平成28年決特  辻 9月30日福祉・衛生費

待機児童対策の成果①

○辻薫委員  おはようございます。本日もどうぞよろしくお願いいたします。

 私からは、福祉費のうち、児童福祉費、子どもの家庭施策について全般ですけれども、待機児童対策についてまずお聞きしたいと思います。

 第2回定例会で一般質問の中で、過去3年間の待機児童の解消に向けての取り組みをお聞きしたところ、1,668名分の保育枠をふやして、実に3年間で44.7%増加したということで、その結果、本年4月1日の待機児童が105名まで減少したという御報告をいただきました。改めて本区の取り組みに敬意を表するところでございます。

 そこで、同時点におけます他区の待機児童数についてお示しいただくとともに、待機児童のこの定義、いろいろとさまざまなとり方があると思いますけれども、改めてその違い等を御説明いただきたいと思っております。

○小野寺保育政策担当課長  ことし4月の待機児童に関する他区の状況について申し上げます。23区のうち、待機児童が増加した区が16区、減少した区が豊島区を含めて7区でございます。豊島区は、前年度に比べまして104名減少しましたけれども、減少数ということで言うと、葛飾区、それから新宿区に次いで3番目となります。それから、105名という豊島区の待機児童数は、23区の中でいうと少ないほうから数えて5番目ということになります。

 次に、待機児童の定義についてお答えします。待機児童の定義につきましては、自治体の裁量に任されている項目がございます。具体的な例ですと、育児休業中の場合は、待機児童に含めないことができるという項目がございます。23区のうち12区が育児休業中の場合を待機児童から除外してございます。8区が育児休業の場合を待機児童に含めております。豊島区を含む3区が場合分けをしてございます。

 具体的に言いますと、希望する認可保育施設に入所できなくて、仕方なく育児休業を延長した場合、これについては待機児童に含めております。それ以外のケース、例えば最初から長目の育児休業をとっているケース、こちらについては待機児童から除いております。

○辻薫委員  本当に他区から比べても、この3年間の取り組みも含めて、また、ことしもさらに増設していただいておりますけども、本当に大事な取り組みをされているなと思っております。

 また、定義につきましてもさまざまありますけれども、これはしっかりとらえていく中で、結局、自分のところの区の中での過去との比較ということにもなりますので、再度お聞きしました。

 また、一般質問では、待機児童解消に向けた設置基準の緩和についてもお聞きしました。現時点で豊島区としては、他自治体の状況を踏まえて、児童の安全・安心がこれまで同様担保できるのであれば、待機児童が解消するまでの間、0歳児1人当たりの床面積を3.3平方メートル以上とし、個別の園ごとに施設構造や職員体制を踏まえて、無理のない緩和を図っていくという答弁をいただきました。

 これを進めていただいておりますけれども、その進捗状況と、またこの点につきましても、他の取り組みについても報告をお願いしたいと思います。

○小野寺保育政策担当課長  規制緩和に関する待機児童対策について申し上げます。

 豊島区は、御指摘のとおり、無理のない範囲で規制緩和を進める立場をとってございます。まず、区内の私立保育園につきましては、現在、区から促しておりまして、各法人が規制緩和を今検討中という状況でございます。

 次に、区立保育園につきましては、ことしの5月から検討を始めておりまして、現時点でほぼ数字が出そろいました。区立保育園の場合に関して言いますと、特に1歳児対策として、0歳児の受け入れ枠を多少減らしてでも1歳児の受け入れ枠をふやすという目的で検討してきましたけれども、結果として、0歳児の受け入れ枠を全体で33名分減らした反面、1歳児の受け入れ枠を40名ふやす予定でございます。

 この結果、規制緩和の対象であります0歳児1人当たりの床面積については、区立保育園19園のうち14園で現状維持、もしくはそれ以上ということになってございます。5園が若干減っているという状況でございます。

 ふえている園14園の平均増加面積は0.36平方メートルで、減っている園の5園の平均減少面積が0.35平方メートルとなっておりますので、ほぼ今と変わらない床面積に落ちついたということが言えるかと思います。

 次に、23区の規制緩和の状況でございますけれども、0歳児1人当たりの床面積については、既に国基準で実施している区が11区、残りの12区は現在検討中ということでございます。

 1歳児の保育士の配置基準につきましては、既に国基準で実施しているのが2区、検討中なのが12区、今の基準のままでいくというのが豊島区を含めて9区となってございます。

○辻薫委員  きめ細かい取り組みでこの待機児童対策、これは国のそういう意味では動向を踏まえて、本区もそれをしっかりとらえての取り組みだと思います。そういった面でもこういう取り組みを評価したいと思っております。