思います。そういう点で、小さいうちからそういう感覚をしっかりと身につけていく人権的な教育を教育の全般に貫いて対応してまいりたいと、そんなふうに思います。