平成24年決算委員会 1款~9款補足 辻発言(10月19日)

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通学路の安全確保

○辻薫委員  どうぞよろしくお願いいたします。私は、通学路の安全確保ということで、我が会派からは一般質問で取り上げておりますけれども、実はお隣の板橋区におきまして、先月28日と今月の1日、立て続けに小学2年生の児童が交通事故で亡くなりました。そのうちの1人の児童は、通学中に信号機のない横断歩道でバイクにはねられた事故ということで、大変痛ましい事故となりました。
本区同様、全国的な通学路の緊急合同総点検を行っている最中の事故でもありまして、板橋区では教育委員会として、10月3日に緊急のメッセージを発表したところでございます。
そこで、一般質問では、緊急合同総点検の結果、改善すべき箇所が豊島区内で119か所あると伺いました。土木部が対応すべき箇所数と、またその概要につきましてお聞きしたいと思います。

○井上学校運営課長 合同点検を行いまして、119か所と御報告申し上げてございます。この後、この119か所につきまして、担当するそれぞれの機関によりまして何か所あるかという数字が今出ております。申し上げますと、学校による対策につきましては31か所、教育委員会では4か所、道路管理者による対策で、区道につきましては69か所、都道につきましては5か所、あと警察署による対策が37か所と、合計146か所、27か所が重複する機関があるという状況でございます。

○辻薫委員  土木のほうは、何か具体的なあれがあれば。

○宮川道路整備課長  土木部といいますか、道路管理者としてできる範囲内といたしましては、先ほど学校運営課長が申し上げましたように、69か所の部分について何かしらの手当てをしたいと考えてございます。

○辻薫委員  そこで、いろいろと今、対策は練っていただいていると思いますけども、道路が狭いということで、例えばガードパイプの要望があってもなかなかできないという現実があると思います。ただし、先ほど言いましたとおり、本当にどこでどう事故が起きるかわからないというような状況の中で、やはりそれなりの対策は必要じゃないかなというように思っていますけども、そういった対策困難な地域に対する対策というんですかね、その点につきまして考え方をお聞かせください。

○宮川道路整備課長  警察とも協力しまして、なるべく通学時間帯には車が入りにくいような規制をかけていただくとか、あと我々でできることといたしましては、狭いところにつきまして、おっしゃられるとおり、ガードパイプをつけるのはなかなか難しいところがございます。今やっておりますのは、白線の内側、歩行者が歩く部分を緑色に着色したりしまして、なるべく目立つようにしまして、児童の安全を図っていきたいと考えてございます。

○辻薫委員  やはり、早急にやるべきところはしっかりやっていただきたいと思っております。

また、信号機の設置などの要望も何かには出ているということなんですけども、これは警察署の対応ということになると思いますけども、どんなものが出ているのか、その他教えていただければと思います。

○峰田道路管理課長  信号機につきましては、特に環5の1の解放が都道でございますが、大鳥神社の前の通り、あと鬼子母神通りに出ております。この間も第四建設事務所の工事一課長が4地区、5地区の区政連絡会に参りまして強く要望されましたので、目白警察署に協議をいたしまして、それで本庁協議にやっと参りまして、今月末から来月初めにかけて交通量調査をするということで、第四建設事務所も区とともに強力に要請しているところでございます。

○辻薫委員  特に信号設置となると本当に時間がかかるということでは、素早くやっていただいているということで確認させていただきました。

また、スクールゾーンについてでございますけれども、これは各学校ごとで警察署、また地域との協議の上で設定されているということなんですけれども、現実、通行禁止時間帯にバリケードを設置しているところもあれば、バリケードを設置できず車が当たり前のように通っているということで、警察はそれなりにいろいろと取り締まりをやっているようなんですけれども、やはり、さまざまな学校のスクールゾーンにつきましては、エリアごとで時間帯も違っていたり、また道路を指定していたり、エリアを指定していたりということで、さまざまな違いができていると思います。

ただ、やはり子どもの安全を確保していくためには、PTA、警察、さらに地域の連携ということで取り組んでいく必要があると思いますけれども、教育委員会として、今、なかなかそういったばらばらな状況をどのように把握し、また今後取り組んでいかれるのか、そこの点お聞きしたいと思います。

○井上学校運営課長  スクールゾーンにつきましては、教育委員会としても重大な関心を持って見ております。今回の合同点検におきましても、スクールゾーンに委員御指摘のように車が入ってくるということにつきまして、警察も非常に重大に受けとめて、その時間帯に対する対策などの協力を今後も考えていただけることになっております。ただ現在、スクールゾーンに、今お話もございましたバリケード、A型バリケードと言われるものの設置がすべてでできているというわけではございません。これにつきましては、バリケードの出し入れについて、管理についての課題がございまして、学校、保護者、そして設置する地域の皆様方の御協力をいただくような形で、今後進めて、検討していきたいと考えているところでございます。

○三田教育長  これまで御指摘いただいていた学校の子どもたちの登下校の安全についての問題点は、教育委員会でも毎月、校長会のたびに交通事故の事例についてもきちっと教訓化して、徹底しているところなんです。

しかしながら、これはなかなか改善いかないで、全国でいろんな交通事故が起こってきたという背景は、御指摘のように縦割り行政、警察は警察、学校は学校、教育委員会は教育委員会それぞれやるんですけれども、ちょっと時間がかかりますとかということで、十分、即対応しないと。権限がばらばらということもあって、今回の合同の調査によって、まず第四建設事務所で直ちに対策をとって、翌日には事案のうちの5例が解決すると、あるいは解決する方向で動き出したというようなケースも今回生まれてまいりました。

そういうことで、それぞれ所管の違いはありますけれども、超えて何ができるかということと、まず即できることと、少し時間をかけながらも必ず解決していく方向でということで今取りまとめをしながら、第2回、第3回の協議会議を設置して、対応しているというところでございます。

したがいまして、これは私ども教育委員会だけではなくて、区民の意識を上げて、関係所管が今後とも、こうした交通安全について対応していくと。その中心に教育委員会が座っていかなきゃいけないという考えで、今後とも対応してまいりたいと思います。