予算特別委員会 第3日 福祉費・衛生費

平成20年3月3日

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おとしよりホッと相談・困りごと援助サービス

○辻薫委員
おはようございます。今日もよろしくお願いいたします。
私の方からは、高齢者福祉について伺わさせていただきます。
予算書の199ページにあります、おとしよりホッと相談事業につきましてお伺いいたします。
これは昨年の5月からサービスがスタートとしたということで、今までの件数とまた具体的な内容がちょっと掌握されている部分で結構ですので、報告をお願いしたいと思います。

○山澤中央保健福祉センター所長
ご質問いただきました、おとしよりホッと相談でございますけども、平成19年度の新規事業として始めさせていただいたところでございます。実際の開始は5月から開始しておりまして、20年1月分までの件数でございますけども、問い合わせ件数は90件でございます。内容でございますけども、実際にお電話いただきまして、本当にこのおとしよりホッと相談らしいご質問といいますか、お問い合わせにつきましては、例えばご家庭の中での本当にちょっとした困ったこと、電球の取替えとか、そんなようなものの相談もあったようでございまして、そういうのは今、社協の方でもこれも新規事業で始めていただきました、高齢者困りごと援助サービスなんかの方に繋げていたなんていうケースもございます。
それから、あとは生活の中で例えば遺族年金とか、そんなような中で、生活が困窮しているというような、そんなようなご相談もあったようでございますので、生活福祉課の方をご案内したようなケースもございます。
さらに申しますと、カラスの巣が庭にできてしまったとか、そんなような相談もあったようでございまして、それについては環境課の方をご紹介するというような、そうした本当にちょっとした毎日の生活の中でのお困りごとの相談があったようでございます。

○辻薫委員
90件ということで多いのか少ないのかというのあるんですけれども、月平均10件ぐらいということなんですけども、私もちょっとこれ認識不足で、このサービス自体はこの夜間、夜7時から10時まで、月曜日から金曜日ですね、それで土曜日は夕方5時から10時までという時間だと思うんですけれども、この夜間にやっているというこのサービス自体はなかなか伝わっていないんじゃないかと思うんですけども、この周知、徹底方法としてはどんな感じでやっていらっしゃるんでしょうか。

○山澤中央保健福祉センター所長
この事業、19年から開始したわけでございますけども、確かに、この90件という数字が多いか少ないかという部分ございます。ただ、確かにこの言葉自体といいますか、名称自体をもっともっと周知をしていかなければいけないなというふうに認識はしてございます。区といたしましては、広報としまによって広報するとともに、それから、例えば地域包括支援センターのPRとか、様々なPRの場でそういうお話をさせていただいております。例えば民生児童委員協議会とか、そのような場、もしくは区のホームページなんかを通じてPRをしているところでございますけども、今後、また来年度に向けまして、まずはそのPR活動はさらに一層に進めていかなければいけないなと認識しているところでございます。
2.高齢者困りごと援助サービス

○辻薫委員
今、併せてお話が出ました高齢者困りごと援助サービスについて伺いたいと思うんですけども、これは予算書でいいますと社会福祉協議会助成経費に含まれるものなんでしょうか、その点お願いします。

○岡安管理調整課長
そのとおりでございます。

○辻薫委員
それでこのまた内容なんですけれども、これも昨年の5月からスタートいたしまして、どの程度のこの利用件数と、利用者からの相談の内容をちょっと報告していただけますでしょうか。

○岡安管理調整課長
19年5月から20年1月までで9カ月間でございますけれども、135件ということで、月平均、大体、15件程度という形になってございます。中身でございますけれども、やはり簡易な作業ということでございまして、一番に多くやられているのは簡易作業ということで、こちらが73件でございます。それから、あと電球の取替えとか、蛍光灯の取替え、こういったものが40件、それからあと水道関係ということで、風呂場の水洗のパッキン交換だとか、それから台所の水漏れ、こういった修理、簡単な修理でございますけども、そういうのが大体、12件というような状況になってございます。

○辻薫委員
これは利用者の方には、30分300円ということなんですけども、そうしますと今度は、協力員の方に対する報酬とか謝礼金とかというのはどうなっているのでしょうか。

○岡安管理調整課長
利用者さんから300円いただいたものをやはり同額、協力員さんの方にお渡しするという形になっていまして、あとその他に交通費、近ければ当然、出ませんけども、かかった交通費だけは負担するという形になってございます。

○辻薫委員
細かい話なんですけど、水道のパッキンとか材料がかかるものもあると思うんですけど、その辺はどんな感じでやっていますでしょうか。

○岡安管理調整課長
実は、この方々は実際に行って直すだけなので、かかった備品等につきましては利用者さんから負担していただくという形になってございます。

○辻薫委員
それで実際にこの協力員の方だけで行くのか、それとも場合によっては、内容によっては1人とかできないわけですけれども、その辺はどうなんですか。

○岡安管理調整課長
基本は協力員さんが1人で行くんですけれども、例えば簡易作業ということで、たんすを動かしたりちょっと重たい物を動かすという場合につきましては、社会福祉協議会の職員と一緒に2人で行って作業をやるという形になってございます。

○辻薫委員
わかりました。
ちょっと心配している点は、このサービスがある程度、限られている簡易なものだということで、このサービス以外というか、予定されているサービス以外の相談もあると思うんですけれども、その点についてはどんな感じでされているんでしょうか。

○岡安管理調整課長
困りごと援助サービスは本当に極、簡単にできるものという形で限られていますので、先程、ホッと相談の方も出ていましたけれども、やはり内容を最初に電話を受けるのは社協の職員ですので、中身を聞きまして、やはり協力員ができないということが明らかに判断できる場合は、違う専門機関を相談して、そこでやってもらっているという形をとっています。したがって、この援助サービスにつきましては、本当に簡単な軽作業という形で限らさせていただいているという状況でございます。

○辻薫委員
件数的に見ても、まだまだ周知されていないのかなと思っているんですけども、このサービスのそういう意味では周知方法というのはどんな感じでやっていらっしゃるんでしょうか。

○岡安管理調整課長
やはり月15件で、今、会員登録は13人いらっしゃいますので、月1回程度しか行っていないという状況ですので、まだまだもっとサービスを増やしていかなければいけないと考えてございまして、それにつきましては本当にPRが大事だなと思っています。したがって、先程と、ホッと相談ともダブりますけども、広報としま、あるいは地域包括支援センター、民事協、あるいはホームページ、こういったものを利用しながら利用者さんを獲得していきたいなと思っています。ただ、今までの流れ見ますと、口コミも結構、広がるというか、非常に大事ですので、その点では丁寧なサービスに気をつけて、なるべく口コミでも広がっていくような形でやっていきたいと考えてございます。

○辻薫委員
私も敬老会に行く度にこのサービスを皆さんにチラシを渡したり、いろんな形でさせていただいているんですけど、そういうのがあったんですかということで、非常に、それから電話したというケースもあると思うんですけれども、このサービスについては私は非常に大事だなというふうに思っています。戦略プランにもありますけれども、やはりハード・ソフトの両方のサービスというんですかね、非常に訪れたいまち、そしてまた住みたいまちという話の中で、やっぱりまず住みたいまちにしていく。特に高齢者につきましてはハードの部分も大事なんでしょうけども、むしろソフトの部分で、高齢者の方に、豊島区は住みたいまちにしていきたいというふうに私は思っているんですけれども、そういった意味で、先程もこのサービス以外の内容のときの対応というのが非常に大事かなというふうに、ある意味で連携というか、思っているんですけども、その辺で、逆に言うと、一面のクレームとか苦情とかというところで何か上がっているものはないでしょうか。

○岡安管理調整課長
今のところ利用者さんからは苦情はございません。逆に非常に喜ばれています。なかなか電球を取り替えるといっても80、90歳になれば大変だと思いますので、それが行ってすぐやっていただけますので、非常に喜ばれているということでございます。ただ、会員の方からは部品が、当然、その家にありませんので、買いに行かなければいけないというようなこともございまして、また、行っても商店になかったりして、取り寄せなきゃいけないとか、そういった、かなり手間暇かかるという形での、これは苦情ではありませんけども、そういうような話も聞いています。

○辻薫委員
わかりました。
そういう意味でまだまだ始めたばかりの事業ということで、問題もまたこれから出てくると思うんですけども、いずれにしても先程のホッと相談も含めて、高齢者への対応というのは電話でのスタートになるわけで、そこは非常に丁寧にやっていただきたいということで、電話しただけで半分、解決するというような問題も多いんじゃないかなと思っておりますので、ぜひともサービス向上に努めて、この2つのサービスにつきましては、高齢者福祉ということでサービスの向上に努めていただきたいということで、私のお願いとして質問を終わらせていただきます。以上です。