予算特別委員会 文化商工費・教育費 第5日

平成20年3月6日

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学校運営諸経費 学校図書館経費

○辻薫委員
私からも教育費につきまして質問させていただきます。予算書の305ページの学校運営諸経費について質問させていただきます。最初に学校図書館の経費についてですけれども、昨年の決特のときにも私は質問させていただきまして、20年度については拡充ということでお聞きしました。それで、具体的な費用の額と、23区中、何番目ぐらいになったのかということがわかればお聞きしたいと思います。よろしくお願いいたします。

○藻登知学校運営課長
図書の拡充経費につきましては、小と中で10万円ずつ従来よりアップいたしました。それであと、23区中どういう状況なのかということですが、アップする前は23区中22位でございました。今調査中でございますが、それほど順番は上がってはいないのではないかと思ってございます。

○辻薫委員
わかりました。それで、せっかく拡充していただいたので、ぜひしっかり執行率も上げていただきたいと思っているんですけれども、もうこれは私が会派で何度もお願いしてきた点でございますけれども、この間、平成18年度各学校の執行率を見せていただいたときに、ある学校では20%と非常に低い状況で、ある学校では100%を超えるという状況もございました。こういった違いというのを教育委員会の方はどのように捉えていらっしゃいましょうか。

○藻登知学校運営課長
それぞれ学校の図書につきましては、図書の充実経費あるいは配付予算の中で配付してございます。当然、中身的には図書と、それから図書室に係る消耗品的なものも使えるということで私ども考えてございます。それぞれ学校の中で校長先生の考え方によって、今回は本を買おうとか、あるいは図書室の中を本以外のもので整備をしようとか、いろんな考え方の中でやっていらっしゃるとは思ってございます。

○辻薫委員
各学校によってその状況が違うということなんですけれども、現実、私も近くの小学校でもまだまだ拡充されていないなと感じております。そこで、学校図書のこれは法律が10年前に改正されて、司書教諭、配置ですね、また並びに学校図書館司書の配置が必要ということになっておりますけれども、現在の本区における、この方々の状況はどうなっておりますでしょうか。

○朝日教育指導課長
平成18年の4月以降、全校に司書教員の配置が完了いたしてございます。

○辻薫委員
その方々の、そういう意味では活用によってそういった執行率なんかも上げられるのではないかと思っているんですけれども、現実は兼任してされているということで、なかなか時間が持てないという話も伺っておりました。この時間を何とか図書の方に整理等に時間が裂けるように、できる工夫は何かないでしょうか。

○朝日教育指導課長
教員がそうした課題は持っていてもそれに取り組む、1人ではなかなかそこが難しいということで、教育委員会ではスクールライブラリー活性化5カ年計画ということで、21年度までの5カ年で推進校とアドバイザー派遣校を指定してございます。これは図書館の活用について非常に造詣の深い元校長先生をお呼びして、子ども向けの本の並べ方であるとか展示の仕方、あるいは図書室が子どもにとって生き生きとなるような掲示の仕方などについてアドバイスをいただきます。それで、そうしたアドバイスを受けますと、それを翌年の推進校ということで予算の中で効果的な、必要な、足りない本を補充をしていくというシステムをとってございます。21年度までにそれを全部の学校に終わらせていきたいということと、それから図書館ボランティア、各学校で保護者の方たちが非常に協力的であるということをタウンミーティング等で伺っておりますので、そうした方々とうまく連動できるように働きかけていきたいと思っております。

○辻薫委員
それと、今、学校の図書自体が従来の物語を読むということよりも、むしろ学習に役立てるという方向性だと思いますけれども、そういった意味で、私は先程、その運営というか、図書館のいろいろ整理も含めて、前も申し上げましたけれども、やっぱりデータベース化というものがこのスクールライブラリーの活性化の事業の中に入れながら必要じゃないかなと思っておりますけれども、その辺の取組みにつきましてお聞かせいただきたいと思います。

○藻登知学校運営課長
図書館のデータベース化はちょっと豊島区は遅れてございまして、今、小学校1校と、それから中学校1校、データベース化していると私ども承知をしてございます。
○辻薫委員
それはどのようにされたんでしょうか。自主的にされているんでしょうか。

○藻登知学校運営課長
学校配分予算の中でソフトを購入して自主的にやっているということでございます。

○辻薫委員
ぜひそれを各校に反映させるように、これは今検討課題にはなっていると思うんですけれども、私は即実施していただきたいと思っております。この辺いかがでしょうか。

○藻登知学校運営課長
私どもも大きな課題と捉えてございます。ソフトだけ買っても図書室にパソコンを入れないとまたできないということもありますので、いろいろなその周辺のことも解決しながら、できればやっていきたいと思ってございます。

○辻薫委員
この学校図書にこだわるのは、ご存じのとおり、昨年新中央図書館が完成しまして、本年、また図書館サミットが開催されるということで、本区にとってこの図書館というものが非常に位置付けが高くなってきているといった意味で、やっぱり地域間との連携も含めまして、併せて学校、本当に足元である学校の図書館の充実なくして図書館の運営というのもないんではないかなと思っておりますけれども、これは学校図書館ということで最後ちょっとお聞かせいただければと思います。今後の方向性等も含めてですね。

○日高教育長
先程、西山委員からもお話出ておりましたけれども、国語力の向上ということに大変関心を持っていただいて、ありがとうございます。まさに活字離れ、文字離れという、このあたりは大変な課題でありまして、これは子どもを取り巻く環境が、今そういう状況を呼んでいるわけでありまして、その意味でもキットをつくって開発しようという本区のこれからの推進に向けてぜひ頑張りたいと思っております。併せて、図書館が先程もご意見もいただいておりますけれども、区長部局名という、補助執行しますけれども、学校図書館は教育委員会が主体的にやって行うんですね。ですから、そういう意味では今年度10万円という、まだ他区と比べると大して上がっていないと、少し上がってもらいたいなと思っていますけれども、いずれにしても、10万円といわずに来年は10倍ぐらいにしてほしい気持ちで、私はそういう気持ちで充実に向かってぜひ対応してまいりたい、こんなふうに思います。1校10万円ずつですから、それでも少ないという思いでありますので、今後とも皆様のご理解をぜひいただきながら頑張ってまいりたい、こんなふうに思います。