平成29年予算委員会 3月16日全部の補足質疑 ③辻発言

学童クラブ入退室管理システム

○辻薫委員  委員長、副委員長に配慮していただきましてありがとうございます。

 私からは、学童クラブ入退室管理システムの導入について伺いたいと思います。これにつきましては昨年の第2回定例会の一般質問で取り上げさせていただきまして、早速来年度の事業化にしていただいたということで、その取り組みに感謝申し上げるところでございます。そこで3つ、事業概要と、あと導入への現在の取り組み、さらに導入時期、実際に導入する時期につきまして3点について伺いたいと思います。

 

○副島子ども課長  それでは、学童クラブの入退室管理につきましての概要でございます。概要につきましては現在、学童クラブ28年度中ですが、全校で約1,600人程度の子どもたちが学童クラブを利用してございます。この子どもたちにつきまして学童クラブを利用するとき、入室するときと帰るときに、カード式のようなものが多いんですが、かざすと御両親など指定された方のメールアドレスにシステムから入室、または退室の情報が送られるというこういったシステムがございます。これを導入することによりまして、保護者が仕事で児童が帰宅後もいない家庭が多いものですから、安心感を持ってもらうということで現在取り組んでいる状況でございます。

 また、現状につきましては、スキップは来年度22校、教育委員会に移管されます。こういった中で、各学校の中、または別室といいますか建物が校庭の中にある別の建物、または近くの区民ひろばなどにある3パターンがございますので、そういったところを加味しながら、導入を今、検討しているところでございます。

 今後の時期でございますが、今年度中に業者を選定いたします。さまざまな手法がございますので、適切なものを選んで導入をしていきたいというふうに考えてございます。そして、来年度から各学校によって環境が違いますので、そこの環境を見きわめて、どのような配置にするかというところを検証してまいります。そして10月ぐらいになったときに職員やそれから保護者の方々への利用の研修、それから登録業務などが入ります。そして早ければ11月に実施というふうに考えてございます。

 

○辻薫委員  ありがとうございます。いろいろと条件とかあって、導入については御苦労があると思いますけれども、ぜひよろしくお願いしたいと思います。

 今、入退室管理、そのまま保護者に連絡が行くということなんですけれども、一番私がどうなるのかなと心配しているのは緊急時の対応です。緊急時に各学校、スキップも含めていろいろと対応されていると思いますけれども、この緊急時、今回委託をされるということなので、委託業者と学校と保護者といろいろ絡んでくると思いますけれども、緊急時の対応について今考えている、現時点の取り組みについて伺いたいと思います。

 

○副島子ども課長  緊急時でございます。緊急時2つあると思ってございます。まず、お子さんが帰らない、時間になっても御両親のもとにメールが行かないということも考えられます。こういったときには何か緊急事態かどうかというのはわからないことが多いので、まず御両親から電話が入るというふうに考えてございます。電話が入るのが、学校もしくはスキップどちらかに入ると。そういったときには双方で協力連携しながら、お子さんの状況を見に行くということになると思います。まずこれが個々の子どもの緊急時ということだと考えられます。

 それからまた、災害関係、震災関係の緊急時につきましては、これは現在でも学校のほうのメールを活用させていただいているスキップもございますが、そうでないスキップもありますので、今後29年度から教育委員会に移管した後は学校のメールを活用することも考えられますし、また土曜日、夏休みなどの学校休業日につきましては、スキップ独自のこのメール、今回導入します安心・安全システムを使いまして流すこともできるということですので、学校と一体化で流すか、またはスキップ独自で流すかという両方ございます。いずれにしましても導入までには詳細連携方法詰めてまいりたいと考えております。

 

○辻薫委員  確かに個人情報保護審議会でもあった話なんですけれども、今、学童クラブに限定するわけですけれども、やはり子どもスキップをもっと広げた形、さらには学校の児童全員にこういったカードを持たせての取り組みということも参加された方から希望がございました。今後の取り組みは、今まだ導入前なんですけれども、そういったことについてはいかが考えなんでしょうか。

 

○副島子ども課長  このシステムは、そもそも塾の入退室で使っているようなシステムが発展してきております。近年になりまして学童クラブで導入するところがふえております。この制度についての検証も必要であるというふうに考えてございます。また、費用も学童クラブだけでも導入が1,800万程度ということで高額になってございますので、その費用対効果などを検証することがまず学童クラブでは必要なのかというふうに考えてございます。

 

○辻薫委員  最後になりますけれども、今回新年度の組織改正で、放課後対策課が実際に導入時期を考えてもいろいろ取り組まれるのではないかなと思いますけれども、教育委員会として、このシステムを受けて、実際にやっていただくわけですけれども、どう取り組んでいかれるのか、最後にお聞きしたいと思います。

 

○兒玉庶務課長  新たにできます放課後対策課におきましてそのシステムにつきましてはしっかりと引き継いで、まずは学童クラブでの稼働、安定稼働に向けて努力してまいります。また、スキップも学校の一部でございます。学校は、校長に子どもスキップの連絡調整に関する役割を新たに明確に組織の中に位置づけておりますので、子どもスキップと学校と一体となって新しいシステムに取り組んでまいります。また、教育委員会放課後対策課においても責任持ってそれを運用していきたいと思っております。まずは新しくできる学童クラブの入室管理システムを安定稼働させ、その後、例えば拡張性を持たせたシステムを採用して、今後、保護者のニーズに対応するよう、まずはその安定稼働をした上で課題等、コストもかかると思います。どういう課題があるのか、そういったことも精査して教育委員会として責任を持って、そのシステム拡張性も含めて取り組んでまいりたいと考えてございます。