平成29年予算委員会  議会・総務費3月 6日 辻発言②

IKE・Biz・地域活動交流センター

○辻薫委員 次は、区民施設の管理費として、地域活動交流センター管理運営経費につきまして、予算説明書199ページですけども、伺いたいと思います。

これまでの区民活動センターが、新年度からとしま産業振興プラザに移転して、新たに地域活動交流センターに名称を変更して、公の施設として条例化されるということになりました。

そこで、まず、これまでの区民活動センターとどこが違うのか、特に機能強化された点や、区として売りとしているところをお聞かせください。

○増子区民活動推進課長  今現在、区民活動センター、大塚の東部区民事務所の2階ということで設置をされております。平成18年3月から設置ということで、今現在、相談の受付や登録団体の打合わせ、作業スペースの貸出しなど行っているところでございます。

今後の地域活動交流センターでございますが、どこが今までと違うかというところなんですけども、今度はIKE・Biz、旧勤労福祉会館の4階に移転するわけでございますが、広さとしては今までと余り変わらないということでございますが、何といっても池袋駅に非常に近いという利便性が一番の魅力ではないかというふうに思っておりまして、多様で広がりのある地域活動が期待できるというふうに考えております。

そして、何といっても、ここへ来ればやってみたいことが実現できるというような開かれた施設にしたいというふうに思っております。今までの区民活動センターですと、やはり外から中が見えないというような状況もございました。今度は4階、ガラス張りになっております。大きな引き戸になっておりまして、そこを大きく開けて、誰でも入れるような、そういった環境を整えていくというふうに考えております。

また、ホームページの充実やセンター入り口に設置するディスプレーなどで情報の発信にも力を入れていきたいというふうに考えております。

○辻薫委員  確かに新しく施設もリニューアルされて、そこでやるということで、機能も強化されるということで伺いました。

また、公の施設として条例化されるということなんですけども、この施設の運営につきまして、どのようにされるのかお聞かせください。

○増子区民活動推進課長  地域の自主活動団体支援のために設置するものでございますが、今まで同様、会議室、作業スペースはそのまま同じように設置するということ、あと、今回は相談室というのも設置する形になります。それぞれ今申し上げた施設につきましては、無償での利用ができるということでございます。

それと、今現在は登録団体で構成いたします運営協議会が自主運営をしているところでございますが、今後も運営協議会と協議の上、行っていくということでございます。また、平日と土曜日と、今までと違いまして土曜日をオープンする予定になっておりまして、平日と土曜日の総合受付、相談につきましては、登録団体でもありますNPO法人に事業委託をする予定でございます。

○辻薫委員  今、話の最後にありました総合受付、相談というのをNPOに事業委託するということなんですけども、委託を予定している総合受付、相談業務、ちょっともう少し具体的にお聞きしたいのと。あわせて、このセンターでは、生活産業課のインキュベーションセンターとして共同利用すると。この点につきまして、運営につきましてお聞かせください。

○増子区民活動推進課長  総合案内につきましては、委託先の法人が施設に要員を配置いたしまして、そこで情報提供や施設の案内、そして相談の受付などを行ってまいります。

そして、組織の設立や運営、地域連携の方法やネットワークのつくり方など、一定の経験、知識を有する人材でなければ対応できない相談につきましては、委託先の経験等を有する相談員が対応するということでございます。

また、今、生活産業課所管のスタートアップオフィスのお尋ねもございました。ビジネス関係の質問、相談等が初めからあった場合は、初めから生活産業課のビジサポや区民相談など、そういった相談機関に繋ぐということで考えております。

また、いろいろと相談段階が進みまして、例えば団体設立の申請書の作成とか、また、収益事業を行う場合の税務相談、それとか、職員を例えばNPOが新たに採用する場合の労務相談、そういった本当に専門家が助言しないとできないような場合につきましては、適切に士業団体等に繋ぐ仕組みを今検討しているところでございます。

そういった相談でございますが、今後、専門家にそういう繋ぐ際の基準を区の方で作成をいたしまして、基準に従いまして、総合受付で振り分けをするということで考えております。

○辻薫委員  今のお話を聞いていますと、かなり専門性というか、受付、単なる総合受付というようなことではなく、コンシェルジェみたいな感じで受けとめました。そういう意味では、委託するに当たって、かなりな今言った専門性と、人も常時常駐するわけですから、人の手配だというのも委託される側も大変だと思うんですけども、具体的にこの委託管理料というものは、今回のこの管理運営全体で、これは1,264万余となっていますけども、この中で委託料というのはどのぐらいになるんでしょうか。

○増子区民活動推進課長  この中の、1,200万余の経費の中の委託料でございますが、500万程度という形でございます。

○辻薫委員  ちょっと500万というのがどうかなと。人件費だけでも大変じゃないかなと、私、想像するんですけども、かなりの今言ったような多岐にわたる、施設の運営もあわせてですけども、相談へ繋げるというところではかなり大変なんじゃないかなというちょっと懸念があります。

やはり本区における29年度予算の特徴の1つとして、公民連携を進め、新たな公共へと発展する予算ということで掲げられておりましたけども、区民活動を活性化して、より質の高い新たな公共の担い手を育成していくために、NPO法人が経営、人材育成とかネットワークづくりということでバックアップする機能を強化する区民活動交流センターということになると思います。

そういう意味では、この条例化を機に、これからスタートしてみないとわからない部分があるかもしれませんけども、やはり今後の区のそういった公民連携、具体的にハードの部分ではなくてソフトの部分で凄く機能が非常にここに集中するんではないかなと私は思っていますので、さらなる充実も含めて、今後の取組みについて改めて確認させていただきたいと思います。

○増子区民活動推進課長  まさに今委員おっしゃるとおり、今までずっと積み上げてきましたそういう地域活動をさらに発展させるといいますか、活性化させるということが大事だと思っております。そういった意味でも、ここの池袋の地に移転をできるということは、願ってもないチャンスというふうに考えております。

そういった中で、先ほど申し上げましたとおり、総合受付の機能、そして相談機能をさらに今までより充実させることで、先ほども申し上げましたけども、ここへ来ればすべての相談ができる、そして問題解決できるというような、そういった活動になるように、我々も支援をしっかりしていきたいというふうに考えております。

○辻薫委員  ぜひよろしくお願いしたいと思います。