H28年決特 全部の補足 辻 10月 7日

①路面整備・陥没危険箇所調査

○辻薫委員  どうぞよろしくお願いいたします。私は、土木費、区道の整備事業につきましてお聞きしたいと思います。27年度に私の地元、えびす通り商店会の区道約500メートルの補修工事を40年ぶりにやっていただきました。27年3月から28年3月まで工期を2期に分けて実施していただきました。最近、豊島土木防災協会の皆様と意見交換をする機会がございまして、その際、繁忙期における下請企業の確保困難や交通誘導員の不足などが常態化しつつある中、債務負担行為とともに、今回のような工期の年度またぎを組み合わせることで発注時期の平準化につながり、大変助かるとおっしゃっていました。一方で、最近落札後に初めて関係諸機関との調整が整っていないことを知らされ、長期間にわたり工事に着手できていないケースがふえていて、結果的に次の受注機会を失うことになるという話も伺いました。担当課ではこうした状況を把握されていますでしょうか。あわせて改善へ向けての取り組みについてお聞きしたいと思います。

○松田道路整備課長  御質問のありました企業、それから地元との調整不足が原因となりまして、落札後にすぐに工事に入れない等の理由から施工業者のほうに負担が行って工期が延びているという現状、そういったケースがあるということについては理解をしております。これにつきましては調整不足が大きな原因であるというふうにも思っております。私自身、平成21年度に経験者として採用されましたが、それ以前にはゼネコンに勤めていて請負の業者としての立場で従事しておりました。当然、請負業者としてのそういった苦労といったものは身をもってわかっておりますので、今後その点しっかりと管理監督しながら施工業者にそういった意味での発注者のしかるべき対処がなされなかったことによる負担を押しつけないように、工事発注のほう行ってまいります。

○辻薫委員  課長が経験者だということで非常に助かりますけれども、どうぞよろしくお願いしたいと思います。

 次に、路面陥没危険箇所調査についてですが、調査結果とその後の補修工事の状況、さらに調査費用についてお聞かせください。

○松田道路整備課長  路面陥没危険箇所調査につきましては平成26年度と27年度の2カ年度にわたって行っております。平成26年度につきましては、大きな探査車で区道の幹線道路等々を走行してレーダーを出しまして、陥没の危険要因となります空洞がないかの調査を行ってございます。その中で見つかった異常箇所が平成26年度で106カ所、そこから最も危険と思われるところをさらに精査しまして34カ所について平成26年度は補修のほうを行っております。平成27年度につきましては26年度に見つかった106カ所からいろいろな補修が終わったところを除きまして、対象60カ所としまして調査を行いまして、補修のほうは現在も実は行っております。現時点で41件、26年度の調査分につきましては53件中41件補修済みということになっております。なお、調査費用については、平成26年度が2,221万7,000円、27年度が924万3,000円となってございます。

○辻薫委員  結構陥没箇所が多かったということですけれども、今回の調査実施率は区道全体の約2割というふうに伺っておりますけれども、どういった道路を調査対象にしておりますでしょうか。

○松田道路整備課長  調査対象としました道路は、1つは55型、60型と呼ばれる主に豊島区の幹線道路で使われていて、大型の車両等が通行されることを予想されて設計された路線です。もう1つは、豊島区で設定している警戒道路といったものがございます。警戒道路というのは緊急車両等が通行できるように、倒壊した電柱とかブロック塀を1車線分片づける作業を言うんですけれども、主にこの救援センターや避難場所周辺にそういった警戒道路を設定してございます。そういった、警戒道路と55型、60型といった路線につきまして調査のほうを行ってございます。

○辻薫委員  それで今回の調査から空洞の発生原因はどういったところにあるのか、また、どう見ていらっしゃるのか、また、特徴的な路線がありましたらお聞かせください。

○松田道路整備課長  空洞の発生要因の主なものを申し上げますと、埋設管の破損、それから管ずれ、それから埋設管等々の埋め戻し時の転圧不足等々が考えられると思います。また、特徴的な路線ということでしたけれども、特に偏っているというわけではないんですけれども、例えば有楽町線が敷設されています乱歩通り、アゼリア通り、西口駅前からアゼリア通りを通りまして西口五差路から山手通りまでの区間において少し多い傾向が見られたというふうに考えております。