平成28年決特 辻 9月30日福祉・衛生費
児童相談所機能移管
○辻薫委員 その上で、現在、児童相談所の移管について、本区でも検討が進められておりますけれども、区に児童相談所機能が移管されれば、一時保護や保護者への指導等を状況に応じて迅速に行えることになります。現在のこの検討状況につきましてお聞かせください。
○猪飼子育て支援課長 現在でございますが、区の子ども家庭支援センターと児童相談所の関係ということで、どうしても対応にタイムラグが生じてしまうということから、児童相談所を早期に設置したいということで検討に入ってございます。
平成26年度に設置した水島副区長をトップとする豊島区児童相談所移管に関する検討委員会において検討を行っておりまして、児童相談所の設置案を現在作成し、ロードマップも作成しているところでございます。ちょうど本日、9月末までにその案を特別区長会事務局に提出するということになってございます。
今後は、この案をほかの設置を希望する区とともにまとめて、都との協議が始まっていくというように考えてございます。
○辻薫委員 ありがとうございます。ハードの面もあると思いますので、そこら辺のところをまたしっかり取り組んでいただきたいと思っております。
この質問の最後になりますけれども、児童虐待については、対策ばかりではなくて、予防、未然に防ぐという観点から、親の子育て力向上という取り組みが不可欠でございます。
私ども公明党は、これまでノーバディーズパーフェクトやペアレントトレーニング、こういうことも提案させていただき、実施していただいておりますけれども、この点につきまして、最後、取り組みにつきましてお聞きしたいと思います。
○猪飼子育て支援課長 委員御指摘のとおり、予防という観点、非常に重要でございます。特殊な状況の御家庭だけではなくて、育児の負担、そして孤立感ですとか閉塞感を抱くごく普通の家庭でも、児童虐待、そして不適切な養育というところに陥ってしまうことがあります。
私は、すべての子育て支援策が児童虐待の未然防止につながっていくというように考えておりますので、この点、十分今後も力を入れていきたいと思っております。
現在、さまざまな子育て支援策をやっておりますが、先ほど申し上げました児童相談所の設置、あとはこちらのほうを行うことによって、より児童虐待防止の対応能力を向上させていきたいと思っております。
子どもたちが適切な養育を受け、健やかな成長、発達や自立像が保障されていくことが重要だと思います。子どもの最善の利益が確保できるよう努めていきたいというように考えております。そのためにも、繰り返しになりますけれども、豊島区の子どもたちは豊島区が守るんだという強い決意のもと、児童相談所の設置に向けた準備を行って、平成33年度中につくっていきたいと考えてございます。
○辻薫委員 本当に力強い課長のお言葉を聞いて、頼もしく思っております。それだけ私たち議員も、地元でそういう虐待の話とか少なからず聞いておりまして、これは全議員の願いだと思っております。