平成29年予算委員会 3月16日全部の補足質疑 ②辻

国際アート・カルチャー・セーフコミュニティの拠点と区民ひろば

○辻薫委員  次に、セーフコミュニティ活動の拠点としての取り組みについて伺います。来年度は初の再認証に際し、セーフコミュニティ活動を継続していくための視点として、対策委員会の連携が広がっているかが問われるところでございます。そこで、セーフコミュニティに関する学習プログラム実施の推移についてお聞かせください。

 

○高田セーフコミュニティ推進室長  セーフコミュニティに関する区民ひろばにおける学習プログラムの活動回数の推移でございますが、平成25年度が延べ2万8,639名、平成26年度が2万6,890名、そして直近の平成27年度末の年間延べ参加者数が3万249名となっておりまして、高齢者の安全に関するイベントが一番多くなっております。

 

○辻薫委員  再認証に向けてこの取り組みもしっかりやっていただきたいと思います。また、区民ひろばとインターナショナルセーフスクールとの連携はどのようになっているんでしょうか。

 

○八巻地域区民ひろば課長  ISSと通称申し上げておりますが、地域の認知度が非常にひろばの中では低いというようなデータが以前、富士見台が認証したときのアンケートで出ております。やはりセーフコミュニティの推進、それからISSの推進を地域に広めていく、地域住民と学校をつなげるのがひろばの役割というふうに認識しておりますので、館内での掲示、それからひろばのお祭りに来て取り組んでいる小学生が、活動を周知してくれるというのが非常に効果的でございますので、そういった日常の交流を継続して無理なく進めながら、地域へのPRを図るようなことで地域で子どもたち放課後に学校から出てきますので、その子どもたちを全体で見守ろうというような機運を高めているということでございます。

 

○辻薫委員  これも豊島区ならではのISSとセーフコミュニティの取り組みだと思いますので、ぜひやっていただきたいと思っております。

 次に、区民ひろばと国際アート・カルチャー都市構想との関係について伺います。東京アニメアワードフェスティバル2017が先日、池袋を中心に盛大に開催されましたが、区民ひろば朋有と南池袋でも親子映画館としてアニメが上映されたと伺っております。どんな状況だったんでしょうか。

 

○八巻地域区民ひろば課長  先週の土曜日、日曜日に、朋有と南池袋の2カ所で開催いたしました。朋有のほうは、12日、フィンランドの監督などが来てくださって着ぐるみなどが出て非常に盛り上がったというようなお話でございます。とても映像がきれいで子ども向けの質の高いアニメーションがあったということで、両館合わせて200名程度の参加があったということでございます。ただ、主催事業者からPRのチラシが押せ押せで送られてきましたので、ひろばとしては周知に時間をもう少しかけたかったというのが両館の所長のお話でございますので、次年度以降実施するのであれば、早目の周知を声かけて、たくさんの方に見に来ていただきたいというふうに思っているところでございます。

 

○馬場国際アート・カルチャー都市推進担当課長  主催者からも今回準備期間が短くて、行政との連携やまちを広げてという部分では初めての経験だったということで、次回につきましてはもっと周到に周知を行いたいとのお話がございました。我々もそのように支援してまいりたいと思っております。

 

○辻薫委員  そういった意味でセーフコミュニティ活動に加えて、国際アート・カルチャー都市構想の拠点としても区民ひろばというのは大事になってくるのではないか、そういう意味では提案ですけれども、この点につきましてはいかがでしょうか。

 

○馬場国際アート・カルチャー都市推進担当課長  非常に重要な御指摘をいただいたと考えております。区民のだれもが文化の享受と発信ができるまちというのがまさに国際アート・カルチャー都市構想の目指す姿でございます。区民ひろばのステージなどは絶好の舞台であると思っておりますので、地域に最も身近で気軽に足を運べる施設、その利点を生かせる文化事業の普及にも活用していただけるよう、区民ひろばとの連携を密にしながら進めてまいります。

 

○辻薫委員  まとめます。地域区民ひろばが開設されて10年が経過し、全小学校区で配置が完了。さらに建物もリニューアルが着々と進んでいる今、より区民が主役のひろばとして活動できるよう本区として御尽力いただきたいと思っております。

 最後に、今後の取り組みについて、区の御所見をお聞かせください。

 

○八巻地域区民ひろば課長  第1ステージが10年で終了いたしまして、11年目から第2ステージになりました。委員御案内のとおり、やはり施設改修の要望なども出ておりますが、順々に施設改修をしながら、ひろばの理念に合った施設であるような形を目指したいと思っています。第2ステージは区民の皆さんが自主的に活動して、住民自身が地域の課題を考えていただけるようなコミュニティを区民の皆さんとつくっていくために私どもも尽力していきたいというふうに思っております。

 

○高野区長  今、御指摘のように、早いもので区民ひろば10年たちました。当初、私たちが考えている以上に、この区民ひろばの拠点活用というのは大変豊島区にとっても大きな大きな価値あるものになりつつあると思っております。御指摘のように、ISSとの連携とか、あるいはCSWとの窓口、さらには国際アート・カルチャーを目指す我が豊島区としても区民と接する場をより多くつくる意味でも、この区民ひろばの意義というのは大変大きなものがあるのではないか。特に、豊島区全域に小学校区単位で22、さらには2カ所あるところもございますけれども、そういう意味も含めながら、豊島区全体で取り組めるというような、本当にまさに我々が考えている以上にすばらしい拠点になりつつあるな。また、これも大きく発展をさせていくことがとりもなおさず豊島区の発展につながる、区民とともにというそういう意味で、大変私は意義ある取り組みを進めているのではないか。ただ、区民祭りというのが毎日のようにあちこちありまして、私も出るのに精いっぱいでありますけれども、大変地域地域で盛り上がって、本当に地域の方が運営協議会通じて、またNPOになられたり、いろいろな面で地域の方々がやはり将来を考えて進めているこの意義は私は大変深いものではないか。そんな意味も含めながら、これからもより一層地域ひろばを一つの地域の拠点として、本当に区民とともに歩めるような、そういう施設にさらにさらに進めていきたいと思っております。