平成29年予算委員会 3月16日全部の補足質疑 ①辻

区民ひろば全日曜開館

○辻薫委員  どうぞよろしくお願いいたします。私は、地域区民ひろばについて伺います。昨年度に全小学校の配置が完了いたしました。そこで現在の利用状況についてお示しください。

 

○八巻地域区民ひろば課長  1月末までの利用数でございますが、64万6,000人程度ということで、高齢者の利用がその中で39%、4割を占めてございます。18歳から64歳までの利用が大体28%、乳幼児が23%、残りの10%が小・中、高校生というような利用になっております。

 

○辻薫委員  高齢者の利用が多いということで伺いましたけれども、さらなる世代間交流を図ることを一つの目的として、区民ひろばの日曜開館を開始されたと伺っております。その実施状況について聞かせてください。

 

○八巻地域区民ひろば課長  昨年の7月2日だったと思います。初めの日曜日から5カ所の施設で全部の日曜開館をスタートさせてございます。28年度の2月末までの利用人数は、前年度と比べますと31万人増加していまして、これが25.3%の増、そしてE層といわれます18歳から64歳までの利用数は、やはり昨年と比べまして9,000人余りふえておりまして、こちらも25%増ということで、子育て世代の利用が順調に伸びているというふうに見ております。

 

○辻薫委員  そこで3年計画で全日曜開館を実施するということなんですけれども、30年度に予定している区民ひろばの運営受託事業者から私に不安の声が寄せられました。それは具体的に言いますと、子育てひろばだけではなくて、いきいきひろばとか全館あけなきゃいけないということで、今提示されているのは1名分の費用ということなんですけれども、最低3名出なきゃいけないと、こういったこと、賄い切れないという話ですね。もう一つは、日曜日に勤務できるスタッフを確保するのは難しいと、こういう具体的な相談がございました。この点につきまして不安を解消するための取り組みについてお聞かせください。

 

○八巻地域区民ひろば課長  スタッフの配置ですと、委員御指摘のとおり1名を加配するような形で委託料を見込んでございます。これは、スタッフを配置するだけでなく、ひろばの事業を全体に運営上見直していこうというような形でお願いしているところであります。28年度5カ所で全日曜開館を開いてございまして、そのうち2カ所がNPOに委託しているところです。その事務局長の方にお集まりいただいて、9回ほど検証をして、今回委員会のほうにも報告させていただきました。この中で、やはり事業の見直しをするときに平日の事業を見直したり、それから柔軟な職員体制を構築していこうということで5つの視点から検証しているという現状でございます。この中で、やはりその2つのNPOもおおむね実施できているというふうな検証結果を得ておりますので、それを現在、これから行うNPO、それから直営のひろばのほうに所長を通じて伝授していくという作業をしてございますので、区としては1期目にあったことしのひろばの状況を丁寧にフィードバックすることで、御自分たちの施設をどうしようかということを考えていただきたいというふうに思っているところでございます。

 また、人材の確保については、日曜日御勤務されるということがなかなか難しいというようなお話だと思いますけれども、地域のNPOは地域の人材をたくさんよく御存じなので、ぜひその点は人材の発掘に努めていただきたいというふうに願っているところでございます。

 

○辻薫委員  一度日曜日開催しますと、ずっとやるわけですので、そういった不安に対して、特にこの30年度にやるところにつきましては、より丁寧に今、見直しということも含めまして話をしていただきたいと思っております。

 また、子育てひろばの利用につきましては、待機児童対策として今、園庭のない小規模保育所が多くできていますけれども、その小規模保育所からの利用者も出てきているというふうに伺っていますけれども、この点はいかがでしょうか。

 

○八巻地域区民ひろば課長  小規模保育園がたくさんふえているという話は保育課のほうから伺っております。実際にお散歩がてらに保育士3人ぐらいが小さな赤ちゃんを連れて6人ぐらいで来るというケースも非常に多いです。ですので、ひろばの子育てひろば事業とかち合わないような形で利用していただく、また、保育園のお散歩は時間が少し早目になりますので、10時ぐらいから11時ぐらいまでの1時間たっぷり遊ぶことができます。その後、一般の子育てひろばの御利用の方が11時、11時半ぐらい、出足が遅いですので、そういったシェアをしながら十分に活用していただきたいというふうに思っております。

 

○金子子ども家庭部長  今、答弁のとおりなんですけれども、保育のサイドから申し上げますと、園庭のあるなしにかかわらず、今ちょっと調査中ですが、公立保育園でもお散歩の場所として大いに使わせていただいていると。ただ、現状では保育園ごとの考えによって、あるいはたまたま近くにあるというようなことでちょっと偶然に、たまたまというのが多いという実態がわかりましたので、現在取りかかっている検討の中ではもうちょっと意識的に、ひろばでこんなことをやっているとか、この時間帯はだめだけれどもこうだというふうなことを、学校の話も出ましたけれども、学校施設、あるいは近くにある区民ひろばすべてを、トータルで子どもたちの遊び場としてもっと大いに活用したいと考えております。

 

○辻薫委員  ぜひ連携して、さまざまな工夫をお願いしたいと思っております。