平成31年予算委員会 一般会計歳出補足 辻議員( 3月11日)
オリピックパラリンピック児童生徒を招待
○辻薫委員 ありがとうございます。私は、教育費につきまして伺いたいと思います。東京オリンピック・パラリンピック教育についてなんですけども、いよいよ来年に迫ってまいりまして、まず、これまでのオリパラ教育の取り組み、また31年度の取り組みにつきまして、御報告いただきたいと思います。
○加藤指導課長 オリンピック・パラリンピック教育への取り組みでございますが、3年前より各学校におきまして、世界ともだちプロジェクトという名のもとに、東京都教育委員会が設定をしました、オリンピックを開催している学校を含め、国を含めて5個の調べ学習、そして国際理解教育を進めているとこでございます。
また、小学校の中には、実際にオリンピック選手を呼んだり、パラリンピックの選手を呼んだりしながら、いろいろオリンピックからパラリンピックについて学んでいたり、あと池袋第三小学校につきましては、パラリンピック競技応援校という形で、セッティングバレーの応援をしている、そのような形で全校が必ずオリンピック・パラリンピックに関する学習を進めているところでございます。
○辻薫委員 わかりました。実は、前回のこの東京大会のときは、私は要町小学校の3年生で、当時まだカラーテレビが余りなくて、裕福なお友達の家に行って、みんな集まって、カラーテレビで観戦したという覚えがあります。特に開会式のときにブルーインパルスが、五輪の、このマークを描いて、それを家から飛び出して見たという記憶がありまして、鮮明に残っているところです。本当にまたとない機会というか、それぐらい重要なオリンピック大会になるわけですけれども、しかし、私も実際に競技に、競技会場に行った記憶はなくて、そういう経験もしていればなというふうに思っておりました。
そこで、東京都は今回、私ども公明、都議会公明党もずっと要望していたとおり、子どもたちを招待するというようなことの計画をしております。その招待の、この予定をしている児童生徒の枠とか、またその対象の競技とか、何か決まっていましたら、お知らせいただきたいと思います。
○加藤指導課長 今回のオリンピックにつきましては、全国でいきますと、学校連携観戦プログラムという形で、全国の学校に関しましては、安い安価な観戦チケットを提供するものということになっておりますが、東京都の場合には、東京都教育委員会のほうから、全ての小学校、中学校の教員、児童生徒を招待するという取り組みになっております。
現在、第1回目の意向調査がございまして、本区におきましては、小学校、中学校、さらに幼稚園の5歳児も含めて、全員が観戦できる体制をとるように応募しているとこでございますが、詳細につきましては、年度が明けてから、第2回の意向調査がございますので、そのときに大体の大まかなところは決まるところでございます。競技につきましては、また、そのときに東京都のほうから出されるものと考えております。
○辻薫委員 いいですよね。私も実家が商売したものですから、そういう競技に行くという、連れてってもらうようなことは全くなくてですね。その上で、今回、そのみんなが、行ける方は、希望する方は行けるということなんですけども、ただ、子どもだけで行くわけにいかないと思いますので、安全に観戦できるように、やはり会場までの引率であるとか、また、真夏ですので熱中症対策とか、さまざま対策を考えなきゃいけないと思います。まして特別支援学級の皆さんについては、より多くの付き添いの方が必要であるというふうに思っております。
そこで、学校そして教育委員会につきましては、この万全な取り組み、引率も含めまして対策を万全にしていただきたいと思いますけども、この点につきまして、いかがでしょうか。
○加藤指導課長 今回のオリンピックの観戦につきましては、前提条件といたしまして、学校が児童生徒を引率するということになっております。
また、今、厳しい暑さを想定し、対象学年等について、また、その行き来につきましては、万全を期すという形で話が進んでいるところでございます。また、幼稚園児につきましては、今後、幼稚園、そして、幼稚園の園長及び東京都のほうと、どのように引率をしていけばいいかということについて検討してまいりますが、およそ1時間、移動時間が1時間という前提のもとに進めておりましたので、それに当てはまるような形で観戦を進めていきたいと考えております。
○辻薫委員 確かに大変な引率になると思いますけども、ちょうど、オリンピックが7月24日から8月9日の17日間で、パラリンピックが8月25日から9月6日の12日間ということで、長丁場になります。また、夏休み期間ということになりますけれども、そういう意味では、この授業の一環として、やるようになるのかどうかですね。また、教育課程のそういう意味では編成なんかも考えなきゃいけないというふうに思っておりますけども、この点につきましてはいかがでしょうか。
○加藤指導課長 委員御指摘のように、今回のオリンピック観戦につきましては、教育課程に位置づけることを前提に、今後、小学校長会、中学校長会のほうと考えていきたいと思っております。また競技、その他授業時数につきましても、再度検討を進めていきたいと考えております。
○辻薫委員 そういった観点から、そういったことを踏まえて、ことしのオリンピック・パラリンピックの教育という意味合いは非常に大きいかなと思います。その観戦を踏まえての教育ということも必要になるかと思いますけど、この点につきましてはいかがでしょうか。
○加藤指導課長 まず、競技につきましては、先ほど申しましたとおりに、まだ決まってないというところがございますが、やはり、いろいろな国々がオリンピック・パラリンピックに参加をするということと、やはり事前の学習、そして、観戦を通しての学び、そして、それに基づいたまとめ、そして、それが今後の子どもたちのレガシーにつながるように教育を進めていきたいと考えております。
○辻薫委員 本当に、今の参加できる児童生徒はうらやましいなというふうに思っております。今、少し出ましたけど、私もこの会場での観戦というものを通じて、やはりスポーツ志向とか、また、障害者への理解、さらにはボランティアマインドなんかも、また、さらには国際感覚ということも、この東京で学べるという、すごいいい機会だというふうに思っています。そういった意味では、この大きな意味合い持ったオリンピック・パラリンピックというふうになってまいりますので、ぜひ、このレガシーとして子どもたちに残せるように、学校、そして、教育委員会でしっかり取り組んでいただくことを最後要望いたしまして、質問を終了させていただきます。
○三田教育長 本当に子どもたちに夢を持って、この世紀のスポーツの祭典、文化の祭典に、そこに参加できるということは、委員御指摘のように、非常に子どもたちにとって、一生忘れ得ない大事な思い出になると思いますし、それがまた子どもたちの生き方を大きく左右することにもなるというふうに、私どもも期待しておりまして、しかしながら、今御指摘のように、教育課程の位置づけとか、それから、具体的に各学校がどういう体制で子どもたち、安全に参加させられるのかと。それから、その後の事後処理、事後の指導も含めて、いろいろとこれから教育課程に位置づけながら、さらには、個別の課題を計画していく必要があると思っております。したがいまして、今年度の予算、それから、来年度に向けての予算も、そうしたことを見通しながら、しっかりと具体化しながら体制を整えてまいりたいと思います。いい事業展開にしていきたいと思っております。