平成31年予算 ⑧ 全部の補足質疑 辻議員( 3月14日)

通学・通園の安全

○辻薫委員  よろしくお願いいたします。

午前中、木下委員も子どもについて虐待等を取り上げましたけども、私もチャイルドファーストという観点から、子どもの安全対策について、特に通学、通園時等の取り組み状況について、これちょっと部門横断的な取り組みになりますので、質問させていただきます。

まず、昨年6月の大阪府北部地震に伴うブロック塀等の緊急対策のうち、通学路の安全確保として、緊急箇所を迂回した通学ルートをもう変更したというようなこともございました。この点の状況についてお聞きしたいと思います。

○木山学務課長  危険なブロック塀が通学路の途中にあるということで、3校、通学路の変更をいたしました。そのうち、駒込小学校と朋有小学校については塀をもう改善してもらいましたので、もとに戻っております。以上で。

○辻薫委員  その1カ月前に、実は新潟市で下校途中の小学2年生の女児が殺害されるという事件を受けて、全国の小学校を対象に通学路の緊急点検を行ったところでございますけども、この点につきましても確認させてください。

○木山学務課長  そうですね、新潟市の事件を受けまして、国のほうで登下校防犯プランというものが出ました。それに基づいて、昨年の9月までに全校の学区域の通学路の点検を行うようにということでございましたので、本区におきましても区立小学校全校22校で、今、学校がおおむね把握して、特に危険だというふうに把握している箇所5カ所ずつ程度、全部で110カ所程度を地域の皆様の御協力も得ながら回ったところでございます。

○辻薫委員  110カ所って、結構、多く危険箇所があったと思います。

また、幼稚園の通園時にも、この安全確保について、特に池袋幼稚園の保護者から要望がございました。それはもともと園の前の道路が狭くて、対策はとられていたんですけども、みたけ通りが開通して間もなく1年になりますけども、少し車がそちらのほうに流れるかなというふうに思っていたところ、意外とまだ知られてないせいか、流れていないということで、交通量が変わらないということで状況を伺っております。付近の道路には、一応、スクールゾーンの標示がありまして、8時から9時の間の交通規制がされている状況でございますけれども、そこにバリアをつけるとか、そういう対策も考えられますけども、当局としては、どのような考えでいらっしゃいますでしょうか。

○木山学務課長  基本的に幼稚園は保護者の方が送り迎えをするということで、スクールゾーンとか、そういった考え方はないところなんです。たまたま池袋幼稚園の場合は、池袋小学校の通学路の指定があって、スクールゾーンになっています。今、御指摘のとおり、8時から9時までということなので、幼稚園の登園時間だと9時には来てくださいということなので、少しずれて、余り時間はないんですけれども、その範囲内で、池袋小学校のスクールゾーンの時間の範囲内で、何かこう出すとか、そういったことは考えられるかなとは思ってはおります。引き続き、ちょっと、どういうやり方がいいのかとか、あと地域の皆様にも御相談させていただきながら、安全の確保に努めてまいります。

○辻薫委員  どうぞよろしくお願いしたいと思います。

ちょっと道路の管理になるかなと思いますけども、今、みたけ通りが開通して1年たって、車の動きもまた変わってきております。近隣の方からは脇道に車が入ってくるとか、また、その安全性について、通学路についても話があるんですけれども、こうして、この1年経過した状況の中で、私は改めて、この交通量等を調査していただいて安全の確認をしていただく。例えば、私のほうで要望いたしましたけども、みたけ通りの場合は日中から信号が押しボタン式になっております。それに気がつかないで、ずっと待っている方がいらっしゃって、それで結局、赤のまま渡ってしまうような状況も続いたりしていて、そこに押せば信号が変わりますよというシールをつけていただいた対策もしていただいていますけれども、特にこの道路の完成後の見直しというか点検について、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。

○松田道路整備課長  みたけ通り開通からちょうど1年がたとうとしております。このみたけ通りの劇場通り側といいますか、池袋二丁目という交差点ございまして、主にウイングタウン商店街のエリアかなとも思うんですけれども、赤札堂さんというスーパーがありまして、その前あたりの道路につきましては、今後、これまでの道路と同様に改修のほうを考えてございます。それもありまして、次年度5月に入りましたら、池袋二丁目の交差点において、大々的に交通量調査のほうは実施しようというふうに考えてございます。

基本は劇場通りからみたけ通りをつなぐ未改修区間のどのような使用にするかという内容にはなるんですけれども、当然、池袋二丁目への流入、流出等のデータがわかりましたら、173号線がどのぐらい使われているかということもあわせてわかってくると思いますので、その辺も含めて、新しくなった道路の使用に安全がきちんとついてくるような対策も含めて考えてまいりたいと思っております。

○辻薫委員  どうぞ地域の方の声も聞いていただいて、点検をしていただきたいと思います。

また、これ保育園についても特にそういう、通園時にそういう危険性があるというようなところもあるということで伺っております。特に保育園においては園庭のない保育施設が多いことから、公園や小学校、または区民ひろばを活用するために移動するわけですけれども、そこで移動時、何か今まで事故がなかったかどうか、また安全対策につきましてお聞きしたいと思います。

○松田道路整備課長  保育園だとか小学校の周辺もそうなんですけれども、主に道路管理者がハード面の整備として行える対策としては2点あると考えてございます。

1点目は速度対策ということで、車そのもののスピードを上げないような対策、例えばハンプと呼ばれる道路に凹凸があるように見せるようなもの、それから、あるいは狭窄と呼ばれる道路が狭くなるように見えるような手法をとることによって、速度抑制対策が図られるかなと思ってございます。

もう1点につきましては、そもそも、そこに子どもが飛び出す危険性があるんだということを知らせるような注意喚起用の看板であるとか、あるいは、ターポリンと呼ばれる電柱に巻く布のタイプのその辺のものを使用することによって、ぱっと子どもが出てくる危険の可能性があるよということを示唆するようなもの、つまり速度対策とそういうような危険予知を促すようなものを設置することによって、現地をよくよく確認しながら、安全対策のほうは努めてございます。

○辻薫委員  この1月に国土交通省の道路局から、道路管理者による対策実施事例みたいなことが出ていまして、さまざまな今、道路整備課長がおっしゃっていたところもございました。そういった意味では、意外と保育園の対策については、少しおくれているような状況もありますので、ぜひ取り組みをお願いしたいと思います。

その保育園についてですけれども、安全の取り組みをしていただいておりますけども、特にこの移動時については目的が1つあるということで伺っています。それは、散歩というのは、交通ルールや安全への構えを身につけたり、地域に対する親しみを持つ機会であるというふうなことも、これは保育のガイドラインにも出ておりますけれども、保育園児のそういう意味では自覚というか、なかなか、そこまで行かないと思いますけれども、保育園児に対するそういった意味では教育も含めた取り組みになるかと思いますけれども、この点につきまして伺いたいと思います。

○樋口保育政策担当課長  これは豊島区の地域性を生かした保育ということにもなるのかもしれませんが、毎日のように園児はいろいろな公園に遊びに出かけるわけでございます。その点、引率する保育士も3人以上で必ず引率するということになっております。前後に1人ずつ、それから真ん中に1人ということで、3人以上で、それは、何か事故があったときに、残りの複数で対応できるということもありまして、そういう対応をとっているわけでございます。

また、子どもたちへの交通ルール等の自覚ということについては、これは園で交通ルールを学ばせる時間もございまして、それを園外に遊びに行くときに身をもって体験をしているということにつながっております。例えば、大きな子は小さな子と手をつなぐとき、道路側にということで、並んで歩くということ。また、信号では必ずとまって手を挙げて横断する、あるいは交通のルールばかりではなくて、地域の皆様と交流という意味で、必ずすれ違う方には声をかけるということをやっておりまして、そういう意味では、園外のそういった遊びを通して、学ぶ機会を得ているということでございます。

○柴土木管理課長  交通安全の見地から、全区民ひろばで、子育てひろばで親子の交通安全教室を開催しております。また、13歳未満のお子様を持つ保護者にはヘルメットの助成をしておりまして、昨年度、ヘルメットのほうを助成が2,000円の券が456件、安全教室に参加された親子さんには3,000円の券、24件で、平成29年度に、ヘルメットの購入が480個、保育園園児の着用率は55.5%と、まだまだ数字は、低いかなとは思うんですけれども、今後も着用率を上げていきたいというふうに考えております。

○辻薫委員  まとめます。

今回は、ちょっとこういう通学路の、また通園時の安全性について取り上げさせていただきました。さまざまな部門にまたがる取り組みでございますけれども、ともかく安全・安心に登園、また登校ができるように全体的な取り組みをお願いしまして、私の質問を終了いたします。ありがとうございました。