平成25年予算特別委員会 清掃環境・都市整備・土木費( 3月 5日)

エレベーター・建物防火設備の安全対策

○辻薫委員  建築行政関係の経費として、エレベーター等の、また建物防火設備だとか、消火設備などの既存の建物の安全性という、確保について関連して伺いたいんですけども、こうした設備というのは、日ごろから保守点検や定期検査という報告が適切に維持管理としてされていると求められると思いますけれども、区へ定期検査、報告がある実績につきましてお聞きしたいと思います。

○末吉建築審査課長  定期報告制度は3種類ございまして、24年度、今年度の12月末時点では、まず特殊建築物の定期報告件数が370件、それから、消火設備であるとか排煙設備、こういった設備に関しては760件、それからエレベーター、昇降機については3,221件の定期報告件数という実績になっております。

○辻薫委員  それで、今定例会で西山議員が一般質問でやりました。西山議員自身がエレベーターに閉じ込められちゃったという、こういうことがございまして。やはり区内のエレベーターについてなんですけれども、何基ぐらいあって。安全性はどのように確保されているのか伺いたいと思います。

○末吉建築審査課長  件数につきましては、区が所管するもので、これ、ホームエレベーターも含めると約4,830基ということになります。それから、年1回の法定の点検義務があるものについては4,578基となってございます。その中で、こういった定期検査のときには検査員が入って、ふぐあい等があれば、それは改善を促していくというようなこと。場合によっては、区から改善の内容のものの文書を出すといったことでしております。

それから、これは先月になるんですけれども、こちらの課で、不特定多数が利用する約1,100件に対して、戸開走行保護装置といいまして、戸が開きっ放しでかごが動かないというようなこと。それから、地震の初期微動、いわゆるP波なんですけれども、P波に感知してとまるようなもの、こういったような内容の改修の予定、あるいは改修していただけないかということで文書を出した次第でございます。

○辻薫委員  大切な取り組みだと思います。

そこで、平成18年に、港区でシンドラー社製のエレベーターが事故を起こして、高校生が亡くなりました。また、昨年も金沢市で同様な、同社のエレベーターによる死亡事故が発生いたしました。そこで、同社製のエレベーターについてですけども、区内で何件あるのか、そのまた調査、また状況についてお聞きしたいと思います。

○末吉建築審査課長  シンドラー社については。台帳上、区内では47基ということでございます。すべてにおいて全所の点検と点検結果の報告を、これ、3月中旬までということで求めてございます。ただ、金沢市で事故があったのがW250型機というもの、これについては1基ありました。これについてはもう対応済みということでございます。それから、同型の機種、Wシリーズというのがあるんですけども、こちらについては区内にはないということで把握してございます。

○辻薫委員  じゃ、安全性が確認できたと思います。

最後にしますけども、老朽建物にしても、こうしたエレベーターについても、原則、所有者の責任ということで当然あるわけですけれども、今言った区としての建築行政の事業として、今後とも安全・安心を目指す豊島区としては、引き続きしっかり対応していただきたい、このことを最後にお願いしたいと思います。

以上でございます。