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令和 3年予算委員会区民・福祉・衛生費辻議員( 3月 5日)

住宅相談業務の保健福祉部への移管

○辻薫委員  私からは、住宅相談業務の保健福祉部への移管につきまして、まず質問させていただきます。

3月1日付の文書での通知は受けておりますけれども、改めて職員や業務がどのように移管されるのかお聞かせください。

○渡邉自立促進担当課長  住宅をめぐる移管でございますけども、4月から住宅課の相談グループ、今あるグループがそのままこの福祉総務課にあります自立相談担当課長の下につくということで、係長1名と会計年度任用職員の住宅確保相談員という方が3名いらっしゃいますので、4名が移管になります。

主な業務としましては、今現在受けています相談がメインになりますけども、住宅情報の提供ですとか賃貸物件の動向サービスの案内など、高齢者の方の入居の支援ですとか公営住宅の募集案内、相談、そして高齢者世帯等の住み替え家賃の助成ですとか子育てファミリー世帯の家賃助成、住宅修繕、リフォーム資金などの助成などのものが移管をされるということで、おおむねソフト的なものは福祉部門に、そして住宅の維持管理等についてのハード部門のものについてはそのまま住宅部門が受け持つというような内容で、今のところ整理をしておるところでございます。

○辻薫委員  そうしますと、住宅課で引き続き行う業務につきましてはどのようになりますでしょうか。

○佐藤住宅課長  今回、住宅相談業務、保健福祉部の移管に関して移管する業務の関連では安心住まい提供事業の住宅確保や維持管理、区営住宅等の供給維持管理、高齢者向け優良賃貸住宅やサービス付高齢者住宅の供給に関する業務を担ってまいります。そのほか住宅施策の総合調整、空き家対策、マンション適正管理支援などは引き続き行ってまいります。

○辻薫委員  要するに、まとめるとこの相談対応についてのソフト関係は福祉総務課で、住宅の維持管理などの、ハード面は住宅課というような位置づけかなというふうに理解いたしました。

今回の肝腎なところですけども、業務移管によってどのような点が区民にとってサービス向上になるのか。この点をお聞かせください。

○渡邉自立促進担当課長  今までも住宅課で住宅相談を受けている中では、住まいの相談だけではなくて、相談の内容に入りますといろんな生活面ですとか健康面の相談というのも非常に多くあったということがございます。そういうときには必ず相談を受けている担当者が福祉部門、適切に関係をするところにつないでおりましたけども、今回この移管をすることで特に福祉の関係の部門の連携が強くなるかなと思っております。

例えば、話の中でお体の状態が悪ければすぐに高齢者のほうの部門で高齢者総合相談センターのほうにつないだりとか、また言動の中で少し御心配なことがあれば、これはもしかしたら認知症の疑いがあるのではないか。そういうことがすぐに分かるというか察知をして、4階のフロアは福祉フロアになっておりますので、すぐに相談を関係課のところに持っていってやり取りをして、その方に合った支援を行うというところができるのかなと考えております。

○辻薫委員  実は、私は昨年の第4回定例会一般質問で住まいと暮らしを確保する居住支援の強化について取り上げまして、福祉と住宅の関係部署でプロジェクトチームを設置し、低廉な家賃で入居できる住まいの開拓や入居に関わるマッチング等を進める居住支援法人やNPOとの連携を要望していたわけでございます。その際、区からは住宅政策、住まいの政策についても、SDGsの観点に立ち目指す目標から組織の壁を乗り越えてサービス向上に取り組む必要があると考えているとの答弁がございました。そして、今回の業務移管はまさにその具体的な取組みであると受け止めさせていただいております。今回の業務移管によりまして、住まいと暮らしを確保する居住支援の強化が図られていくと考えますが、結果はこれからです。

私は、何よりも住宅確保要配慮者が誰一人取り残されることなく入居先が確保されることを切に願っております。そのためにも、特に住宅オーナー側の不安も少しでも払拭できる効果的な制度の運用に両部がより一層連携し取り組んでいくことを強く要望いたしますが、最後に御所見を伺いたいと思います。

○齊藤副区長  私が住宅課長だったときから、こういった問題意識は強く持っておりました。住宅マスタープランを開いても、随所に福祉施策と住宅施策の連携ということが目標として掲げられております。昨年度は高齢者福祉課長だった者を住宅課長に人事異動をお願いいたしまして、やはりその高齢者福祉と住宅施策の連携を模索していただきました。そういった議論も検討を進めつつ、公明党からも幾度となく住宅施策の中でやはり福祉との連携がまだまだ十分ではないのではないかという御質問もいただいたところでございます。

今回、私としても長年の問題意識、背中を押していただいたということもありますけれども、住宅マスタープランに掲げる目標、区民サービスの向上に向けて、ワンストップサービスという面でもこれは区民の皆様に今回の取組みをしっかり成果を出すような形で進めていかなければならないと思っておりますので、これは全庁的に、特に都市整備部住宅課と保健福祉部の連携については今後もしっかりとその動向を評価しながら改善を加えつつ、区民の皆様に御満足いただけるような施策をお届けしていく努力をしたいと考えております。

○辻薫委員  委員ではないんですけど、高橋議員からも、もう10年前から高橋議員は言い続けていましてぜひということで言ってましたので、多分今聞いてると思いますのでよろしくお願いしたいと思います。

 

令和 3年予算委員会区民・福祉・衛生費辻議員( 3月 5日)

区民ひろばにおけるSDGs

○辻薫委員  それでは、ちょっと時間が迫ってまいりますけども、次に地域区民ひろば費につきまして伺いたいと思います。

まず、令和3年度の新規事業である区民ひろばにおけるSDGsの取組みの概要についてお示しください。

○活田地域区民ひろば課長  来年度の新規事業ということで、SDGsの取組みをさせていただくということで御提案しております。

概要ですが、SDGsの認定をされて区民レベルで啓発を進めていきたいというふうに考えております。その区民ひろばでの展開が一番地域になじんでいるというふうに考えておりますので、まずは様々な事業をやることで啓発をしていきたいというふうに考えております。

○辻薫委員  理解を深めるために教材の開発ということもありますけども、どんなものかお聞かせください。

○活田地域区民ひろば課長  まず、これはまだ想定ですが、国連のほうでもすごろくだとかカードゲームを開発をしております。それの豊島区バージョンができないかどうか、そういったものを検討してまいりたいと考えております。

○辻薫委員  そのためには大学の研究室との連携とかということも出てますけど、この点はいかがでしょうか。

○活田地域区民ひろば課長  SDGsに関連が深く、本区の審議会の委員でもある蟹江先生、慶應大学の教授ですが、蟹江教室と連携できないかということで今調整をしているところです。また、区内の大学でもこういった取組みが一緒にできないかということを検討していきたいというふうに考えております。

○辻薫委員  来年度は、新型コロナウイルスワクチンの接種の巡回会場というふうになっております。そういった意味では、一段とまた区民ひろばへの理解とか周知とかということにもなってくると思いますが、この辺の取組みにつきましてはいかがでしょうか。

○活田地域区民ひろば課長  巡回接種の会場になった場合に、区民ひろばは一般利用ができません。その活動の制限がある一方で、今まで区民ひろばに来てない方がいらっしゃる可能性もございますので、例えば来たときに区民ひろばの活動あるいはSDGsの活動について、いろんなところに触れてもらうような取組みをしていきたいというふうに考えております。

○辻薫委員  もう最後まとめますけれども、区民ひろばはこれまでセーフコミュニティの活動拠点として、また私たちが主張して導入していただきましたフレイルセンター機能も加わっております。あれもこれもと様々区民ひろばに期待することが多いんですけども、やはり私はむしろ今回SDGsを区政の軸に据えるということにより区民ひろばにおける全ての取組みが17の目標に位置づけられて、全区民ひろばが一体となって2030年の達成目標へ向かって積極的に事業展開されるというふうに願ってもおりますし、そうあるべきである。またこれもチャンスであるというふうに思っておりますけど、最後御所見を伺って終わります。

○高野区長  今、区民ひろばのワクチン接種等々も御質問いただいて、いかに区民ひろばはこの地域の拠点になっているかというような形の中で巡回接種というのは豊島方式で、これが一番私たちが考えた区民ひろばの活用と。今おっしゃったようにこれからはもっともっと区民ひろばの活用で様々なもの、SDGsをはじめ先ほどありましたセーフコミュニティ、あらゆるものをいかに区民の方に御理解いただけるかというのが一番の要ではないかと思っておりますので、積極的に今後区民ひろばが中心になって区政の中心になるような、そういう思いで進めてまいりたいと思います。