平成29年予算委員会 3月14日 公債費以降の歳出・歳入、特別会計辻①
収納対策課収納確保
○辻薫委員 ありがとうございます。私は、歳入の確保につきましてお聞きしたいと思っております。未来戦略推進プランによくまとめていただきましたので、この資料をもとにと思っております。
今、歳入の確保と言いましたけれども、税収の確保と、あとは先ほど来出ています税外収入の取り組みということで、大きく2つあるかなと思いますけれども、まず債権の適正管理という観点で、収納対策推進経費ということで9,115万円を計上しているわけですけれども、もう少し詳しく取り組みにつきましてお聞かせいただきたいと思っています。
○三沢収納推進担当課長 例えば、税について申し上げますと、税を徴収するためにかかる経費で、すなわち税務課の中でも収納部門でいろいろな取り組みをやってございます。1つには、先ほど申し上げました納付案内センター、これは民間委託ということですが、ここにかかるお金でありますとか、そのほかにも催告にかかわります案内通知でありますとか、業者にお支払いする委託料、こういったものがすべて対象となって、税だけではなく収納4課、主に収納4課のものが一番数字的には大きくなりますが、これらを合わせまして、税保険料の収納対策にかかるお金がそういった金額になるものでございます。
○辻薫委員 そんな中で、これは部局の予算方針の中で、基本方針としてこの収納課題に即した組織体制の構築、適切な官民連携ということで等、書いてありますけれども、特に先ほどのこの訪問催告につきましても、収納4課ですか、4課ある中で同じ人に2課がかかわるとかということもあるのかなと思っていますけれども、それは例えば同時に、一緒にそれをやるとかというふうにやられているんでしょうか。
○三沢収納推進担当課長 これまでに、さまざまな取り組みをやってきたことがありまして、経緯もございます。始めた当初につきましては、いわゆる税の滞納をしていると同時に、例えば国保料も滞納されている方、こういった方々、複数ございます。一度訪問した際に、両方の督促、催告を行うといったほうが一見合理的に聞こえるんですが、どうしても、やはり今お金がないので、両方は一気に払えないという方が、私どもの経験上多く聞こえてきたところです。ですので、まずは、例えば税のほうを先に回収して、では、翌月以降、今度は国保のほうで訪問させていただきますというふうに、むしろ今はタイミングをずらして、お支払いいただく方の負担を軽減するような形で運営しているのが実情でございます。
○辻薫委員 そういう意味では、収納しやすいという取り組みかなと思っております。
先ほどの収納率、0.8%、全体的に上がったということなんですけれども、ちょっとこれ、額にするとどのぐらいになるのかわかりますか、ちょっと知りたいです。
○三沢収納推進担当課長 区民税合計で申し上げますと、2億9,300万円となります。
○辻薫委員 そういった意味では、このかけた経費以上に収納されているということになるかなと思いますけれども、取り組みには感謝させていただきたいと思っております。
次に、この税外収入の取り組みということで、未来戦略推進プランには29年度以降の取り組みが書いてあります。この取り組みにつきまして、もう少し詳しくお聞かせください。
○三沢収納推進担当課長 税外収入につきましても、いわゆる強制徴収公債権以外の私債権に当たる部分、こちらにつきましても、収納対策本部でその都度その都度その進捗状況について確認をしているところです。ただ、なかなか税、保険料のような強制徴収ができないといったことがございます。
また、金額が大きいものにつきましては、いわゆる扶助費、例えば生活福祉にかかわるものであったりとか、子ども手当、こういったものがなかなか回収の見込みが難しいといったことで、ただ、これらのものをいわゆる回収できずに放置しますと、回収に対する懈怠、怠けるという意味合いなんですが、回収懈怠ということで、逆にまじめにお支払いいただいている住民から訴訟を起こされるといったことが、平成10年度以降、各地の自治体で連発しております。こういったことにもなりかねないことから、必要な措置をすべく、今は各区でどのような取り組みをやっているのか、具体的には、23区のある区の中では、弁護士事務所と連携して必要なアドバイスをいただいたり、あるいは極端に悪質な場合には裁判所に行くという法的解決をとるといったような手段をとる区も出始めております。こういった事例をちょっと今勉強しておりまして、本区においてどういったことが最も本区の実情に沿っているのか、各課の実情、あるいは滞納されている方の状況に沿って実用できるのかといったことを今研究しているところでございます
○辻薫委員 そういった意味では、この収納対策課が設置されて、全体的に考えていただいている、どうしたら収入というか、そういう意味では皆さんが気持ちよく払っていただくというか、そういったところもあるのかなと思っております。ちょっと具体的なこの使用料、手数料の適正化というところで、ここも29年度のところに少し書いてありますけれども、この点についてはいかがでしょうか。
○井上財政課長 使用料と手数料、適正化についてのお問い合わせでございます。こちらに、大体使用料も手数料もおおむね3年ごとにそのコストを明らかにしまして、その適正な料額にするように検討してございます。今年度についても、施設使用料について一応検討はさせていただいたところでございます。
○辻薫委員 いろいろと体育施設なんかオリンピックへ向けてとか、いろいろ機会を見つけてその改定に取り組んでいただいたという経緯がございますので、その都度その都度、そのときに応じてやっていただくということになると思います。
その次に、先ほども出ましたふるさと納税に関連して伺いたいと思っております。
木下委員長が一般質問したときには、本区としては返礼品競争などで対抗措置に出ることは考えておりませんが、南長崎マンガランド事業など、地域活性化、文化芸術振興の取り組みにふるさと納税制度を活用したいと考えているということでお話も伺いました。
それで、ちょっと私が考えていて思ったのは、やはりこの南長崎まんがランド事業も絡んでくるんでしょうけれども、国際アート・カルチャー都市構想の中で、これも1つ考えがあるということでお話も伺っております。この実現戦略の中に、基金創設と認定制度による文化創造活動の拡大というこの中に、区民や民間事業者等の活動を推進するために、寄附金を財源とした基金の創設と認定制度による文化創造活動の拡大を検討しますということで、これは基金も絡んでくるんでしょうけれども、これへの寄附というか、そういった意味での取り組みについてはいかがでしょうか。
○馬場国際アート・カルチャー都市推進担当課長 今後、それにつきましても鋭意検討していくところでございます。
○辻薫委員 ちょっとあっさりな答弁で、というか、なかなかまだ難しいということだと思いますけれども、ただ、私はこれほど注目されている中に、宝塚がこけら落としで来るということだとか、単に区民だけではなくて全国的に発信できる内容かなというふうに思ったものですから、本区への、特に以前豊島区に住んでいた方が応援していただけるかなという、私も新ホールに行きたいとかということもあったりして、ぜひそういう取り組みもお願いしたいということで、お話をさせていただいたところです。