令和 3年予算委員会  3月 9日 文化商工教育費自由質疑
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としま文化の日・IKE-CIRCLE

○辻薫委員  私からは、文化を基軸にしたまちづくりの中で、としま文化の日推進事業について伺います。

最初に、本年度の実績について簡潔にお答えいただきたいと思います。

○小倉文化デザイン課長  令和2年第3回定例会で議決をいただきまして、11月1日をとしま文化の日とさせていただきました。文化の日は、記念式典を11月1日には開催させていただきまして、約600名の参加がございました。

また、10月27日から11月末日までにかけまして、としま文化応援プロジェクトというもので開催させていただきまして、コロナ禍真っただ中ではございましたが、その中においても文化の灯をともし続けるように、そういったような様々な文化イベントに冠をかけさせていただきまして、本プロジェクトの11月1日から7日までのとしま文化推進期間、こちらの連携によりとしま文化の日の普及啓発を図りまして、こちらは延べ85万人程度の方が参加をいただいた。これ大きくは、ストリートピアノやインターネット配信のハロウィンコスプレイベント等が大きく寄与していますが、85万人程度の方がご参加いただいたということでございます。

○辻薫委員  それでは、今年度のこの事業計画についてはいかがでしょうか。

○小倉文化デザイン課長  今年度も新規・拡充事業といたしまして1,000万円程度を予算計上をさせていただいてございます。こちらの中には、今年度同様の式典と、それとあわせて記念事業の経費、また、負担金としまして、昨年のIKEBUSアト・カルツアーのような区民の方でやっていただいた方の負担金の補助とか、そういったものを計画してございますが、ただ、コロナの状況を見ながら、どういう形がいいかというのは具体的にこれから決めていきたいというふうに考えてございます。

○辻薫委員  ありがとうございます。

文化を基軸にしたまちづくりということで、高野区長がずっと取り組んでこられたわけですけれども、また実は、これは所管課が違いますけども、今日からはIKE-CIRCLEが公開したんですよね。この点につきましての概要と、あと、このIKE-CIRCLEという名前の由来とか教えていただければと思います。

○宮下文化観光課長  ありがとうございます。IKE-CIRCLEですが、まさに委員おっしゃるとおり、今日の今準備に取りかかっておりまして、夕方オープンの予定である、文化と観光に特化したWebサイトでございます。

内容につきましては、大きく、文化、観光、交流都市という3つのカテゴリーに分かれておりまして、総合的に豊島区の文化、観光、交流都市の状況を外にアピールしていこうというものが一番主軸となっております。その中に、豊島区の文化観光資源の紹介とか長年文化活動を続けてこられた人物や団体に焦点を当ててインタビューなどをとって記録映像をアーカイブにするというもの、つまり過去から未来に文化をつなげていくという視点も入っております。あと、その中にはもう一つ大きな特徴がありまして、豊島区の現在活動している文化団体を詳細に紹介していくという試みがございます。

IKE-CIRCLEの名前の由来ですが、外国人の方にとって「豊島区」という名前よりも「池袋」のほうが知名度が高いんですね。そこで、池袋の「いけ」を取ってIKE-CIRCLEというふうに名付けて、国際的に発信していこうと考えております。

○辻薫委員  確かにIKE・Bizとかも、様々に冠というか、「いけ」が付いてわかりやすくなってきているなというふうに思います。

この取組みにつきましては、立教大学生が関わっているということなんですが、この点についてはどうでしょうか。

○宮下文化観光課長  ご指摘のとおり、立教大学の学生さんに、トップページに文化観光の3分間ぐらいの短いPR動画というのをつくっていただいたんですが、非常にそれが魅力的で私も感心しているところなんですけども、そういうように産官学で今後とも連携してIKE-CIRCLEを発展させていきたいと考えております。

○辻薫委員  今日公開なんですけども、ちょっとさっき見たら、そのサイトの動画の部分は見られました。あれが立教大学生がつくったものということなんでしょうかね。すごく斬新な感じで、よかったなというふうに思っています。こうした取組みも、今までにない取組みということで期待していきたいというふうに思っていますけれども、これについては、やはり文化を継承していくというか、保存していくという大事な点がございます。

あわせて、私が要望したいのは、やはり今このコロナ禍で大変困ってらっしゃる団体、この文化芸術の中であると思いますので、そういった状況もあわせてよく聞いていただきまして、保存していく、また、継承していくためにはどのようなことが必要なのか、それが、また学生の視点から関わっていただくと、これは新たな展開になるのではないかなというふうに思っています。若い方への、そういう意味では、自分たちのためにもなりますでしょうし、また、世代を超えた取組みになってくるかなと思っていますので、このWebサイト期待しています。ぜひ頑張っていただきたいと思います。

それで、先ほどとしま文化の日のお話をしていただきましたけども、昨年のこの制定記念事業として、私がずっと訴え続けています駅ピアノ、これも大塚駅で、これは「あおのふるまい」ということで、植田志保さんの描画というか、そういったものを公開するという意味合いもあったんだと思いますけども、この状況、反響だとか、駅ピアノを設置したときの1週間にわたってやっておりましたけども、改めて聞かせていただきたいと思います。

○宮下文化観光課長  大塚駅で展開した池袋駅ストリートピアノということだったんですが、やはり集まったお客様が、ちょうどコロナ禍ということもありまして、「本当に心安らいだ」、あと、「人とのつながりを改めて感じられた」、あとは「音楽はいいなというふうに感じられた」というような声がありまして、こちらが思った以上に反響が大きかったのが非常に驚きでした。それで、喜んでくださったお客様が、区長宛てに「ありがとうございます」という感謝の手紙をいくつかくださったんですが、それも非常に私たちの励みになりまして、これは続けていかなきゃいけないなと、文化の灯をともし続けなければいけないなという気持ちにさせられました。

一応、乗降客が、7日間の大塚駅の乗降客が45万人ということで、恐らくちょっと聞いた人とか、ゆっくり聞いてくださった方全て含めれば45万人の方が聞いてくださったんではないかと類推しております。

○辻薫委員  特に有名なユーチューバーが来て弾いたとか、また、私の知り合いも来てそこで弾いていただいたんですけども。

そこで、これはこれとして、いよいよ池袋でこれを展開していくということで伺っております。この春にということで聞いておりますけれども、様々な苦難の中、特にまた池袋という土地柄、大変に難しいところもあると思いますけど、このスケジュールについて最後お聞きしたいとともに、私、これは治安への挑戦だと思っています。池袋の地でこの駅ピアノを置くということ自体が、もう既に安全な安心なまちであるということを証明するようなことだと思っています。ぜひこれは実現へ向けて、様々な困難があると思いますけども、実現していただきたいと思いますので、最後、お願いで終わらせていただきます。

○高野区長  昨日もある方からも言われました。「本当に池袋が安心・安全な魅力あるまちになった。特にウイロードの植田さんの絵はすばらしい」と好評でありまして、それに伴って駅ピアノも植田さんにいろいろ色を着けていただいて、本当にまち全体が、ああいうまさに通行人ですね、そういう方に注目されるようなそれが、やはり今まで池袋の中では文化都市として欠けていたんじゃないかなと。

今回は駅ピアノ等々も、本当に身近に簡単に弾いたり、参加したり、あるいは前をちらっと見る。先ほど大塚駅で40数万人というのも、皆さん、ちらっと見ていく。それだけでまちの雰囲気が全然変わってくる。そんな意味も含めまして、今回の駅ピアノあるいはウイロードの連携とかというようなことも考えますと、すごくそういう意味では魅力的なまちになりつつあるなと思っております。今、辻委員がおっしゃったように、まちの雰囲気をぜひいい形に変えられる仕掛けが、本当に池袋のあちこち、豊島区全体でもそういうような形を目標としたまちづくりを今後も進めてまいりたいと思います。