平成29年予算委員会 3月14日 公債費以降の歳出・歳入、特別会計 ②辻
糖尿病重症化予防事業・ジェネリック
○辻薫委員 糖尿病重症化予防事業につきましては、私どもの会派として呉市に視察に行って、いろいろ取り組み、見ていまいりました。特に保健指導というのが大事であるということで確認しましたけれども、それでは糖尿病の重症化予防の事業について、取り組みの内容につきましてお聞かせください。
○佐藤国民健康保険課長 今年度はまず1次予防といたしまして、11月14日世界糖尿病デーに合わせて広報の特集号を発行いたしました。それによって区民全体の啓発に取り組んだところでございます。また、2次予防といたしまして、糖尿病予防のための保健指導を継続的に行っているところでございます。また、現在データを蓄積をしておりますけれども、例えば一定期間治療を中断している被保険者の状況、こういったものを分析して、その先の事業につなげていく準備をしているところでございます。
○辻薫委員 一方、ジェネリックの医薬品の取り組みですけれども、私もさっき言った、自分の薬をジェネリックに変えたいと思ったら、何か新しくてそれはまだできませんというふうなことを言われたんですけれども、そういう種類によってできないものもあるんだなということを感じたんですけれども、そういう意味で医薬品の差額通知、この取り組み、また効果につきましてお聞かせください。
○佐藤国民健康保険課長 ジェネリック医薬品の差額通知は、例年2回ほど発送しております。この間、その対象の薬剤を拡大したり、あと差額の金額を以前は300円だったものを今は100円に引き下げるなど、対象の拡大に取り組んでいるところでございますが、この継続的な取り組みの成果として事業開始当初は数量シェアは35%だったものが、昨年の11月の数量シェアでは54.3%と着実に増加をしている状況でございます。この間の累積による効果額、試算でございますけれども、累積効果額はおよそ4年間で4億円にも上るのではないかというふうに試算をしております。
○辻薫委員 すごい効果が出ているんですね。50%を超えているというのは初めて私も知りましたけれども、引き続きこの取り組みはやっていただきたいと思います。そうしましたら、全体的にこの医療費適正化に向けて、区としての今後の取り組みについて伺います。
○佐藤国民健康保険課長 医療費の適正化につきましては、先ほど申し上げました特別区全体の検討もあわせてということになりますけれども、区といたしましては、まず効果が高いと見込まれます糖尿病重症化予防事業、それからジェネリック医薬品利用促進の取り組みを着実に進めていくということ。今後は、特別区全体の広域的な事業推進も視野に入れながら検討してまいります。これらのことによって医療費適正化の取り組みをさらに推進していくということでございますが、それにつけ加えまして、30年度に向かって特定健診、特定保健指導の実施計画の改定時期、またあわせてデータヘルス計画の改定時期もございますので、レセプトデータの分析などを積極的に行っていきたいと考えております。
○辻薫委員 いろいろと科学的な分析とかという取り組みもさることながら、先ほどちょっとやはり保険料の問題がありました。制度改革によってどの程度効果が出るのかというのもありますけれども、やはり構造的な問題があるということの中で、この医療費の適正化というのは非常に、一方で大事な取り組みだということで、我が会派としては一貫して言っているんですけれども、それでこの医療保険制度の改革の中で、改革の方向性として医療費の適正化について、病床機能の分化、提携、入院医療の適正化と地域包括ケアの推進、予防、健康づくりの推進、ICTの活用、さらに後発医薬品の使用促進ということでまとめてありますけれども、ともかくこの取り組みにつきましては、保険料とあわせて、何度も言いますけれども、しっかり取り組んでいただきたいことをお願いしまして、私のほうからの質問を終了いたします。