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令和 3年予算委員会( 3月 8日)環境清掃費都市整備費 辻議員

ごみ収集作業・粗大ごみ収集

○辻薫委員  どうぞよろしくお願いいたします。

私からは、環境清掃費、主に豊島清掃事務所費について伺います。

最初に、新型コロナ感染の不安とごみの収集量の増加で心身ともに疲労が重なる中、作業をされている清掃員など、関係者の皆様に改めて感謝申し上げたいと思います。

そこで、まず、日々の収集作業の中で感染防止のための対策をどのようにしていらっしゃるのかお聞かせください。また、区民の皆様へ御協力のお願いがありましたら、併せてお聞かせください。

○岩間豊島清掃事務所長  豊島清掃事務所での感染対策でございますが、まずはマスクの着用の徹底ということで、事務所内はもちろんのこと、特に清掃作業車内が密閉状態になりますので、車内では窓を開けての換気、さらにはマスクの着用を徹底しているところでございます。

また、収集時、区民と会話する際にも必ずマスクをして会話をするようにということで、職員には伝えております。

また、出勤前に、職員、必ず体温測定をして報告をすること、発熱等の症状が見られた場合には出勤を差し控えて、医療機関を受診するよう指示を出しているところでございます。

また、第1回、第2回の緊急事態宣言下においては、収集作業員については、作業終了後の1時間のテレワークを実施しております。

区民への協力依頼ということで、やはりコロナ禍において、マスクやティッシュ等の衛生用品がごみの中に入る割合が増えてございます。ごみを出す際には、マスク、ティッシュ等はごみ袋に入れて、さらに収集作業のときにごみ袋が破裂して職員にごみが飛散しないように、ごみ袋の空気を抜いて、しっかりと封をして排出するようお願いをしているところでございます。

○辻薫委員  大切な視点だというふうに思いますし、また、これからだんだん暖かくなってきますと、マスクをしながらの作業というのも大変だろうなと。よく走り回ってらっしゃるので、気をつけていただきたいと思います。

それで、先日、ある集合住宅から、曜日を守らずごみが出されている結果、ごみが散乱し、困っているという近隣から私に相談がありました。早速、岩間所長にお願いして対応していただきましたけども、どのような対応をされたのかお聞かせください。

 

○岩間豊島清掃事務所長  区内には約2万2,500か所のごみ集積所がございます。こうしたことから、日々、清掃事務所のほうに不法投棄やごみの散乱、そして家の建て替え等でごみ集積所の廃止、分散等の相談も来ております。昨年度は数にして4,900件ほどの相談がございましたが、今年は6,500件ほどと相談件数も増えてございます。そうした区民から相談があった際には、電話対応等で済む場合もございますが、職員が現地に出向いて、その状況を確認して、具体的な対策としてはチラシ等を投函したり、あるいは管理会社等を通じて住民の方に適正排出に向けた指導をお願いしているところでございます。

○辻薫委員  相談者からも大変に感謝されたということで連絡もありました。ありがとうございます。

やはりこのごみ集積所の状況を見れば、地域の状況が分かると私は思っております。相談により、いろいろ様々解決をしていただいておりますけども、やはりこのきれいなまちづくりというのは、清掃事務所と、また地域の方と、そういった連絡をいただいて対応していくということが大変重要であるということを今回学んだところでございます。

そしてコロナ禍で粗大ごみの排出量が増えていると伺っていますけれども、粗大ごみの作業工程について簡潔に教えていただきたいと思います。

○岩間豊島清掃事務所長  粗大ごみの処理方法についてでございますが、まずは区民の方が電話またはインターネット等で粗大ごみ受付センターのほうに申し込んでいただくことになっております。そうした申込みを受けて、区のほうが、現在は職員の直営による収集ではなくて、委託で対応しております。実際には、東京都環境衛生事業協同組合のほうに事業を委託しておりまして、年末年始を除く毎日、1日当たり小型ダンプ3台が稼働しております。1台当たり5往復しますので、1日平均15台分の粗大ごみを収集しております。

各家庭から集められた粗大ごみにつきましては、東池袋にある粗大ごみの中継所に集められて、そこで可燃、不燃、小型家電等に分別をしております。分別された粗大ごみにつきましては、年末年始、日曜日を除く週6日間、中央防波堤にある粗大ごみ破砕処理施設等に、中型プレスのプレス車に積み替えて排出を行っているところでございます。この中型プレス車については1日3台稼働してございます。

○辻薫委員  私も粗大ごみを出してから、その先がよく分かってなかったんで、改めて確認をさせていただきました。

それで、ちょっと事前に頂いた資料で、この粗大ごみの収集の経費については、令和3年度予算案では、ごみ処理券手数料の充当先事業の見直しを行った結果、一般財源がゼロになったと、こういうふうに伺いましたけども、この財源更正とかの理由をお聞かせいただきたいと思います。

○岩間豊島清掃事務所長  令和3年度、粗大ごみの収集に係る経費は約2億8,900万円を見込んでございます。

財源更正でありますが、粗大ごみのごみ処理券、さらには事業系ごみのごみ処理券がございますので、そちらを2億1,200万円ほど充てております。

さらには、粗大ごみの中継所には豊島区以外から新宿区のごみの粗大ごみが運ばれてきますので、運ばれた粗大ごみについては共同処理で中央防波堤のほうに運んでおります。ですから、新宿区からの受託収入ということで7,700万円ほど見込んでおり、一般財源がゼロとなっているものでございます。

○辻薫委員  そうですね、新宿の分がそういうやった分だけ区のほうに入ってるというのも改めてちょっと確認させていただいたんですけども、また、粗大ごみ受付センターの電話がつながりにくいということで、その要因と改善策についてお聞かせください。

○岩間豊島清掃事務所長  コロナ禍で粗大ごみの申込件数が増えていることに加えて、神田にあります粗大ごみ受付センターでコロナのクラスターが発生したということで、保健所の指導もあって、オペレーターの数を減らしたことによって電話がつながりにくくなっているというような状況が生じております。

こうした状況を改善するために、神田の受付センター以外に臨時で宮城県の仙台市、あとは都内の錦糸町にオペレーターの数を増やして現在93人のオペレーターで対応しているところでございます。

○辻薫委員  改善もしていただいているということなんですけれども、私もこの間、やはり電話して、というよりも、インターネットのほうが早いなという感じであったんですけど、それでも収集までの日数がやはり1か月ぐらいかかってるというんですけど、この点はどうなんでしょうか、改善できるのでしょうか。

○岩間豊島清掃事務所長  粗大ごみが増えている要因としては、家具や家電製品等が安い値段で買換えのサイクルが早くなったりしておりますので、受付件数も増えております。

粗大ごみの待ち日数については、昨年度は月平均で9,000件ほど申込件数がありましたが、今年度に入ってから9,700件と7%ほど増加をしております。

その対応策でございますが、来年度から収集する車両の台数を1台増やし、また、排出する中型プレスのほうも1台増やすということで、予算としては1,700万円ほど増額をしております。

○辻薫委員  近所からよく聞かれるものですから、その説明をしておきたいと思います。

ごみのこの回収作業、様々お聞きしましたけども、やはり引き続き新型コロナウイルス感染に十分注意して行っていただきますようお願いして、この質問は終了いたします。

 

●池袋駅西口地区のまちづくり

○辻薫委員 次に、都市整備のほうですけれども、午前中に、また先ほども質疑が行われましたけども、私からも池袋西口地区のまちづくりについて伺いたいと思います。

私が2007年に区議会に当選してから、その年に池袋駅西口まちづくりの勉強会が始まって、その2年後に池袋駅西口地区まちづくり協議会が発足して以来、2005年、2015年12月に市街地再開発準組合が設立するまで、オブザーバーとして西山議員と共に参加させていただいて、非常に関心を持ってきていたところでございます。

まずは、現在の準備組合加入率はどうなっているのか、また、これまでの活動状況をお聞かせください。特に今年度は新型コロナウイルス感染症拡大による影響もあったかと思いますけれども、併せて御報告いただきたいと思います。

○大根原再開発担当課長  まず、現在の準備組合の加入率ということでございますけれども、今年の2月時点でございますが、土地所有者と建物の所有者、借地権者ですけれども、合わせて92人のうち78人、84.8%の加入率となっております。

これまでの活動状況につきましては、先ほどもありました平成27年の12月以降、準備組合によって都市計画案、素案をつくっている作業をしているところです。その間、警視庁ですとか豊島区、あるいは東京都といったところの関係機関との協議などもしておりますが、まだ整っていないということで継続中でございます。

今年度、新型コロナウイルスということで、感染予防のために総会の中止をしたりですとか、例年行っている地権者向けの報告会なども中止にせざるを得ないところはありましたけれども、理事会については定期的に毎月開催しまして順調に会議は重ねたところでございます。感染予防のため、リモートですね、リモート参加ができるような理事会運営ということを続けてきたところでございます。

○辻薫委員  また、2018年3月に再開発準備組合が設立されました。ロサ会館を含む西池袋一丁目地区の状況、先ほどもちょっとありましたけども、どのようになっておりますか、伺いたいと思います。

○大根原再開発担当課長  ロサ会館を含む西池袋一丁目地区につきましては、権利者数が16名と少ないというところでございます。16名のうち15名、93.8%の準備組合加入率となっております。

現在、このエリアでどういった地域貢献をしていくかといったことを検討している最中でございまして、そちらの状況と施設計画を今協議しているところでございます。

○辻薫委員  高野区長がずっとおっしゃっていますけど、この23のプロジェクト、実現の起爆剤となったのが、やはり2015年7月に決定した特定都市再生緊急整備地域の指定ということになると思いますけども、この西口再開発においても事業性が大幅に向上するということが期待されているわけですけども、改めてこの内容につきまして確認させていただきたいと思います。

○大根原再開発担当課長  緊急整備地域内については、こういった開発において税制優遇ですとか様々な特典があるんですけれども、一番大きいのはやはり容積率の緩和だと思っております。

例えば、東池袋一丁目地区、豊島区で最初の都市再生特別地区という都市計画ですけれども、ここは平均しまして709%の容積率だったところが、最終的には1,200%ということで、約500%ぐらい容積率がアップしています。西口の駅前につきましては800%のエリアと900%のエリアがございます。同様に都市再生特別地区という手法を使うことによって大幅に容積率が緩和されるということで、事業性も大幅に向上するものと考えております。

○辻薫委員  すごく期待してるところですけれども、決定したこの計画では、来年度に都市計画決定を予定しているわけですけれども、今後、西口の事業実施に向けてどのように進んでいくかと、その点お聞かせいただきたいと思います。

○大根原再開発担当課長  都市計画の決定予定については2021年度ということで組合のほうから聞いておりますけれども、それができるかどうかというのはともかくとしまして、進め方としましては、このエリア、かなり大きなエリアでございますけれども、区としても建物は持ってないのですが、道路、あるいは公園とか、そういった公共用地をかなり大きく持っている大きな地権者であります。

したがいまして、交通広場の配置ですとか道路の形状ですとか、そういった基盤の配置に関しては区がリードしてまちをつくっていきたいなというふうに考えております。

また、高野区長を筆頭に、まちのビジョンを大きく掲げて、そのビジョンに沿ったまちづくり、再開発となるように誘導していきたいと考えております。高野区長が今回の予算案の重点事業、それから未来戦略プランにも書いたような3方向に広がるまちづくり、ウォーカブルなまちづくり、SDGs未来都市、そういった観点から、この西口再開発を誘導してまいりたいというふうに考えております。

○辻薫委員  私の手元には、平成28年のときの図柄があるんですけれども、これから特に区から提供される資料については変更がないと思うんですけども、現時点、この計画について何か変更してきてるとかというのはあるのでしょうか。

○大根原再開発担当課長  検討は、今オープンになっている資料というのが、まさしく当時、三菱地所が事業協力者に入ってきたときのプロポーザルのときの資料が公になっているわけですけれども、計画自体はどんどん着々と進んでいるところでございます。ですので、パースなども幾つも描いております。外部に公表できる段階になった場合には、そういったものも積極的にお示ししていきたいなというふうに考えております。

来年度になるかもしれませんけれども、一定の地権者への説明が終わった段階でオープンになるのかなと思いますので、そういった場合にはまた様々、議会にも情報提供していきたいなと考えております。

○辻薫委員  そこで大事なのは、区の準備組合との関わりというのが非常に大事になってくるかと思いますけども、この点につきましてはいかがでしょうか。

○大根原再開発担当課長  非常に重要な再開発事業ということでございます。準備組合が理事会を毎月開催しているんですけれども、我々職員も理事会のほうに出席して、必要に応じて発言したりということをしていますけれども、協議が進んでいく中で、当然そういった理事たちの日頃の意見とかを聞いているのと聞いていないのとではまた協議の進め方も違ってきますので、そういった地域の声は聞いていきたいと思っております。

また、定期的にですけれども、理事の方々と意見交換をするような機会も設けておりますので、区長も含めて地権者の方々とお話をする機会は割と多く持っているのかなというふうには思っております。

○辻薫委員  この池袋西口駅前エリアは、築40年以上の老朽化した建物が約9割と多くて、各ブロック内で建物が密集してると。また、地下構造物が多く地下街も老朽化している状況でございます。

東日本大震災の発災直後、私は当時、防災委員長でしたから、防災課と連携を取りながら、池袋の特に状況を聞きながらいたわけですけれども、そして池袋駅に行ったところ、やはり鉄道がストップをして、地下もあふれ返り、そしてどんどん地上に出されるような状況になって、特に池袋西口の公園では多くの方がバスを待って立ち尽くしているというような光景がありました。東日本大震災から間もなく10年と、こういうときに、私はやはりこうした防災性の観点からも、池袋駅西口地区の市街地再開発事業の早期実現を願うものでございます。

また、今、世界的なパンデミックが発生している中、今後建築する建築物についてはさらに人間中心の観点と周辺地域への環境配慮が必要であるということで、これはテレビで見たんですけども、庁舎建設に大きく関わっていただきました建築家の隈研吾氏が語っていたところでございます。既に始まっているリモートワークによるオフィスの在り方も変わってきていると言えるわけです。令和3年度の予算編成方針に社会変革の状況を捉え、新しい生活様式などの新たな視点により再構築を図る必要があるとあります。区としてもこうした新たな視点からも再開発事業を推進していただきたいと強く要望いたしますが、最後に御所見をお聞かせください。

○高野区長  午前中にも御指摘をいただき、それから先ほども、この池袋西口の都市再生ということに様々な分野でいろんな御指摘もいただきました。

御質問のように、今回、この令和3年度の重点事業の一つとして池袋の都市再生、これを出させていただいたわけでありまして、先ほど来もお話ししたように、まさに今タイミングといいますか、チャンスが来てるのではないかな。それは23のプロジェクトがいよいよ全部完成するわけでありまして、これらの上に立って、そして豊島区の中心の池袋、ここがやはり輝かなければ、ここが中心的に大きな豊島区の将来ビジョンをしっかりと示していかなきゃいけないわけでありまして、今回、西口に限って申し上げれば、3年間、4年間、かなり時間を費やしましたけど、明確な将来ビジョンというものをお示しすることができ、さらにはこの西口駅前だけではなくて、その真ん前にあるマルイも8月に撤退という形で、大きく周辺の社会情勢が変わってきているときだと思っておりますので、このマルイの再開発についても、これを持っておられる所有者と、それは改めてこれをどういう計画でどうしていくか、これはやはり西口の中心になるシンボルになるような、あそこだけの問題じゃなくて、西口全体をやはり考えてもらえるという大変な御理解をいただくと同時に、そのほかの面に関しましても、立教通りや東電の跡地とか、あるいは北口とかというような、またロサ会館をはじめ、そういうまさに今更新期が来て、このタイミングで大きくまちを、本当に私たちが50年、100年に続くような、そういう特色あるまちづくりが今求められている。今、求められているというか、今このチャンスを生かしていきたい。もちろん交通広場の在り方とか、あるいはその全体的な西口、今御質問いただきましたサンクンガーデンや、あるいは東西デッキをどう組み立てていくかというような、そんなことも含めて、この令和3年というものを大きくしっかりとしたまちづくりの池袋の方向性を決めるときがまさに来ていると思っております。

辻委員もかなり前から、こういう再開発についてもいろんな面で強い関心と同時にアドバイスもいただいているわけでありますので、ぜひ期待に応えられるような、そういうしっかりとした池袋の都市再生、並びに豊島区全体のまちづくりをしっかり方向性を決めて進めてまいりたいと思います。