平成31年予算委員会  環境清掃・都市整備費 辻議員 3月 7日

池袋西口地区まちづくり・資源持ち去り

【池袋西口地区まちづくり】

○辻薫委員  私は、池袋西口地区まちづくりにつきまして伺いたいと思います。

未来戦略推進プランの事業計画を見ますと、既に29、28年度で、この推進事業経費は終わっていまして、31年度も都市計画推進協議というだけで、事業費は入っていないんですけれども、ちょっと現状につきまして、確認させてください。

○大根原再開発担当課長  池袋西口のまちづくりでございます。まちづくりの動きとしましては、28年度以降、進めているわけですけれども、もっと前のまちづくり協議会、平成21年から始まりまして、この28年度以降というのは、平成27年の準備組合の設立以降の話になっております。準備組合を中心に、地権者の方、理事の方々と検討を進めながら、また行政機関と区も入りまして、さまざまな協議をしているところでございます。

今年度の動きとしましては、昨年度までの動きと比べまして、少し進度がおくれていたという状況もありまして、今年度、総合コンサルとしまして、三菱地所設計に入っていただきまして、体制を強化し、より都市計画の手続に向けて人員を強化したりですとか、計画を練り直したりですとかいうことを進めておりました。

ただ、なかなか、この再開発事業は難しい再開発事業ということもありまして、今年度もさまざまな検討を進めてきたんですけれども、当初の想定よりは余り進捗は進んでいないという状況でございます。

○辻薫委員  そうしますと、平成32年に都市計画決定というような予定で進んでいるわけですけれども、この辺もなかなか難しいという状況だというふうに私も感じておりますけれども、もう既にこの東アジア文化都市のこの記念事業の中にも、このまちづくりのイメージが、大きなビル3棟が写っております。こういったこのイメージ的にも、この辺はどうなんでしょうか。

○大根原再開発担当課長  こちらのイメージ図につきましては、準備組合のほうからコンサルを選定する際に、事業協力者を選定する際に選ばれたパースでございまして、今、日々、状況が変わっているというような状況でございます。なかなか交通広場を、各地に分散しているバス乗り場ですとか、タクシー広場とか、それを集約するということは決まっているんですけれども、そちらをどこに配置するか。それと、建物をどこに配置するか。それと、今ある既存の道路をどう再編成していくか。駅前広場をどう再編していくか。それから、西口公園との関係をどのように考えていくかということにつきまして、日々検討を進めているところでございます。

ですので、またパースについては、まだお示しできる段階ではございませんけれども、日々、区と協議をしながら形を考えているところでございます。

○辻薫委員  地権者の方と少しお話すると、やはり何かこのスピード感というか、区が今、西口公園をもう先にリーディング的な事業として進めている割には、ちょっと感じとして、そういう切迫感というのはないような気がするんですけれども、その中で、区のほうが推進していくというところでの取り組みを最後、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。

○大根原再開発担当課長  確かに東口と比べますと西口のほうは動きが余り見えてこないという、西口公園は今もう改修工事に入っているんですけれども、再開発事業としては余り見えてこないというところですが、それは地権者の方々が、かなり時間をかけてもともと計画を立てているということもありまして、時間をかけてでもいいもの、いいまちにしたいというような思いから、慎重な進め方をしているのかなと思います。

あと、現在の準備組合の加入率としましては、地権者92名中74名、80.4%の方が準備組合に加入している状況でございます。地権者の方々自体はまちづくりに、当然、多くの方が賛成しておりますし、まちづくりを推進していきたいという気持ちは持っているというふうに区も認識しております。区としましても、西口のまちづくり、東と西口、両方セットで池袋だと思っておりますので、西口の開発については区としても全面的にバックアップしていく所存でございます。

○奥島都市整備部長  池袋西口の再開発については、簡潔に申し上げますけれども、若干おくれてはいますけれども、何もやってないということではなくて、かなり真剣に今、区と向き合っている最中であります。4つのブロックと東武百貨店が入った、極めて難しい再開発事業でありますので、そこの中でどういう空間をとってうまくいいものをつくるかということについて、私ども区と準備組合のコンサルとで今、真剣に向き合っているところだということだけ申し添えておきます。

【資源持ち去り】

○辻薫委員  ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。

もう1点、次は資源持ち去りにつきまして伺いたいと思います。

午前中も議論がありまして、パトロールの内容とか、実施状況だとか伺っておりました。特に私はアルミ缶の持ち去りの対応につきまして、確認したいと思うんですけれども、具体的にいいますと、西池袋通りで毎日のように今、事業者が来て、いわゆる先ほどお話していた方々が集めてきて、そこで支払いなんかもされているんでしょうか、そんなような状況がありますけれども、この点につきましては、区はどのように認識されてますでしょうか。

○井上ごみ減量推進課長  今、委員御指摘の点につきましては、区としても状況は把握しているところでございます。やはり、いわゆる路上生活者の方が集めた空き缶類を買い取る業者がいるということでございます。

ただ、午前中も申し上げましたけれども、その路上生活者の方が買い取り業者に渡す際に、空き缶がどこのものなのか、誰のものなのかというところをなかなか証明することが難しいというところがございます。繰り返しになりますけれども、その実際にコンテナから抜き去る、持ち去る場面とかを発見して、警察と連携して路上生活者の方を、ある程度、警察のほうでいろいろ事情聴取をするとか、警告する、禁止命令を出すということはできるんですけれども、一番の問題は、やはりその買い取り業者への対応ということになります。これにつきましては、買い取ったものがどういうものかというところまでは、私たちのほうでなかなか踏み込めないという事情がございまして、今どのような方法で、その買い取り業者に向かっていくかということを、庁内でいいますと、治安対策担当課ですとか、また、日ごろから御協力いただいています警察の方と、そういった方法について検討をしているところではございます。

○辻薫委員  先ほども出ましたけれども、持ってこられる方の福祉的なフォローとかというところで、そういった実績はあるんでしょうか。

○井上ごみ減量推進課長  チラシを生活福祉課と連携して、いわゆる大きなものだと見てもらえませんし、本当にA4の半分くらいのものでカラー刷りのものをつくりまして、例えば清掃の収集の段階でも、そういう方がいたときには渡すというような形で進めてきております。

生活相談、要するに生活のために持ち去りをしてアルミ缶などを売っているということであれば、ほかにも生活の方法があるということを知ってもらいたいということで、このような方法をとっておりますけれども、実際、生活相談につながる例というのは極めて少ない状況でございます。実際に、そういう方と話をした場合に、生活相談するよりも、このような生活がやはり自分にとってはいいということをおっしゃる方もいるというふうに聞いております。

ですので、また繰り返しになりますけれども、やはり買い取り業者への対応というのが、こういった部分から見ても、大変重要だなというふうに認識しているところでございます。

○辻薫委員  やはり買い取り業者というもとを絶たない限り、これは絶対に解決しないなと、もう私は5年前から言っています。毎日のように立教通り、立教大学側と、きょうは反対側でした、東武ストアの近くでしたけれども、もう毎日見ていて、近所の方も、もう諦めているような状態なんですけれども、あれだけ長時間道路で堂々とやりとりをして、とめること自体もおかしいと思いますし、ましてやあそこで現金のやりとりもしたりしているのに、何で捕まらないのかなというのが正直、近隣の方の思いです。きょうは代弁しているわけですけれども、何とかそのもとを絶つ取り組みを警察と本腰を入れてやっていただきたい。これを最後にお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。

○井上ごみ減量推進課長  今、委員御指摘のとおりでございます。私も直接持ち去りについては、区民の方からいろいろとお話を伺ってございます。確かに路上で堂々とあのような行為をされているということ自体がもう大変、私個人としても憤りがございますので、ただ、その摘発についての方法については、例えば道路占有の面から見たりとか、いろいろな法律的な面もございますので、警察と連携しまして、今後、取り組んでまいります。