平成24年決算委員会 文化商工・教育費 辻発言(10月18日)

s-00444 121019tuji

西部地域複合施設文化拠点・文化施策

○辻薫委員  大変にありがとうございました。

続きまして、文化商工費につきまして、決算参考書175ページ、(仮称)西部地域複合施設文化拠点準備事業経費など、文化施策につきまして伺いたいと思います。

最初に、この西部地域複合施設につきましては、午前中も質問がございました。ミュージアム系機能に加えて、行政系機能、そして図書館系機能、さらに公民館系機能を備えるということで、西部地域に限らず、豊島区全体の文化拠点として多くの区民が利用する施設となると思います。そうした意味から、随時その進捗状況を、新庁舎でもそういう広報紙というか、つくっておりますけれども、広報していくべきであると考えますが、この点、御見解をお聞かせください。

○八巻文化デザイン課長  午前中もお答えしましたが、西部複合施設の準備が着々と進んでございます。その中で、やはりあの地域の機運を高め、それを区全体に波及させ、文化拠点としての新しい着目点というのをやはり周知していくべきだろうというふうに考えております。

現在、郷土資料館では友の会がございます。ボランティアの皆さんが活動しておりますが、そういったボランティアを3分野にわたって募集して、活用していくような、お手伝いをしていただいたりというような周知、それから、新館ミュージアム便りのような、施設ができる前の進捗状況をお知らせするようなお便りも必要であろうというふうに考えております。

また、ことしの回遊美術館では、今はもう取り壊しになります旧平和小学校でアーチスト、淺井裕介さんによるプログラムをやらせていただきまして、そこの中で子どもスキップ要、それから千早児童館のお子さんたちに参加していただいて、ワークショップをやっていきました。そういったことから、お子さんたちの口から親御さんにというような形で少しずつ機運を高めるような取り組みは今後進めていきたいと考えております。

○辻薫委員  ちょっと施設計画の話になってしまうんですけれども、旧平和小学校の卒業生の皆様から、平和小学校の校歌が彫られている石碑があるのですけれども、それをぜひ複合施設に残してほしいと、こういう要望がございます。この点いかがでしょうか。

○田中施設計画課長  校歌が彫られている石碑につきましては、正面玄関のわきに設置されているのを確認してございます。御要望におこたえいたしまして、複合施設の敷地内に学校の記念碑とともに、設置をしたいと考えてございます。

○辻薫委員  ぜひよろしくお願いいたします。複合施設の近くにある区立熊谷守一美術館についてですけれども、先日私も3階のギャラリーで開催された熊谷榧さんの個展を鑑賞してまいりました。館長御自身の個展ということもあって、来館者にコーヒーを振る舞いながら気さくに声をかけておられましたけれども、そこで、平成23年度の来館者数やギャラリーの利用者数をお知らせいただきたいと思います。また、あわせて来館者の何か意見がございましたら、お願いしたいと思います。

○八巻文化デザイン課長  守一美術館の榧さんの館長としてのお役割というのが非常に好評でございまして、来た方にいろいろ接客してくださるというので、大変こちらとしても喜んでおります。

御質問の件のギャラリーの利用数、253日の中で大体80%の稼働率を占めております。また、年間は5,657人の皆さんがお越しいただきました。

あとは感想のお尋ねですが、毎年感想を書いていただくようなアンケートをとっております。その中では、やはり静かな雰囲気の中で守一をゆっくり鑑賞できるという好評の声が8割方でございます。また、来館の皆さんについても、区以外の全国から、やはりインターネットを通じて見たというような形で、来ていただいております。

○辻薫委員  本当に小さい美術館ですけれども、それなりにやはり静かということで、皆さんに喜んでいただいているかなと思っております。

また、以前から要望しておりましたけれども、西部複合施設につきましては、今言った区立熊谷美術館や長崎アトリエ村、さらにトキワ荘などの面的展開についてもお願いしておりました。これをどのように考えていらっしゃいますか。お聞かせください。

○八巻文化デザイン課長  御案内のとおり、西部地域は非常に文化資源が豊富でございます。そういったものを活用いたしまして、回遊できるような仕組みを考えていきたいというふうに思っています。午前中、文化観光課長のほうから案内があった、椎名町の案内板に点在するような、アトリエ村に残っている資源とか、それから守一美術館はもとより、今度西部の施設ができましたら、そちらのほうにもシールを張って、更新できるような形にしようというふうに考えております。また、守一美術館の企画でまち歩き探検というようなこともやっておりますので、そういった形で来街者に御案内できるような形を考えていきたいと考えております。

○辻薫委員  今、完成する前からぜひそういった取り組みをお願いしたいと思います。