予算特別委員会 文化商工費・教育費 第5日

平成20年3月6日

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部活の活動推進事業費

○辻薫委員
では、ちょっと次に部活の活動推進事業につきましてお尋ねしたいと思います。これも拡充されましたけれども、どの程度の拡充、またその目的というか、拡充した意味合いをちょっとお聞かせいただきたいと思います。

○齊藤教育総務課長
昨年度と比較いたしまして、20年度108万円、拡充をつけていただいております。この拡充の目的でございますけれども、部活動、この維持経費に充てる目的でございますけれども、部活の顧問の先生の異動等に伴ってその部活が休部あるいは廃部とならずに、指導できる方を地域から投入して外部指導員という形で活用して部活の活性化を図る。1人でも多くの生徒が部活に参加できる機会を持てるようにということで拡充をいたした次第でございます。

○辻薫委員
今現在、部活に参加している人数というか、比率というか、どのぐらいになっているんでしょうか。

○齊藤教育総務課長
19年度でございますけれども、運動部で1,590名、文化部で743名、割合でいいますと、合計で92%程になってございます。

○辻薫委員
大半のメンバーが入っているということで。その上で、今度、昨年のこの東京都中学校吹奏楽コンクールで、豊島区の2校が見事金賞に輝いたということで、もちろん顧問の先生の努力と、また生徒たちの本当に情熱で勝ち取ったと思いますけれども、この辺、教育委員会としてはどのように取組みをされたか、ちょっとお聞きしたいと思います。

○朝日教育指導課長
吹奏楽部の活躍については、編成の規模でA組、B組ありますけれども、8校中6校が入賞しているということで、金・銀・銅含めてそれだけ高い成績があるということで、これを讃えて、金賞に入賞したところは豊島区の児童生徒等の表彰で表彰するなどして、さらに奨励をしてまいっているところでございます。

○辻薫委員
実は私も千川中学校時代、吹奏楽部の一員でありまして、その当時は部員数が60名おりまして、コンクールに出るにも大変な競争でなっていたわけでございますけれども、やはりそのときもその顧問の先生の情熱というか、そういうのがありまして、なかなか当時はまだ楽器が手に入らないということで、自腹で先生が用意していただいたということで、当初はコンクールに出てもなかなか厳しかったんですけれども、その後、当時の齊藤一教育長が本当に私たちのというか、部活の理解をしていただいて、実はこういうコメントをしていただきまして、「若い皆さんの情熱を打ち込むのに全く好適であると同時に」吹奏楽がですね、「また、社会的な面でも有意義であると考えて、区内中学校全部にこのようなブラスバンドが育つよう楽器の購入についても考慮してきました」ということで、この後いろいろ配慮していただいて、千川中学校も私が入ったときには2年連続で東京都1位でしたし、第十中学はさらに全国のコンクールにも出場したということで、ある意味で豊島区は吹奏楽の王国という時代でございましたけれども、でもこうしてまたさらに今この時代にあってもその伝統が続いているなと思っております。ぜひとも数年前には多くのお金を吹奏楽の楽器に充てていただいたわけでございますけれども、ぜひまたそれは取り組んでいただきたいと思っております。ちょっとこれは個別の話かもしれませんけれども、この辺いかがでしょうか。

○藻登知学校運営課長
楽器の購入につきましては、毎年百二、三十万つけてございます。これは各学校で補充をしなきゃいけないものをその年度年度で計画しながらやってございます。確かに、平成17年度にかなりの多額のお金をかけまして一遍に補充したという経過がございます。私どもとしましても、それから2年、3年たちますので、できればまたどこかの時点でそういう見直しを図れればと考えてございます。

○岡部教育改革担当課長
補足でございますけれども、豊島区では昨年度から東京芸術劇場を拠点といたします読売日本交響楽団のご厚意で、吹奏楽リーダー講習会というのを実施しております。昨年度は2月にフルート等の4つのパートで首席奏者の方に来ていただきまして、豊島区の吹奏楽の部員を直接ご指導いただきました。今年度は、読売日本交響楽団さんの日程がうまく合いませんもんですから、土曜日じゃなくて、実は本日、これから4時、池袋中学校で実施いたします。対象は、平日でございますので、池袋中学校と千川中の吹奏楽の部員がほぼ二十数名でございますけれども、ご指導いただくというものをしてございます。
以上でございます。

○辻薫委員
部活の最後のまとめにさせていただきますけれども、先程言いましたように、私も中学校時代、その先生の教育に感銘しまして、これは徳山先生というんですけれども、この方が1月には亡くなって残念だったんですけれども、吹奏楽のこのコンクールですね、今のコンクールの基礎をつくり、またアンサンブルコンテストですか、それのやっぱり基礎もつくったということで、そういう意味では名物先生であったわけですけれども、やはり部活につきましては、先生の情熱というのが生徒に非常に関連していくなと思っております。また、先月は千川中学校の卒業生だけじゃなくて、その当時活躍したメンバーとともに豊島公会堂におきまして、みんなで楽しむコンサートということで開催させていただきました。もう35年ぶり、40年ぶりに編成して、音が出ないような状況もありましたけれども、そういったぐらいに部活のときの私たちの経験というか、体験が今にもいきているなと思っております。そういった意味で、文化と品格を誇れる価値あるまちを私たちはつくってきたなと自負をしているんですけれども、そういう意味で最後に部活にかけるやっぱり教育としての考え方というか、それだけちょっとお聞きして終わりたいと思います。

○佐藤教育総務部長
部活動につきましては、やはり運動部の活動、これは体力の増進、それから様々な人間関係の構成、これに非常に資するものがあると思います。中学生が力いっぱい体育ができるような、部活動ができるような環境を整えるとともに、それから辻委員がご指摘がございましたように豊島区では吹奏楽、大変歴史も長うございますし、それからPTA主催の音楽会、それから小学校、中学校の連合音楽会、こういったようなことも長年続いてございまして、非常に吹奏楽等の伝統もあるところでございます。こういったものについて、教育委員会としてもこれからもでき得る限り支援、協力をしてまいりたいと考えてございます。

○辻薫委員
ありがとうございました。私からは以上です。