平成31年予算 ⑧ 全部の補足質疑 辻議員( 3月14日)

スキップ事業・SSSの充実

○辻薫委員  公明党は最終日、子どものことについてずっと取り上げてまいりまして、最後も子どもの件です。これは豊島区の教育大綱2019にも出ております、子どもスキップ事業の充実について伺いたいと思います。

もう既に質問も何人か出ておりまして、改めての確認なんですけれども、昨年のこの予算特別委員会でも、我が会派から質問をさせていただきました。やはり非常勤職員の不足ということが、充実に向けて課題になっているということで、まず、この不足状況につきまして、お聞きしたいと思います。

○高桑放課後対策課長  平成30年度、今現在、3月なんですけれども、スクール・スキップ・サポーターが6名、また、学童専門員が15名、学童指導員が88名、合計109名という状況でして、26名欠員といいますか、足りていないという、そういう状況でございます。

○辻薫委員  それで、スクール・スキップ・サポーター、新たに6名ですか、12名になるということなんですけども、来年度についてはどんなような予定されているんでしょうか。

○高桑放課後対策課長  スクール・スキップ・サポーターについては、今、委員おっしゃったとおり、31年度は12名配置できる予定です。また、専門員は15名、学童指導員は86名ということで、合計113名が配置予定でございまして、22名欠員ということで、非常勤職員に関しましては、3月に比べて4名ほど改善される予定でございます。

○辻薫委員  まだまだ、ちょっと足らないということなんですけれど、先ほどのスクール・スキップ・サポーターなんですけれども、私たちも池袋本町小学校で配置された方の状況を見てまいりました。非常に皆さんから歓迎されていて、一緒に子どもたちと楽しんで遊んでいたようです。

ただし、この教育大綱によると、特別な支援を要する児童に対して、学校における教育活動から放課後にわたる切れ目のない支援を行うためということでなっておりまして、全体的なこのスキップの子どもたちの対応ということにつながっているのかどうか、特別な支援を要する児童にだけ特化しているのか、その点につきまして、確認させてください。

○高桑放課後対策課長  午前中は学校でそういう特別な支援を必要とするお子さんを支援して、午後のスキップででも基本的にはそういう方を見ていただくということになっておりますが、それは施設の運営によって、もちろん普通の、失礼しました、ほかの一般のお子さんも見ていただくということも、もちろん所長の判断で運用と、運営としては、施設の運営上、必要であればそういうこともできますが、できましたら、やはり、そういう、せっかくそういう経験とかをお持ちの方を採用していますので、そういう支援の必要なお子さんをスキップでも見ていただいて、その分、学童指導員の負担が減りますので、そういうことで考えているところでございます。

○辻薫委員  その上で、やはり非常勤職員が足らないというような状況を何とか打開しなきゃいけないというのは、やはり充実した子どもスキップの事業、より安全にお子さんが時を過ごしていただくということもあるんですけども、一番今、足らないというか、充足できないという大きな理由は何なのでしょうか。

○高桑放課後対策課長  やはり募集をかけてもなかなか人が集まらないということで、学童指導員、非常勤をやっていただく方は主に、例えば教員を目指している方ですとか、あるいは保育士の資格をお持ちの方とか、特に教員を目指している方、昔は結構そういう方がスキップの指導員としてやっていただいていたようなんですけれども、今、正規の、いわゆる教員の採用のほうも、すごく就職状況が好調だということで、そういう方が、なかなか確保できないというのがまず一つの原因かと思っています。

あと、民間のそういう同じような仕事をやっている法人とかのほうにも、結構、流れておりまして、お給料はそれほど変わらなかったり、あるいは非常勤、我々、私どものほうが高かったりするんですけれども、やはり民間ですと正規職員ということで、将来的に昇給があったりとか、そういうのもあってなのかはわかりませんが、結構、民間に流れているという状況もございます。

○辻薫委員  さまざまな要因というか、理由も今、掲げていただきましたけど、そういう意味では、そういう課題が明らかな中で、やっぱり打つべき手はおのずとわかってくるのかなというふうに私は思っております。ですから、まず本当に子どもの安全第一のために、さらに、その職員の確保を努めていただきたいと思います。

それで、さらに今、施設が手狭になっているということで、これから移設だとか、改修だとかということで予定されていると思いますけども、私の地元の高田小学校でも、私たちも視察に行ってまいりましたけど、本当に手狭になっているなということで、移設も計画をしているようですけども、特にこの高田小学校なんかはグラウンドの整備もあり、また、冷暖房化もありということで、遊ぶ場が非常に一気に来年度なくなっちゃうのかなと思いますけども、その辺の調整というのはいかがなんでしょうか。

○宮本学校施設課長  学校施設につきましては、また大きな工事が入りますと、当然、ちょっと子どもたちが遊ぶ場所がどうしても制限されてしまうことございますので、今回、体育館の冷暖房を入れる年にたまたま校庭の改修というのも重なりますので、当然、そこの部分については学校とも相談しながら、子どもたちの遊び場所を確保しながら進めてまいりたいと考えているところでございます。

○辻薫委員  ぜひ調整をよろしくお願いしたいと思います。

あと、もう一つ、学童クラブ、児童が病気した場合ということの対応で、これは昨年もちょっと私ども要望させていただきましたけども、この学童クラブの児童を対象とした訪問型の病児保育、これは保育の関係になっちゃいますけど、利用ができないかということで、再三お願いをしているところでございますけども、この点につきましては、状況をお聞かせいただきたいと思います。

○高桑放課後対策課長  学童クラブに登録している方で、ふだんお使いの方が病気になったときも受け入れるということかと思いますが、基本的には、施設の関係でそういう方をちゃんと安静に見られるような施設面が厳しいということ。それから職員も、スキップは看護師もおりませんので、そういう人手の関係でも厳しいかなと思っているところでございます。

○辻薫委員  この件については、子育て支援課はどうでしょうか。

○時田子育て支援課長  現在、保育園までのお子さんでしか、そのような制度がございませんので、学童クラブ、こちらも具体的に小学校何年生まで預けられるのかということも含めて、他自治体の実際の実例を踏まえて今、研究しているところでございます。

学童クラブの入退室管理システムの活用

○辻薫委員  ぜひよろしくお願いしたいと思います。

もう1点、学童クラブのこの入退室管理システムの活用ということで、これも私どもの提案で実現していただきまして、ありがとうございました。

そして、これも何度も要望しておりますけれども、今は学童クラブの児童さんが対象ということになっておりますけれども、さらに子どもスキップの利用の児童に拡大ということで要望をしてまいりましたけれども、この点につきましてはいかがでしょうか。

○高桑放課後対策課長  まず人数の関係で、学童クラブのお子さんは1,800名ぐらいなんですね。ところがスキップの登録している方全員となりますと、ほとんど小学校の児童全員ということで、8,000人超えるような人数になるかと思います。そうなりますと、まず予算的に厳しいというのがございます。

また、スキップのお子さんは毎日来るとは限りませんので、学童クラブの方は週何日とかもう定期的にいらっしゃいますけれども、スキップの登録している方は来ない方はもうほとんど来ないとか、塾に行ったりとか、そういうのもあります。そういうことを考えますと、放課後対策課の子どもスキップという意味合いでは、学童クラブにやはり限らざるを得ないのかなと、今のところは考えているところでございます。

○辻薫委員  そこで、ほかの区でもやっておりますけども、もういっそのこと全児童を対象にして、そういう入退室というか、登下校の管理になりますけれども、できないかということで、場合によっては有料でも。これは希望する児童の保護者ですから、有料でもやってほしいという保護者の声もございますけれども、これについても、ちょっと検討していただきたいと思いますけれど、いかがでしょうか。

○木山学務課長  登下校の見守りも含めた入退室の管理システムといったようなことをやっている自治体、確かにございます。学務課のほうでも、いろいろ調べたりはしてきておりまして、例えば、交通誘導員とかにタブレットとかを持ってもらって、その前を通るとそれからまたメールが飛ぶとか、親のところにもメールが飛ぶとか、そういうシステムというのもあるんですけれども、やはり導入のコストと、あと、どうしても、そこまでは確かに帰ってきたとか、後追いのような形になってくるので、基本はやはり現場で地域とか人の目で見てもらうのが一番。それを補完するものとして、確かにそういったものも今後は必要になってくる可能性もあるかなと思っておりますので、引き続き、ちょっと検討をさせていただきたいと考えております。

○辻薫委員  まとめます。

ぜひ検討をお願いしたいと思います。

先ほどもちょっと通学路の安全確保ということでお話をさせていただきましたけども、特に学童クラブが終わって、夜7時から児童が1人で帰るというような状況にもなった場合に、先ほどのこの、ちょっとお話しさせていただきましたけど、新潟でも結局、一緒に帰ったけど、最後1人になってそういう事件が起きたということで、最後1人の段階でどう安全が確保できるかなというの、これは大きな課題なんですけれども、そういった意味で、このいろんな取り組みが必要だということで訴えさせていただきました。

平成29年11月に共働き子育てしやすいまちランキング総合1位ということで、多くの、いろいろいろいろありましたけども、やはりこの子どもスキップを含む学童クラブの取り組みが評価されたものだというふうに思っておりますので、もう本当により安全で楽しい学校づくりに今後とも引き続き取り組んでいただくことをお願いしまして、終了させていただきます。

○三田教育長  ありがとうございました。

ちょうど子どもスキップの入退室のシステムができたりとか、それから、所管が子ども課から教育委員会に移ったりとか、それから、預かり保育の時間が学童クラブについては、7時までという時間が全園で実施するとかということが同時に2年目に行われて、教育委員会に移管してきたというふうに理解しております。

私どもも毎年毎年、SSサポーターもそうなんですけども、課題がたくさんあって、まだまだ解決しなきゃいけないことがたくさんあるというふうに理解しております。そういう意味で、今、御指摘の点、多々難しい問題もあるかと思いますけども、しっかり一つずつ検討して、保護者や子どもたちのニーズに応じて対応できるようにしてまいりたいと思います。