平成30年決算特別委員会 環境清掃都市整備土木費自由 10月16日
路面下空洞調査・年間工事の発注平準化・、前倒し
○辻薫委員 どうぞよろしくお願いいたします。
私は土木費で道路維持修繕経費、決算参考書335ページでございます。この経費のうち路面下空洞調査について、何点か伺います。
ことしは大阪北部地震、北海道胆振東部地震が発生しまして路面下の空洞、これによって空洞を早期に発見することによりまして重大事故を未然に回避するというような、事前防災という観点から我が会派は一貫してこの取り組みを訴えてまいりました。平成29年度のこの予算特別委員会の際には、2年間にわたる空洞調査の結果と補修状況を伺いまして、引き続き、次年度以降も計画的に進めていくようにということでお話したところでございます。
そこで、まず、平成29年度の取り組みについて伺いたいと思います。
○松田道路整備課長 この路面下空洞調査につきましては、平成26年、27年で調査を行い、28年度で補修を全て終えたものでございます。その中で大変空洞が多く見つかったと、具体的に申し上げますと87カ所見つかったわけでございまして、これは我々の想定をはるかに超える多さだったわけでございます。それだけの空洞があるということは、当然その時点の調査では随分、道路の厚みの大きい重要な道路に対して行ったんですけれども、区内全域に調査を広げる必要があるだろうということで、こちらのほう、区内全域を調査する上でどういうふうに調査を行っていけばいいか、そのような要領、あるいは計画のほうを29年度の委託でつくったものでございます。
○辻薫委員 金額的には548万円ということで、29年度の費用を伺いました。今の路面下空洞調査計画と、あとは同調査の実施要領ということで、これは何かその業界の方に聞くと全国初の取り組みだということでなっていました。そういう意味ではもう本区の取り組み、事前防災ということで訴えてまいりましたけれども、本区のこの取り組みについて、改めて敬意を表したいと思います。特にこの計画についてとその実施要領についてなんですけれども、ちょっと簡単に実施要領について、特に説明いただきたいと思います。
○松田道路整備課長 具体的に言いますと、実施要領につきましては、主に区内を6分割しまして、6年間で区内全域の区道に対してこのレーダー調査を行うものでございます。そのうちやはり重要路線については少し頻度を高めようというようなところもありますので、一般的な区道は6年に1回、重要なところは3年に1回の頻度で、この辺の調査を行っていくというものでございます。
○辻薫委員 計画的にそのようにやっていただいて、かなり、また発見される率も多いのかなというふうには思っていますけれども、工事も当然、必要になってくるというふうに思っております。
そこで、実際に平成30年度、この調査を始めましたけれども、その調査状況につきましてお伺いしたいと思います。
○松田道路整備課長 まだ実は今年度につきましては、かなりプロポーザル方式で、今回の調査、6年かけて全域をやるというのは初めての試みでしたので、プロポーザル方式での業者選定というようなのが、年度前半に行っていたことになりますので、実は、まだ調査のほうを進めてる段階でございます。そのうちこの結果をもとに、空洞が見つかれば都度、今度2次調査、あるいは補修のほうに移っていくというようなことを考えてございます。
○辻薫委員 ちょっと先ほど実施要領の中でお話を伺いたかったんですけれども、この要領をつくることによって、例えば業者がかわっても、引き続きどこの業者でもできるということで、そういう意味では計画的というか、継続的にそういう実施ができるというところが利点だというふうに思いますけれども、特にこの実施に当たって区のほうでのかかわりというんでしょうか、今度のかかわりとしたらどんな感じになっていくんでしょうか。
○松田道路整備課長 29年度につくったこの要領につきましては、当然、業者の随分お知恵はいただいたんですけれども、区が主体的に今後道路管理をいかにやっていくかということで考えて、当然つくっていただいた業者のみならずこのフォーマットなり、あるいは得られたデータの解析だったり、その評価につきましては、これから、ずっとこの道路整備課の中で道路を管理する中の一つの指標となるかなというふうには思っているものでございます。それについて、今後、例えば業者がかわっても、この要領をもとに基本的には管理を行って、評価してきちんと企業者に対して復旧を促せば、また新たな道路の陥没の未然防止につながるのかなというふうに認識してございます。
○辻薫委員 その点が非常に大事かなと思っています。持続可能な取り組みになっていくということで、大変にうれしいところなんですけれども。
一方、ちょっとこの話とは違いますけれども、豊島区の土木防災協会のほうから年間工事の発注予定表との乖離という話をちょっと伺っておりまして、毎年4月に年間工事発注予定表が公表されて、工期の予定が掲載されるんですけれども、なかなか実際の発注、工期との乖離があって、結果的にやはり技術者不足に悩んでいる業者としては、その技術者の配置を考える際の参考資料としてはしているんですけれども、そのとおりいかないということで、最終的には人が整わないのでおくれる、またさらには事故も起こりかねないというようなことがございました。この点につきましてはいかがでしょうか。
○松田道路整備課長 今般、特に今年度だと思いますけれども、その辺の区内業者に対する発注が少し全体的におくれぎみでもあったし、少し、量的にも少し少なかったのかなというふうには、私としても所管課長として考えているとこでございます。
その理由としまして、やはり道路に対するニーズだったり、あるいはその道路改修そのものが、随分とさま変わりしてきているというような状況もございます。我々、道路整備課、基本的には道路、普通に穴を埋めるような、それだけのところだけではなく、最近では例えば西巣鴨橋、大きな橋をかけかえるだとか、あるいは目白ではエレベーターをつくりますし、巣鴨においては無電柱化事業を進めて、ウイロードでは作家を入れて中を改修しながらやっていく等々、いろんなふうに道路の整備の質が、随分、複雑化してきた。各担当もただそういうような補修工事だけではなくて、そういうような目新しい工事を幾つも抱えながら、あるいは住民との調整を行いながら事業を進めてございます。だからといって区内業者というのは当然、いざというときには災害のときには協定を結んでいまして、いち早く道路を啓開していただくとか、あるいは道路をつくった後においても、そこに不備があればもう一度そこを見てくれるだとか、いろんな区内業者に発注するメリットというのはあると思ってございますので、少しその辺の発注の仕方ということにつきましては、ただ、今回のウイロードでも一発でゼネコンに出せば、それはそれで一つやり方としてはあるんですが、そこを土木、建築、電気と分けて発注することによって土木工事は区内業者の工事業者がとってくれましたので、あるいはそういうような方法もあるのではないか、いろんなところを模索して発注してまいりたいと思っております。
○辻薫委員 あわせて、債務負担行為と竣工の年度またぎ、これなんかも毎回要望されるんですけれども、ぜひこのこともお願いしたいと思います。
今お話いただいたとおり、やはり災害時における応援対策に関する協定書を豊島土木防災協会とは組んでいらっしゃるということで、具体的には道路啓開ですね、切り開くということだとか、建設資材及び労力の提供とかという具体的なことを実際には災害時にやっていただくわけでございまして、そういった意味では、さまざまな協力関係で、今本当にお聞きすると工夫をしていただいているので、そういう意味ではよく連携とっていただきまして、支障のないように道路につきましてはこの計画どおりに進めるように、ぜひ今後とも引き続き行っていただきたい、これを要望しまして、私からの質問を終了させていただきます。