平成29年予算委員会  議会・総務費3月 6日 辻発言①

感震ブレーカーの設置補助

○辻薫委員  皆様、おはようございます。どうぞよろしくお願いいたします。公明党の辻でございます。

私の方は、総務費、防災対策費、防災思想普及・意識啓発関係経費、予算説明書173ページ、具体的には感震ブレーカーの設置補助につきましてお伺いしたいと思います。

昨年12月に発生しました新潟県糸魚川市の大火では、1軒から144軒に広がって約4万平方メートルを焼いたということで、200人以上の方が被災されて、大変な状況だったと思います。これは本当に豊島区におきましても、区の面積の約4割が木密地域というところで、対岸の火事とは思えないような喫緊の課題であるというふうな認識をしております。

既に中島議員が一般質問、そして私も決算委員会で質問させていただきましたけれども、詳細が決まっていませんでしたので、今回新規計上されました内容につきまして確認したいと思います。

まず、この予算規模はどの程度なのか、また、どのような補助となるのかお聞かせください。

○樫原防災危機管理課長  今回、予算規模を初年度でございますけども、総額で200万程度ということで予定をしてございますが、うち800件ほどが、いわゆる簡易型のブレーカーについての予算を考えているところでございまして、残り20件ほどがいわゆる分電盤型というような形で、補助の割合を考えているところでございます。

その内容につきましては、まだどういった形の補助にするかというのは、制度的にはまだ詰まってございませんので、一応、今検討中というところが実情でございます。

○辻薫委員  未だ検討中ということでちょっと不安なところもあるんですが‥‥。全体的な啓発の経費の中で、435万のうち200万ということで半分使っているということなんですけども、そうしますと補助対象者、この辺のところは決まっていると思いますが、この点につきましてはいかがでしょうか。

○樫原防災危機管理課長  補助対象者といいますと、一応、以前行っていた住警器、住宅用火災警報器などは対象者で決まっていたんですけども、今回はいわゆる感震ブレーカーの特性からいって、いわゆる面的な整備を我々としては目的にしたいというふうに考えてございまして、いわゆる住宅用火災警報器のときのように、高齢者だとか障害者とかということではなくて、いわゆる不燃化特区に指定をされていてなおかつ火災危険度が高いような地域から、まず面的な整備を図っていこうという考え方を持ってございます。いわゆる対象者というより、対象地域を定めて、そこに重点的に配置し普及を図っていきたいというふうに考えているところでございます。

○辻薫委員  そうしますと、この対象地域というのは、木密地域は何カ所かありますけども、対象の地域というのは、どのように考えていらっしゃるのでしょうか。

○樫原防災危機管理課長  主に、いわゆる木造密集地域と言われているところ、池袋本町ですとか、それから雑司が谷、駒込、長崎といったような、いわゆる火災危険度が高い木密地域を予定をしているところでございまして、特にいわゆる木造密集地域、特に池袋本町三丁目とか、非常に火災危険度が高いようなところ、そういったところを、いわゆるターゲットとして設定をしていきたいというふうに考えてございます。

○辻薫委員  そうすると、今、池袋本町ということで地区が指定されましたけども、29年度はどうなんしょうか。集中してやるということなんでしょうか。

○樫原防災危機管理課長  一応、予算も限られているという中では、我々としては集中的に地区を区切って、そこに集中的に周知活動もして、様々なこと、普及啓発を図っていきながらPRをしていって、そこに面的に取付けをしていただきたいということで、ターゲットを絞った形で周知活動を行っていきたいというふうに考えてございます。

○辻薫委員  そうすると、ちょっと私も決算のときに話しましたけど、私の地域でもそういうような地域ありますね。もちろん木造密集地域の地区には指定されてないんですけども、そういった個人的に希望があった方に対してはどうなんですか。

○樫原防災危機管理課長  今回は、我々の基本線としては、いわゆる地区を区切って、集中的にやるというふうに考えてございますので、いわゆるそれ以外の地域の方の、例えば手を挙げていただけた方については、今回の補助の対象外というふうに考えてございます。

○辻薫委員  そうすると、非常に進め方が大事かなと思っています。その地域で絶対面的に設置していこうという区のやっぱり意気込みをやっぱり示す必要があるかなと思いますが、具体的に例えば町会の行事だとか、防災訓練の折だとか、具体的に設置したときの状況を見せるとか、そういった取組みはどうなんですか。

○樫原防災危機管理課長  まず第1に、やっぱり皆さん感震ブレーカー自体を知らないという方たち多いと思いますので、まずは周知活動ということで、いわゆるツイッターとかフェイスブックとかということでは当然随時行っていきますけども、それ以外に出前講座ですとか、それから個別のポスティングなども考えてございます。やっぱりポスティングするには、かなりエリアとして絞っていかないとポスティングできませんので、広く浅くではなくて、いわゆる狭く深く周知を図っていきたいというふうに考えているところでございます。

○辻薫委員  わかりました。その手法というか、やり方に期待をして‥‥。そういう意味では池袋本町からスタートして、全木造密集地区に範囲を広げてというふうには今後、来年度は周知をしながらと、そういうふうにはなるのだと思いますけど、その辺、最後お聞かせください。

○今浦危機管理監  今回の感震ブレーカーの施策といたしましては、大きなところで申し上げますと、都市整備と防災との一体化ということを考えておりまして、そこの視点から、まず地域を集中的に選んでいくという観点で申しますと、現在、木密地域の不燃化事業として実施されているところが上がってまいりますのと、さらに言いますと、先ほど課長からもありましたが、新重点密集市街地であり、かつ火災の危険度が大きいところ‥‥、これはどこかといいますと池袋本町三丁目、四丁目、それから、次に雑司が谷二丁目、あるいは東池袋五丁目等が優先順位が高いと考えておりまして、予算も限られているので、29年度はそのうち本町三丁目、四丁目を集中して、まず面的に成功させることで、より効果的に普及ができるような施策としていきたいというふうに考えております。

○辻薫委員  理解ができましたので、ぜひその成果というか、期待いたしたいと思います。